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親子の信頼関係を 取り戻す方法:後編


親子 信頼関係 取り戻す方法

 
不登校のお子さんは、親御さんに「不信感」を抱いていることが多く、反抗的な態度だったり、親子関係に悩んでいる傾向があります。
 
こんな話をすると、親御さんは腹が立ったり、悲しく感じるかも知れません。
 
しかし、親御さんが感情に囚われてしまうと、不登校解決が 長期化してしまう可能性があります。
 
そこで今回は、
 
前編の理由から導き出される 具体的な対応として、
「親子の信頼関係を 取り戻す方法」をお伝えします。
  

目次
1.前編のおさらい
2.まずは、原因に目を向ける
3.親子の信頼関係を取り戻す方法 ~実践編~


 前編のおさらい「子どもが、親に不信感を抱く理由」


 
前編では、子どもが、親に対して不信感を抱く、主な理由を3つ お伝えしました。
 

1、子どもは 親に依存する形で生活し、
成長するため、「愛されるための生き方」をすること。
 
2、成長と共に、親に愛されることから、他者貢献へと関心が移り、今までの考え方・やり方・生き方を、変える選択を迫られること。
 
3、今までの親御さんの接し方の影響。

 
親御さんにとって、耳の痛い話 や ショックが大きいかも知れませんが、不登校を解決するために、素直に受け入れて下さり、次のステップへ進めていきましょう!
 


 まずは、原因に目を向ける


親子 信頼関係 構築法

 
お子さんの不信感に対して、親御さんが適切な対応をするには…

まず、「今までの接し方で、何が そう思わせてしまったのか?」、 原因に目を向けることが必要です。
 
そのためには、 前編の【子どもに不信感を抱かせる 接し方例】を参考に、ご自身の接し方を、客観的に振り返ってみて下さいね。 親子の信頼関係を取り戻す方法:前編
 
もし接し方に思い当たる節が少しでもあれば、親御さんの愛情だったとしても、お子さんには、そうは伝わっていない可能性がありますので、接し方を改善することが大切です。
 

 親子の信頼関係 を 取り戻す方法


親子 信頼関係 取り戻す方法

では、実践方法をお伝えしますね。

ただ 全ての方法をお伝えしていると、とても長くなってしまいますので、
ここでは、ご相談者様からの質問が多い、5つの方法をお伝えします。
 
親子 の 信頼関係 構築

 

 Q:親の言いつけや躾を、しっかり守って来た場合。


 
お子さんは、「○○をすると、親に嫌われる」と思い込み、禁止事項をしっかり守って来たため、過剰な我慢 や 頑張り過ぎの状態です。
 
例えば、恋愛。お子さんが好きになった人を、親御さんがからかったり、品定めしたり、否定してしまった場合等に 起こる傾向があります。
 
親御さんに悪気はなくとも、その反応に対し、お子さんは 恋愛禁止を自らに課したり、好きな気持ちを押し殺してしまい、友達と恋愛話ができないことで、仲間外れになっているケースもあるんです。
 
心配からだとしても、親御さんは、お子さんの気持ちに気づけなかったことを、まずは謝って下さい。
 
その上で、お子さん自身が自分で考え、自ら選択できるようなコミュニケーションを取る。そして、お子さんの意思を尊重してあげて下さい。
 

Q:勉強やスポーツ等、子どもがする何かが、
親の期待通りだった時は、とても喜び、褒める。
 
しかし親の思った成績ではなかったり、
何かができないと、怒ったり、責めたり、否定する。


 
ありのままのお子さんを、受け入れてあげて下さい。
そして、お子さんの人生に本当に必要なことなら、「どうすれば、やる気になって、○○をしてもらえるかな?」と、考える癖を付けていきましょう。
 
親御さんが「○○させよう」と、常に指示を出したり、先回りをして、お膳立てすることをやめて下さいね。
 
思い通りにいかなくても、失敗ではありません。
失敗のように思えることから、もっと良いアイディア や 方法が生まれます。
 

Q:子どもへの思いやり・優しさ、とはいえ、「方便」を多様化して来た場合。


 
方便とは、人を真実に導くため、仮に取る便宜的な手段。つまり、仮の教えです。
 
仮の教えばかりでは、お子さんは混乱してしまいます。
方便を教える前に、まずは、「善悪」を教えて下さい。
 

Q:子どもへの躾、褒めたり・叱ったりする親の基準が曖昧で、その日の気分で変わる。


 
子どもが、「自分を大切にするための言動かどうか?」等、明確な基準を、親御さんが理解する必要があります。
 
例えば、子どもの宿題は、子どもがやらなければ身に付きませんよね。
ということは、宿題を親が代わりにやってあげるのは、子どもにとって、自分を大切にしない行為です。
 
子どもが自ら勉強するように、「何のために勉強するのか?」等、勉強する意味を説明したり、目標・目的を明確にしてから、ゲーム感覚で楽しく学べるソフトを利用するなど、工夫してみて下さい。
 

Q:親が、子どもを信じていない。


 
なんの根拠がなくとも、担保のことを考えず、無条件に、お子さんを信じ切ることです。
 
例えば、親御さんは、生まれたばかりの赤ちゃんに対して、この子は生き、成長し、歩き、話すようになるだろうと、なんの根拠も無しに確信し、信念を持っていたはずです。
 
現在のお子さんに対しても、「この子は、この試練を乗り越えられる!」と、同じように信じてあげて下さい。
 
また、よく質問されるのが…
 
「私(親御さん)が、私を信じられないのに、子どもを信じ切ることなんて、私にできますか?」というものです。
 
これは、自分で自分を信じる切る以外、方法はありません。
 
もし信じられないと思うなら、それは 他人に褒められるかどうか に左右され、「他人の評価」に頼って生きているからです。
 
「私の価値」を自らが決定し、「私は私だ」という自己を見失わずに、自分を信じて下さい。不思議に思うかも知れませんが、自分を信じられるようになると、お子さんも(他者も)信じられるようになります。
 
 
いかがだったでしょうか?
今まで、子育てを頑張って来た親御さんだからこそ、接し方を見直すことに、抵抗を感じるかも知れません。
 
また、親御さん自身が、お子さんに多くの説明をしたり、疑問に答えなければならないため、「知識がないから、できないよ」と感じたり、「面倒だな…」と、思うことも多いかも知れません。
 
しかし、不登校という不安や辛さから、一刻も早く抜け出すためには、この手間を惜しまず、お子さんに接してみて下さいね。
 
そして、不登校解決だけに留まらず、
将来まで続く、良い親子関係を 取り戻していきましょう!
 
 
最期まで 読んで下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、親御さんの感情を手離し、「不信感がある」という現実を受け入れる。
2、今までの接し方から、原因を探る。
3、今までの接し方を見直し、改善策を実践する。

 
 

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