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コンプレックスを乗り越えて、
引きこもりを 改善する方法


引きこもり コンプレックス 乗り越える

 
引きこもりが 長期化する理由の一つに、「コンプレックス(劣等感)」があります。
 
これは、現在のお子さんが 学校や会社といった、何かに属していない場合、「特に大きなストレス」となる傾向があります。
 
そこで今回は、高校中退後、引きこもっていたAさんの体験談を例に、
 
「コンプレックス(強い劣等感)」について考え、
「コンプレックスを 乗り越える方法」をお伝えします。
  

目次
1.「コンプレックス」と「引きこもり」
2.高校中退後、引きこもっていたAさんの体験談
3.子どもの気持ちを知る
4.コンプレックスを乗り越える方法

 


 「コンプレックス」と「引きこもり」


 
冒頭にもお伝えしましたが、引きこもりを 長期化させる理由の一つに、「コンプレックス」があります。
 
このコンプレックス、学術的には多くの種類があるのですが、ここでは主に、「欠点」や「強い劣等感」について、考えていきたいと思います。
 
人が、「欠点」や「強い劣等感」を感じる場合、大きく分けると、2つの気づき方があります。
 
1つは、鏡や写真等、現在の自分を見て、
「私、勉強も仕事もして、彼氏もいる。そんな充実した人になりたい!」等、
「理想の自分」から比較して、自分で気づくという場合。
 
2つ目は、「○○さんて、若くて可愛いけど、ちょっと暗いよね」等、
「容姿」「性格」「勉強」「仕草」「態度」「家族」等、さまざまな要素を、自分以外の他者に指摘され、「他人の評価」を受けて、気づく場合です。
 
1と2は、複合されることもあります。

また、後者の場合、「いじめ?」「パワハラでは?」と、思われる方もいるかも知れません。
 
明らかにしつこかったり、特定の相手がいる場合は、同じ過ちを繰り返さないために、「いじめ・パワハラ問題」の解決が必要です。

しかし、どんな人間関係においても、「誰も傷つけず、傷つかない」ということはありません。
 
もちろん、極力、傷つけない伝え方をする等の、配慮や努力は必要です。
 
しかしながら、「被害者意識」に囚われ過ぎてしまうと、その分、引きこもっている時間が長くなってしまいます。
 
また、既に辞めた会社・学校に、再び出向くのは、大きな負担になる方も多いかと思います。
 
ですので、被害者意識に集中するよりも、
今は、「どんな対処や、改善策があるのか?」を知ることの方が、価値的ではないでしょうか?

