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無気力なのは、幻聴のせいかも?!
不登校 と 幻聴の改善法


不登校 幻聴 改善方法

 
不登校の お子さんの中には、「幻聴」に悩ませていることがあります。
そのため、勉強 や 今していることに、集中できなくて、無気力になってしまう場合があるんです。
 
そこで今回は、私の姉の経験を参考に
 
「なぜ、幻聴が聞こえるのか?」という理由と、
「幻聴を 改善する方法」をお伝えします。

 
  

目次
1.幻聴とは?
2.幻聴に悩まされていた 姉の例
3.幻聴 と 不眠 と 不登校 
4.安心できる居場所作りを、第一に!


 幻聴とは?


 
そもそも 幻聴は、「誰もいないのに 声が聞こえる」という状態です。
例えば…

・私の悪口を言っている声が聞こえる。
・みんなが私をバカにして笑っている。
・なんか嫌な音が、ずっとしている。 等々…
 
実際には 音が存在しないのに、音が聞こえるように感じてしまうことです。
 
このような場合、お子さんは、「いじめ」や「何らかのトラウマ」を抱えている可能性が高く、過剰なストレス状態にあるため、親御さんは、よく話を聞いてあげる必要があります。
 
しかし親御さんの中には、「幻聴なんて、気のせいだ」と、お子さんの話を受け流してしまったり、どうしていいか分からずに、対処が遅れたりする傾向にあります。
すると…

「誰も私の辛さを、理解してくれない」と、更なるストレスとなり、症状を悪化させる場合も少なくありません。
 
もしお子さんが、違和感 や 症状を訴えているようでしたら、すぐに改善に向けた行動を 取って欲しいと思います。
 
とはいえ、分かりずらいかも知れませんので、私の姉の例を参考にしたい と思います。
 


 幻聴に 悩まされていた 姉の例


 
これは、私の姉が 高校3年生の頃の話です。
姉は、小・中学校でいじめに遭い、登校拒否を繰り返しながらも、なんとか高校へ進学をしていました。
 
もちろん、両親は、姉に何か問題が起きる度に、学校・心療内科・精神科の先生に 相談していたのですが…
 
今回の姉は、あまりに様子が違い、家で怯えながら、こう語っていました。
 

誰もいないはずなのに…
『あんた見てると、ムカつくのよね!』
『お前ってさ、生きてる価値ないな』
『さっさと、死ねばいいのに(笑)』
そう言って、笑い者にされる声が、毎日 頭の中でグルグル聞こえる。
 
だから、外に出るもの怖いし、学校にも行けない。
同級生も、街にいる人も、みんな怖い。

 
ガタガタ震えながら、こう話す姉。
そして…
 

・クラスで、一人ぼっちになっていること。
・孤立していることを先生に相談しても、協力が得られなかったこと。
・むしろ相談したことで、「協調性がない」「担任のメンツを潰した」と、先生に目を付けられてしまったこと。
 
・将来に対する不安や、受験のプレッシャー。
・ストレス解消のためにしていることを、全て母親に取り上げられること。
・街で 痴漢被害 と 恐喝被害にあっていた。
 
・これらを両親に相談しても、面倒くさそうに、
「いつもビクビクしているから、そんな目に遭うんだ」と、酷く叱られる。
・幻聴を母親に訴えても、信じて貰えない。
・医師やスクールカウンセラーさんは、私を決めつけて考え、その意見を押し付けて来る。 等々…

 
それはもう、たくさんの要因があり過ぎて、私は、ただただ驚くばかりでした。


 幻聴 と 不眠 と 不登校


幻聴 不眠 不登校

このように、 「幻聴がする」という場合は、いくつもの要因が絡み合い、重複しています。
 
特に、「いじめ」「性的被害」「トラウマ的な記憶」等、
お子さんにとって、精神的ショックの大きいものは、恐怖が故に、自己防衛機能が働いて、何度も繰り返し思い出してしまいます。
 
すると、お子さんは家にいても、学校に行っても、安心できる場所がありません。
 
安心できる場所を持たないお子さんの多くは、昼夜逆転で、家でゴロゴロし、ずっと寝ているように見えても、実際の眠りは、とても浅い状態が続いている場合が多い。
 
そのため、「睡眠不足」や「不眠症」になっているケースも少なくありません。
 
あなたも、夫婦喧嘩をしてしまった時や、上司に酷く叱られた時、事故やショッキングな出来事があった夜は、それらを忘れたいのに、グルグルと何度も思い出して、眠れない!

こんな経験があるのではないでしょうか?
 
お子さんは、今まさに、その状態なんです。
 
なぜなら人間は、寝ている間に、日中の出来事や記憶を整理し、定着させている、と考えられているからです。
 
つまり、起きていることで、嫌な記憶の定着を防いでいるんですね。
 
また、医学博士の熊野 宏昭教授は、
「過去の出来事を 反すう(繰り返し思い出すこと)していると、 自分がその時(現在)に感じている辛さを、感じなくてすむから」、といいます。
 
これは、いじめられた過去の記憶も嫌ですが…
 
過去よりも、それらを家族に理解してもらえず、何も持たずに 裸で一人、社会に放り出されたような 今の自分の寂しさ、悲しみ、孤独を感じたくない、という究極の選択です。
 
 
このようにして睡眠不足状態になると、人間は、体や脳の主要なエネルギー源であるグルコース(ブドウ糖)を、効率よく使用することができません。
 
すると、血液中のグルコースが 細胞になかなか吸収されないので、エネルギー不足となり、疲労を強く感じるようになる。
 
こうして、何も活動できないほど グッタリしたり、「幻聴」や「幻覚」が出るまで、症状が進んでしまうこともあり、お子さんは部屋に引きこもり、不登校となっているのです。

では、このような場合、どうすれば良かったのでしょうか?


 安心できる居場所作りを、第一に!


不登校 幻聴・不眠 改善法

 
まずは、“お子さんがゆっくり眠ること”です。
 
そのために親御さんは、「安心できる家庭環境」を作って欲しい と思います。
 
もし親御さんやご家族が、お子さんの不登校に対し、嫌味を言ったり、怒ったり、責めているようなら、今すぐやめて下さいね。
 
そして6~7時間は、ゆっくり眠れるよう 見守ってあげて下さい。
 
睡眠不足の状態では、自分をコントロールすることも、何かをする気にもなれませんので、夜、しっかり眠ることを目標にして、心と身体を休ませてあげる。
 
十分な睡眠を取り、休息を取ることが、幻聴を改善する、最初のステップとなります。
 
その後、
 

・不登校原因の解決を行う。
・食事による栄養補給。
・ストレス解決法を、本人に身に付けて貰う。
・コミュニケーションスキルを学ぶ。 等々…

 
ご本人の状態に合わせ、ステップ バイ ステップで、「幻聴」と「不登校の改善」を行っていきます。
 
まずは焦らずに、ゆっくり寝る環境作りから、はじめて下さい。

そして、不登校を、私と一緒に解決していきましょう!
 
 
最後まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ 
 
1、家族が、幻聴を理解する。
2、幻聴の原因は、複数が絡み合い、重複している。
3、幻聴のあるお子さんは、睡眠不足かもしれません。
4、ゆっくり眠れる環境を、まずは作る。

 
 

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