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一人ぼっちから脱出し、友達と仲良くする方法


一人ぼっちから、友達作り
 

小学生の女の子の 不登校 理由の一つに、
「友達がいないから…」というケースがあります。
 
しかし、お子さんの多くは「親を悲しませたくない…」「親に心配させたくない…」という思いから
 
 ・学校では友達がいない。
 ・グループに入れない。
 ・仲がいい子がいない。
 ・いつも一人でいる。 等々
 
このような状況があっても、親御さんには、なかなか言い出しにくいものです。

そこで今回は、私の姉のケースを例に
 
「何故、一人になってしまうのか?」という理由と
「友達と仲良くする方法」を お伝えしたいと思います。
  

目次
1.学校で一人ぼっちになっていた姉の理由
2.子どもは理由を話さないのではなく、話せない
3.子どもの気持ちを大切に 
4.親御さんから、素直な気持ちを伝える


 学校で 一人ぼっちになっていた 姉の理由


 
これは、私の姉が小学4年生の頃の話です。
当時の姉は、同じクラスに とても仲の良い友達Sさんがいました。
 
しかし2学期が始まると、次第に登校渋りが始まり、腹痛と頭痛を訴え、ある日から学校へ行けなくなったのです。
 
心配した母親が、姉に理由を聞いても話さないため、そのまましばらく様子見で、学校をお休みしていると…

担任の先生から連絡がありました。
それは…
 
「いじめではないのですが…、
 クラスの女子は、既に仲良しグループがいくつか出来上がっていて、
 どうも○○さん(姉)は、今更、他のグループに馴染めないみたいなんです。
 
 元々○○さんは、Sさんと仲が良かったですから、
 Sさんと同じグループにいたんですけどね。

 最近は、クラスで一人でいることが多いです。
 
 私も心配で、(Sさんと喧嘩でもしたのかな?)と思い、
 Sさんに話を聞いたのですが、話してもらえませんでした」とのこと。

つまり姉は、仲良しだったSさんとトラブルになり、
クラスで一人ぼっちになっていたため、学校へ行きたくなかったのです。
 
ただこのトラブル、後に分かったことですが、本人達だけの問題ではなく、
家庭の事情が色濃く反映されたものでした。
 
というのも当時、私の父は公務員で、母親は少しでも家計の足しにと、内職をしていました。
 
一方、Sさんのお家は、家族で商店を経営。
しかし、Sさんのお父様が体調を崩し、経営が傾き始めていたんです。
 
そんな切迫した状況の中で、子ども同士が仲が良いということで、母親同士もママ友として、よく話をしていたのですが…
 
次第に話が合わなくなったり、些細な事から口論となり、
「公務員家庭の人に、商売人の気持ちなんて分からない!」と、母親同士が険悪なムードに…。
 
そしてSさんは、親御さんから、
「○○さん(姉)と、一緒に遊ばないように!」と、言われたそうです。
 
それでもSさんと姉は、お互いをかばい合いながら、内緒で仲良くしていたのですが…
 
親御さんの影響は大きく、だんだん話が噛み合わなくなったり、
お互いの両親の悪口も言いたくないので、仲良くできなくなったのです。
 


 子どもは 理由を話さないのではなく、話せない


友達作り 子ども の 理由

 
いかがだったでしょうか?
お子さんが一人ぼっちになっている理由は、この他にも沢山あるのですが、姉のようなケースも、一例としてお伝えしました。
 
ただどんな理由にせよ、子どもは子どもなりに、家庭の経済状況 や 自分の置かれた立場を、しっかり考えています。
 
そのため、親御さんや周囲の大人が理由を聞いても、
「家の恥をさらしたくない」や「親を悪者にしたくない」 という優しさから、真実を話さないのではなく、話せないことが多いんです。
 
また、親御さんの中には、お子さんを大切に思うあまり、「○○さんは、あなたの友達にふさわしくない」などと、お子さんの友達を、親御さんが選んでしまうことも…。
 
すると、好きな友達と 引き離されるわけですから、
お子さんは、ショックを受けたり、傷つきますね。
 
そして、 その傷が どこかで癒されればいいのですが…
その機会が持てず、傷が癒えないままでは、再び友達を作ることは困難です。
 
なぜなら、傷つくのは誰でも嫌ですから、
「傷つくことを恐れて、友達を作らない」、という選択をしてしまうから。
 
あるいは、幼少期から何度も同じようなことを繰り返し、
「本当に自分と気の合う友達」や「言葉では言い表せない相性の良さ」

「(誰かを好きになる)好き」という感覚すら、
気持ちにフタをして、分からなくなっている場合も少なくありません。
 
こうなっては、とても辛いですし、
自分の殻に閉じこもるしかなくなってしまいますね。

では、このような場合、どうすれば良かったのでしょうか?
今回は、2つの解決法をご紹介します。

 子どもの気持ちを大切に


子どもの気持ちを 大切に

まず一つ目。
親御さんは、子どもの気持ちを 大切にしてあげることです。
 
お子さんの友達は、お子さん自身が選ぶものであり、お子さん同士の成長に合った友達が必要です。
 
もちろん、無理に友達を作る必要はありません。
 
また、それぞれのご家庭には、さまざまな事情があり、
親御さんから見ると、「子どもに 悪影響では?」と、心配されるかも知れません。
 
しかしお子さんは、親御さんが考えている以上に、自分の置かれた立場 や 役割を理解しています。
 
ただ子どもが故に、どうすることもできない歯がゆさや、悔しさ。
同時に、家族を心配に思う気持ちなどを、吐き出す場が必要なんです。
 
その吐き出す場が、友達であったり、家庭なのですが…
家族の心配を、本人に伝えるのは、とても勇気がいりますよね。
 
ですから、お子さんにとっての「友達」というのは、とても大切な存在なのです。
 
その大切な存在を、親御さんが悪く言ったり、拒絶することは、お子さんの気持ちを吐き出す場を、奪うことではないでしょうか?
 
お子さんの気持ちを大切にして、
親御さんは、お子さんの友人関係を見守ってあげて下さいね。 


 親御さんから、素直な気持ちを 伝える


 
2つ目に、親御さんにできることは、相手が子どもであれ、素直な気持ちを伝えることです。
 
もし「相手(お子さん)を傷つけてしまった」、
「寂しい思いをさせてしまった」、と思うようであれば、直ぐに 謝ってあげて下さいね。
 
こうすることでお子さんは、お友達(相手が誰であれ)に謝ることや、素直な気持ちを伝えることの大切さを、身を持って学びます。
 
すると、次第に友達と仲良くできるように 変わっていきますよ。
 
加えて、親御さんご自身としても、
お子さんに対する負い目や、自己嫌悪を取り除くことができるのですから、むしろ、親御さんの方が 楽になります。
 
そして、一人ぼっちも、不登校も 引きこもりも 抜け出し、
友達と楽しく過ごせる人生を、親子で手にして下さいね。
  

最期まで 読んで下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、心配や悪者にしたくなくて、一人ぼっちと言い出せない。
2、子どもは理由を話さないのではなく、話せないのかも知れません。
3、子どもの気持ちを大切にする。
4、親御さんから、素直な気持ちを伝える。 

 
 

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