そこで 親御さんは、お子さんの「コンプレックス(劣等感)」を知り、親子で「どう向き合うか?」を話し合うことが大切です。
 
とはいえ、分かりずらいかも知れませんので、Aさんの引きこもり体験を例に、お話したいと思います。
 


 高校中退後、引きこもっていた Aさんの体験談


引きこもり 体験談
 
 
Aさんは、いじめがきっかけで 不登校になり、高2の秋に高校を中退し、引きこもっていました。
 
ご家族は、共働きのご両親と、2つ下の妹さんとの4人家族です。

Aさんは、元々明るく真面目で、共働きのご両親を気遣い、妹さんの面倒もよく見ていたそうです。
 
しかし、そんなAさんも、中学・高校と、度重なるいじめにあい、徐々に無気力に…。
 
そこで、心配したご両親が、転校や編入も視野に入れつつ、「そんなに辛いなら、今の学校は、やめてもいいよ」と話し合い、退学したそうです。

それからのAさんは、少しお休みした後に、

アルバイトをしたり、新しい学校を探したりと、新たな目標を見つけるために、必死に動き回っていたといいます。
 
しかし、この行動が裏目に出てしまい、Aさんはある日を境に、パタッと動けなくなり、引きこもってしまったんです。
 

後に、Aさんはこう話してくれました。
 
「あの時、学生でもない、社会人でもない、
 中途半端な状態が、凄く不安で仕方なかった。
 
 そして、アルバイト先で「なんだニートか」って、
 馬鹿にされたり、意地悪されて、凄くみじめで…。
 
 でも、家族に心配や迷惑をかけたくなくて、
 私なりに頑張ってみたけど…
 
 結局、バイトは続かなかったし、
 新しい目標も見つからないまま。

 それから、私が家にいることが多くなると…
 家族も最初は、優しかったけど…
 
 妹は友達を家に呼んでいいか、悩んでるようだったし、
 なんだか 腫れ物に触るような感じになった。
 
 そして、だんだんと避けられるようになって、
 前々から感じてはいたけど…
 もう完全に、家族が家族じゃない感じがした。
 
 そんな風になって、楽しそうな人を見かけると…
 つい比べてしまい…
 
 友達もいない。
 彼氏もいない。
 頼れる人もいない。
 一人ぼっちの私。
 
 何か取り柄があるわけでもない。
 学校も、仕事も続かない。
 夢や希望もない。
 お金もない。
 
 こんな無い無い尽くしで…
 
 人の役に立ちたいのに、なんの役にも立てない。
 変わりたいのに、変われない。
 何者でもない、今の自分。
 
 そんな自分が嫌で、苦しくて。
 
 そして何より、
 家族に恥や迷惑をかけていることが、
 本当に辛かった。」
 

 子どもの気持ちを知る


 
いかがでしたか?
上記のように、「コンプレックス(劣等感)」は、自分の理想や、他者との比較により、葛藤が生まれます。
 
また、一般的に「引きこり」と聞くと、「引きこもっている人は、自分のことしか考えていない」と思われがち。
 
しかし、実は、「家族 や 周囲の期待に応えたい!」
 
そう強く思っているからこそ、それが上手くできないことに「劣等感」や、自分を責めて、「罪悪感」を抱えてしまい、辛いんです。
 
故に、このストレスを、ご家族が理解することから 始めていきましょう。

もちろん、親御さんの中には、今までの子育てで、
「子どものためを思ってしただけで、プレッシャーなんてかけていない!」と、腹立たしく思われる方も多いかも知れません。
 
子育てを頑張って来た親御さんの、その気持ちは、十分分かります。
 
ただここでは、「引きこもりの改善」が目的です。
今は、「お子さん本人が、どう感じたのか?」ということが、焦点になります。
 
ですので、親御さんの思いとはスレ違ってしまい、「理解出来ない」「理解したくない」と思っても、
 
まずは、子どもの気持ちを知る努力は、やめないで下さい。
 


 コンプレックスを 乗り越える方法


コンプレックス 克服 方法
 
 
最後に、引きこもりのお子さんの多くが、Aさんのように、 「私には、何もない」と思い込んでいる傾向があります。

でも、本当にそうでしょうか?

人間には、それぞれ「個性」「資質」「才能」があり、向いているものが、必ずあります。
 
今のお子さんは、人と比べて、「ダメな自分」に集中してしまい、「自分の才能」や「合っているもの」に、気づいていないだけ ではないでしょうか?

親御さんは、「本人の才能」や「合っているもの」を、お子さん自身に気づいて貰えるよう、毎日 声かけをしてあげて下さいね。
 
具体的には、「子どもの良さを認める言葉」です。
 

【例】
・○○は、笑顔が素敵だよ。
・○○は、凄く優しいね。
・○○は、絵が本当に上手だね。
・○○の歌は、人を勇気づけるね。
・○○には、人の良いところを見つける才能があるね。
・○○が生きていてくれるだけで、お母さん(お父さん)は、嬉しい!
 等々…


このように親御さんが、お子さんを認める言葉を、毎日伝えることで、お子さんは、だんだんと自分を肯定できるようになります。
 
すると、今までコンプレックスの塊だったような自分から、自分では気づかなかった「個性」や「資質」に気づき、信じ切れなかった「才能」を、少しずつ 信じられるようになっていきますよ。

もちろん、毎日となると、忙しい親御さんは 大変かも知れません。
 
しかし、このままずっと、引きこもっていていいとは、あなたも、お子さんも、本当は思っていませんよね。

何かを変えたり、挑戦する時は、最初はイライラしたり、恥ずかしかったりするかも知れません。
 
でも、その苛立ちや恥ずかしさは、一時的なもの。
 
それらを乗り越えた先に、改善が見られますよ!
 
それを信じて、私と一緒に、引きこもりを改善していきましょうね!
 
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、コンプレックスと、どう向き合うか、親子で話し合う。
2、子どものストレスを、親御さんは理解する。
3、理解できなくても、子どもの気持ちを知る努力は、やめないで!
4、親御さんは、子どもの良さを認める声掛けを 毎日する。

 
 

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