生きづらさを軽減し、心地よい 人間関係を築く方法
女性の 引きこもりは、不登校をきっかけに 引きこもるケースがあります。
ただ女性の場合は男性と異なり、全く部屋から出ないのではなく、家事のお手伝い等をしていることもあるんです。
そのため、「ご家族」と「ご本人」に、認識のズレが生じてしまい、「生きづらさ」や「人間関係」に悩んでいることも、少なくありません。
そこでここでは、
「なぜ、生きづらさを 感じるのか?」という理由と、
「生きづらさを軽減し、心地よい人間関係を築く方法」をお伝えします。
目次
1.生きづらさを感じる 2つの理由
2.なぜ、生きづらさを感じるのか?
3.自己肯定感を高める方法
4.心地よい人間関係を築く方法
生きづらさを感じる 2つの理由
女性の 引きこもりの方の多くは、「生きづらさ」を抱えています。
でも、そもそも「生きづらい」と感じることって、どんなことでしょうか?
私がカウンセリングで伺う女性の多くは、こう話してくれます。
・家族の中で、私だけが考え方が違う。
・普通の人ができることを、私はできない。
・誰かの役に立ちたいのに、誰の役にも立てない。
・学校・会社・家庭で、人間関係が上手くいかない。 等々…
もちろん、この他にも多くの悩みや理由があるのですが、これらに共通するのは、主に2つの原因。
・他者と自分との認識の違い
・自己肯定感の低さ
学校や職場を離れた現在は、その中でも「ご家族との認識の違い」に、生きづらさを強く感じると、仰います。
そこで、それぞれをもう少し掘り下げて、考えていきたいと思います。
なぜ、生きづらさを 感じるのか?
まずは、「ご家族との認識の違い」に、生きづらさを感じる場合です。
これは、引きこもりが始まった理由に、起因しています。
というのも、引きこもりは、いじめによる不登校 や 会社でのパワハラ、結婚、子どもの有無、専業主婦 等、何らかのきっかけ(理由)により 起こる現象だからです。
すると、親御さんの多くは、ネット や 引きこもりの本等を読み漁り、いじめやパワハラの事例と共に、下記の真実を知ることになります。
母親が娘の幸せのために生き、
娘もまた、母の幸せのために生きてしまった。
母と娘の両者は、お互い必死に頑張った。
しかし その結果は、母親の気づかぬうちに、
娘の意思・人生の喜びや楽しみを、奪うこととなった。
そして親御さんは、子育てに自信を無くしてしまい、腫れ物を触るように、お子さんに接する。
あるいは…
「学校・会社を辞めて、今は、いじめが無くなった。
それに、女の子は昔から「家事手伝い」でもいいし、
婚活して、「専業主婦」という道もある。
だから、このまま見守っていれば、なんとかなる!」
このように考えておられるのかも知れません。
しかしご本人は、「なんとかなる!」とは、思えません。
また、親御さんに心配を掛けていることを、とても申し訳なく思っています。
そのため、家事を手伝って、「なんとか 家族(人)の役に立とう」としているのですが…
生きづらさから 抜け出すことが、できないのです。
なぜなら、自分の人生は、自分のためにあるからです。
しかし、多くの方が
「この子のために」や「母親(父親)のために」、
「こうしなければならない」「こうあるべきだ」等々…
親や教師、マスコミ等、多数の人がそういうから、という理由で、自らが作り出した理想 や 制約を追い求め、無理し過ぎているために、苦しみ、生きづらさを感じ続けているんです。
故に まずは、親御さん自身も、お子さん自身も、
「誰かのために」「~しなければならない」「こうあるべきだ」等の考え方を手放して、自分で自分を解放してあげて下さい。
そして、これからは、「自分のために生きる」と決意する。
こうすることで、これからの人生も、人間関係も、好転していきます!
もちろん、ここでいう解放とは、自身の「生き方の選択・決断」です。
ですので、私が私のために生きる「考え方」や「技術」を学び、実践しなければ、現実的な効果は表れませんので、悪しからず。
自己肯定感を 高める方法
さて、生きづらさを感じる、もう一つの理由は、「自己肯定感の低さ」でしたね。
自己肯定感とは、その名の通り「自己」を「肯定」する感情のことで、実用日本語表現辞典には、次のようにあります。
自己肯定感とは、
自分のあり方を 積極的に評価できる感情、
自らの価値 や 存在意義を肯定できる感情など を意味する言葉。
この自己肯定感は、幼少期から現在までの教育・ご家族の接し方・本・映画・マスコミ等、本人が見たもの触れたもの等、あらゆるものの影響を受けて、培われるものなんですが…
私達日本人の多くが、成長する過程で、下記のような思い込みを 刷り込まれてしまうんです。それは…
「ありのままの自分なんて 取るに足らない存在だ。
だから、他人から評価される何かを得て、初めて存在価値がある」
すると、少しでもできないことや、他者と比べて劣っている部分があると、
「自分は、ダメな人間なんだ」と思い込み、自己肯定感が低くなるんです。
こんな話をすると、多くの方が、「もう遅い…」と思われるかも知れません。
でも実は、お子さんが何歳であっても、やり直すことができるんです!
その方法は…
お子さんとの接し方を、一度 幼少期のように戻し、甘えさせたり、望みを叶えたり、子どもの生命 や 存在自体を認めてあげること。
もちろん、一朝一夕にはいきませんが、この日々の積み重ねが出来て来ると、お子さんの甘えの欲求が満たされ、
「たとえ劣っている部分があっても、自分はかけがえのない存在だ」や、
「私は、私でいいんだ」
こう思える気持ちになり、徐々に、自己肯定感は高まります。
心地よい 人間関係を築く方法
最後に、お子さんの自己肯定感が高まると、お子さんの関心は、徐々に 社会へと向いていきます。
ただそうなった時に、不安を感じてしまうのが、「人間関係」。
なぜなら、過去のいじめ・パワハラ等の 嫌な記憶(トラウマ)が、蘇って来てしまうからです。 いじめの嫌な記憶(トラウマ)を消す方法
そこで、親御さんは、お子さんに、次のことを重点的に伝えてあげて下さいね。
今までの○○(お子さんの名前)は、
辛い経験が多くて、本当に大変だったと思う。
それに、お父さんとお母さんの配慮も足りなくて、
心に傷を追わせてしまって、ごめん。
でもね、辛い記憶を吐き出してくれた時が、
丁度、手術で傷の中に溜まっていた膿を出したのと同で、
まだ、痛みはあると思うけど、
そこからは、徐々に良くなっているよ。
だから これからは、
心地よい人間関係を作れる 自分になるために、
お母さん(お父さん)と一緒に、リハビリしていかない?
このように伝えることで、自分を守るスタンスから 一歩踏み出し、私が私のために生きる「考え方」や「技術」を、学ぶ意欲が引き出されます!
そして、親子でリハビリを続けながら、生きづらさから抜け出し、心地よい人間関係を、手に入れて下さいね。
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
まとめ
1、ご家族との認識の違いに、生きづらさを感じる。
2、「こうあるべきだ」という理想を手放し、自分のために生きる。
3、子どもの生命 や 存在自体を認め、自己肯定感を高める。
4、自分のための人生を生きる リハビリをしていく。