生かして欲しい姉の教訓
 

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いじめの発覚が 遅れる理由 と
いじめ 解決法 


いじめ に 気づけなかった 時 の 解決法

 
「いじめ」は、不登校 や 自殺のきっかけになる 社会問題。
 
しかし、お子さんは 健気にいじめの事実を 隠してしまう場合も多く、親御さんが 気づいてあげられないケースもあるんです。
 
そこで今回は、私の姉のケースを例に
 
「何故、いじめに気づけなかったのか?」という理由と、
「そんな時の いじめ 解決法」を お伝えします。
  

目次
1.いじめに気づけなかった 姉の理由
2.先生がいじめ理由(きっかけ)
3.サインを見落とさないコツ 
4.学校へ、具体的な対策・改善を求める

 


 いじめに 気づけなかった 姉の理由


 
これは、私の姉の話です。
姉は、小学4年生のある朝から、学校へ行けなくなりました。
 
心配した母親が、姉に理由を聞いても 話しません。
そこで、学校へ相談すると…
 
担任教諭からは、「これといった原因は、見当たらない」との回答。
 
理由が分からないまま、母はあの手この手で、
姉を学校へ行かせようとしましたが…
 
学校へ行こうとすると、お腹が痛くなったり、頭痛、吐き気が出るため、しばらくの間 お休みすることにしたんです。
 
すると、お母さんと一緒にお見舞いに来た 友達のBさんから、こんな話がありました。
 
「担任のA先生は、授業中にラジオで競馬中継を聞いてて…、突然『ヨシ!行け行け!』とか、『チクショウー!!』って、叫んだりするの。
それがみんな怖くて…。
 
だから、○○ちゃん(姉)が、他の先生にそのことを話したら…
 
『このクラスには、“ チクリ魔 ”がいる!』って、A先生が怒り出して…
 それからずっと先生の機嫌は悪いし、クラスの雰囲気も最悪で。
 
 …そうしたら、クラスの何人かの子達が、
『○○さんが、告げ口したせいだ!』って言い出したの…。
 
 ごめんなさい!
 
 …私も『チクリ魔』って言われたくないし、
 先生も怖くて、今まで 言い出せなかった。」

姉は勇気を出して、担任教諭の授業態度を改めて貰えるよう、他の先生に訴えたのです。
 
しかし、それが裏目となってしまい、担任教諭からはいびられ、
クラスメイトにも非難されたり、仲間外れにされていました。
 
このことから姉は、
 
「本当のことを言っても、分かってくれない」
「また、チクった と思われるだけだ」と思い込んでいました。
 
また、“ クラスの雰囲気を悪くした 責任を感じて、”
学校へ行けなかったんです。 
 


 先生がいじめ理由(きっかけ)


 
いかがでしたか?
姉のケースは、当時でもかなり異例でした。
 
とはいえ、いじめの発覚が遅れる場合、
先生がいじめ理由」という場合があるんです。
(※但し、いじめ発覚が遅れる理由は、これだけではありません)
 
そして、先生がいじめ理由の場合、
▼以下のような学校の対応に、注意が必要です!
 

こんな学校の対応は、絶対に許せない!ベスト3

 1位,当事者である先生が、その非を認めない。
 2位,学校側が、事実確認(調査)を怠る。
 3位,いじめの事実を、学校ぐるみで隠す。


ただ 教師といえども、人間です。
自己保身、自己防衛による嘘や、隠ぺいの恐れがありますので、親御さんは、「事実確認」をしっかりして下さいね。(※確認の仕方は、後程 詳しくお伝えします)
 
また、お子さん自身も、「お母さん・お父さんを、悲しませたくない」と、必死に我慢してしまうため、親御さんが気づけないのも 無理はありませんね。
 
しかし、お子さんの体調不良・登校渋り・拒否・不登校は、
何らかの事情を抱えた お子さんの「SOS」です。
 
本人に聞いても 答えて貰えない場合は、学校・友達・同級生など、周囲の人達にも相談してみて下さいね。
 
そして、ご家庭では、次のことを実践して欲しいと思います。  
それは…
 


 サインを見落とさないコツ


いじめ 解決 方法

 
 
◆ 毎日 30分~1時間、お子さんの話を聞いてあげること。
 
というのも、実は…
当時、父は仕事が最優先。
また、母も仕事や家事が忙しくて、子どもと話す時間をあまり取っていませんでした。
 
そんな中、たまに話せる時間があっても、
家事をしながらや、テレビを観ながらで、
“ 真剣に 話を聞く姿勢ではなかった ” と思うんです。

例えば…
あなたが、ご主人様と話している時に、
テレビを観ながらの「生返事」や、「仕事で疲れてるんだ」と言われたり。
 
直接 言われなくても、そんな雰囲気を毎日かもし出されたら、あなたはどう感じますか?
 
「…今日も、聞いてもらえそうにない」と、思ったり。
「私だって、仕事も 家事も 子育てもしてるわよ!」
 と、腹立たしく感じるかも知れません。
 
そして…
「そうやって、いつも私の話を聞かないなら、
 もう何も話さないわよ! フン!」
 
こうやって、すねたり、心を閉ざしてしまうかも知れませんね。
 
当時の姉も、こんなやり取りが 積み重なったことで、突然「話して」と言われても、上手く伝えられなかったことが、原因の一つと考えられます。

皆さんのご家庭では、不登校 理由を話して貰えるように、毎日、お子さんと話す時間を取って下さいね。
 
毎日話すことで、
「こんな話をしてはいけないんじゃないか?」
「きっと話しても、信じてもらえない」等の
思い込みを、少しずつ取り除くことができるんです。
 
そして、素直に学校の出来事を話して貰えれば、お子さんの「SOS」に、一早く気づけるようになりますので、子育てが、グッと楽になりますよ!
 

 学校へ、具体的な対策・改善を求める


 
最後に、親御さんは学校へ、「事実確認」と「具体的な対策・改善」を求めて下さい。
▼その際、次の項目をご参考下さいね。
 

いじめの事実確認 と 改善・対策チェック項目
 
・いじめの事実確認(聞き取り調査)をして、報告して欲しい。
・いじめがあった場合は、本人に謝罪をして欲しい。
・報告内容により、どんな改善をするのか、具体的に説明して欲しい。
・改善は、実際にいつから行われるのか?
・改善策が実施されたことを確認したい。 等々

 

チェック項目は、「親御さんが、何を持って解決とするのか?」という具体案を、事前に紙に書き出しておくことが重要です。
 
こうすることで、話し合いを感情論で行うのではなく、その時のいじめを、解決へと導くことができますよ。
 
また、当事者の先生だけでなく、教頭・校長先生など、上司に当たる方を話し合いに交えることも、ポイントです。

いじめ解決は、「私、モンスターペアレント?」と思ってしまい、親御さん自身にも、大きな負担かもしれません。
 
しかし、もしものことがあってからでは遅いのです。
想像してみて下さい。
 
もし最悪の事態を招いた場合の悲しみ、後悔、罪悪感。
 
同情だけでは済まされない「自分の子どもすら 守れない親」というレッテル、偏見、差別 等、今以上の壮絶なストレスに、あなたは耐えられますか?
 
大切なお子さんを守るため、また、あなた自身を守るためにも、私と一緒に、いじめに 立ち向かっていきましょう!
 

最期まで 読んで下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、お子さんは、学校で どんな様子でしたか?
2、学校の協力は、得られましたか?
3、お友達や同級生にも、相談してみましたか?
4、毎日 30分~1時間、お子さんの話を聞く。
5、いじめ解決の具体的な対策・改善を、学校へ求めて下さい。

 
 

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