なんでも話せる 友達を作る方法:後編
前回、不登校 や 引きこもりの理由に、「友達との人間関係」や「コミュニケーション」に悩んでいる場合が多く、その理由の一部をお伝えしました。
また、お子さんは、「なんでも話せる友達が欲しい」と望みながらも、具体的な方法が見つからずにいることが多いんです。
そこで今回は、学校を休んでいる今だからこそ、
「家庭でできる!
なんでも話せる 友達を作る方法」をお伝えします。
目次
1.前編のおさらい
2.家庭でできる!なんでも話せる友達を作る方法
Step1 自分の気持ちを知る
Step2 ご家庭で、なんでも話せる環境を作る
前編のおさらい
前編のおさらいになりますが、友達作りの大前提として、「誰も傷つけずに、人間関係は構築できない」ということを、お伝えしました。
なんでも話せる友達を作る方法:前編
また、なんでも話せるような、良い人間関係を築くためには、他人と比べて、自己否定や卑下、自慢話ばかりをするのではなく、
「対等の関係で 人と接すること」が大切です。
では実際に、どうすればいいのでしょうか?
その方法は、複数あるのですが…
今回は、「ご家庭でできる!なんでも話せる 友達を作る方法」の中の、2つをご紹介します。
家庭でできる!なんでも話せる 友達を作る方法
まずは、“自分が、今どんな気持ちでいるのか、を知ることです。”
自分の気持ちを知らなくては、誰かに話を聞いてもらえる機会が来ても、相手に 話を聞いてもらうことはできません。
しかし、多くのお子さんが、他人の評価を過剰に気にして、「自分の気持ちを話すと、相手にどう思わるのか?」に集中してしまい、自分の気持ちを隠してしまうんです。
例えば、今の気持ちを聞かれた場合…
(あぁ、なんて言ったらいいのかな?)
(こんな話、相手に変に思われないかな?)
(ちゃんとした文章になってないと、ダメだよな…) 等々
あれこれ考えを巡らせている間に、時間が過ぎて、沈黙しますね。
すると、お相手は…
(だんまりって…、おいおい!)
(う~ん、言いたくないのかな?)
(もしかして…私、嫌われてるの?)等々
勝手に色々想像してしまい、不安になって、話すのを待っていてくれません。
そうなると、焦ったり、沈黙を恐れたりして、「私の話は、聞いてもらえない」と思い込んだり、会話が成立しませんから、相手との関係もギクシャクしますね。
このような経験から、自分の気持ちにフタをしてしまい、どんどん本当の気持ちかが、分からなくなってしまうんです。
ですので、自分の気持ちを相手に過不足なく、伝えられるように、少しずつ「自分の気持ちを知ること」から始めていきましょう。
具体的な方法として、お子さんに「日記を付けてもらうこと」を、お勧めします。
日記は、良く分からないモヤモヤした気持ちを、言語化した文字で書くことにより
「今、自分がどんな気持ちなのか?」
「なぜ、そう思うのか?」
「それに対して、自分は、どうしたいのか」等々
感情 や 素直な気持ちを整理したり、自分を知ることができるんです。
是非、お子さんにお願いしてみて下さいね。
※この日記は、誰にも見せる必要はありません。
お子さんのプライベートを守るため、親御さんも見ないで下さいね。
ご家庭で、なんでも話せる 環境を作る
次に、“ ご家庭で、なんでも話せる環境作り ”をお願いします。
Step1では、お子さん自身が 自分の気持ちを知ります。
そして、その気持ちを表現したり、相手に伝えたりするには、ご家庭内での練習が不可欠です。
なぜなら、子どものコミュニケーションは、家族との会話、親御さんの表情や態度、行動、ご兄弟(姉妹)や祖父母様等の影響を含め、 ご家庭内の接し方から多くを学び、それを他者(友達)へと用いるからです。
ですので、次のようなコミュニケーションは、ご家庭内の練習になりませんので、避けて下さいね。
家庭内で、避けるべきコミュニケーション
・親御さんが、お子さんの話を最後まで聞かない。
・否定的な会話が多く、嫌そうな表情や、面倒な態度をする。
・「○○は、こう思ってるのよね」等、親御さんが先に話してしまう。
そして、下記のようなコミュニケーションを取るよう、お願いします。
家庭内で、取るべきコミュニケーション
・時間がかかっても、お子さんの話を聞き切る。
・「うん、うん、そうなんだね」と、肯定的に聞いてあげる。
・「勇気を出して話してくれて、ありがとう」
「○○の気持ちが聞けて、嬉しかったよ」等、あなたの気持ちを伝える。
こうすることで、お子さんは、
「自分の素直な気持ちを表現しても、いいんだ(大丈夫なんだ)」と、少しずつ思えるようになっていきますので、毎日 続けて下さいね。
いかがでしたか?
最初は、大変に思うかも知れません。
しかし、親御さん自身も一緒に実践してみると、相手の気持ちが良く分かるようになり、職場やご近所さんなど、あらゆる対人関係も好転していきます。
是非、ご家庭内からの練習を 実践して下さいね。
最期まで 読んで下さり、ありがとうございました。
まとめ
1、傷つくことを恐れずに、対等の関係で人と接する。
2、日記を書いてもらい、自分の気持ちを知る。
3、ご家庭内に、なんでも話せる環境を作り、お子さんの気持ちを表現してもらう。
4、親御さんは、お子さんの話を肯定的に聞き切る。