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女の子の いじめ原因 と 必勝法


中学 女の子 いじめ

 
「いじめ」は、不登校のきっかけになる、社会問題。
 
しかし、お子さんが自殺に追い込まれるまで、その事実に気づけないこともあります。ただ、もしそうなってしまった場合…
 
「どうして、気づいてあげられなかったのか?」
「そこまで追い込まれていると、思わなかった」
「あの時、もっと真剣に話を聞いていれば…」 等々
 
あなたに、“ 一生 背負っていかなければならい 罪 と 後悔  ”をして欲しくありません。
 
そんな悲しい事態を招かぬように、私の姉の経験を交えながら
 
「女の子のいじめ原因」と
「いじめ必勝法」をお伝えします。

  

目次
1.女の子のいじめ、一番多い原因は?
2.女の子がいじめをする理由
3.いじめを受ける 最大の要因 
4.いじめに勝つ方法 ~怖がられタイプの極意~


 女の子のいじめ、一番多い原因は?


 
男の子のケンカや暴力と違い、女の子のいじめの多くは、「コミュニケーション」によるものです。
 
もちろん、いじめの原因は、「容姿」や「勉強」「家族」等、さまざまな要因があり、いくつも重複しているケースも少なくありません。
 
そのため、その中の一つだけをフォーカスして 改善したとしても、再びいじめを受けてしまうケースがあります。
 
例えば、「ブス」「キモイ」「デブ」と言われた子が、「容姿がいじめの原因だ」、と考えた場合を想像してみて下さい。
 
「ブス」「キモイ」「デブ」と言われたので、凄く清潔にしたり、少し痩せて、学校へ来たとしても、やっぱりいじめられる。
 
あなたは、そんな現実を目の当たりにしたことはないでしょうか?
 
つまり、「キモイ」「ブス」「デブ」というのは、悪口の決まり文句や、いじめの要素(表面上の突っ込みどころ)ですが、根本の原因ではないのです。
 
では何が、いじめの根本原因なのでしょうか?
 


 女の子が いじめをする理由


中学生 女子 いじめ

 
人間は、「見えないもの・分からないものを怖い」と感じる性質があります。
 
これは、太古の昔から進化の過程で、見えない微生物や菌等で、病気になったり、災害で亡くなったりと、予測不可能で見えないもの、分からないものが、数多く存在したためです。
 
そして、これらの経験と影響から、人間は 自分の身を護るために、本能的な能力として、獲得した性質なんです。
 
そのため、人間関係のコミュニケーションにおいても、無表情だったり、反応がなかったり、自分の気持ちや考えを話さない人は…
 
“ その人が、何を考えているか分からないから 怖く感じるのです。”
 
また、その人を知ろうとか、理解しようとすることには、相手に配慮した質問だったり、伝え方を考える必要が出て来るため、脳は、多くのエネルギーを使います。
 
それにも関わらず、何の反応もなく、理解に苦しむ場合、

“「こちらが、何か危害を加えられるのではないか?」と、 無意識に考えてしまうんです。”
 
不安や恐怖を察知した 人間の反射的な反応は、 「闘うか・逃げるか」です。
 
そのため 気にしないという、いわば「逃走」を選ぶ人と、同じクラスだから逃げきれないと感じ、「ならば、戦って撃退しよう!」と、攻撃を仕掛ける人がいるのです。
 
もちろん、「生理的に受け付けない」という理由で無視したり、攻撃したりする場合もありますし、恐怖を感じても「見て見ぬふり」という場合もあります。
 

さて、この無意識な恐怖心を、女の子の人間関係に置き換えると…
 
「あの子、キモくない?」
「あの子って、○○なところあるよね」
「あの子、いつも○○なんだけど」
 
といった、悪口や愚痴になります。
 
この愚痴や悪口を、女の子同士が お互いに言い合うことにより、無意識に恐怖を表現(発散)して、同じことを思っている「味方作り」をしているのです。
 
そして、「もしあなたに大変なことがあれば、助けるから、私に危害が加えられた時は、あなたも助けてね」という、暗黙の了解の元に、お互いがお互いのための「同盟」のようなものを組み始めます。
 
この同盟意識が、お互いを助け合うために、良く働いている時はいいのですが…
 
・私と同じじゃなくて、何か面白くない。
・リアクションが薄い、些細なことが気に入らない。
・正当な判断無しに、何らかの被害を受けたと感じた。等々…
 
少しの「違和感」や「差異」を感じたりして、悪く働くと、 「異分子は、この同盟から排除しよう!」とする考えが起きて、 ターゲット以外の子が 一致団結し、いじめに変わるのです。

 いじめを受ける 最大の要因


 
上記のように考えていくと…
実は、いじめ被害者は「怖がられている存在」、といえるのではないでしょうか?
 
その特徴は…
 

・「自分さえ我慢すれば、友達を裏切らなくてすむ」と健気に我慢し、言い返さない。
・「(自分の発言によって)相手を傷つけたり、悲しませるのではないか?」と思い、自分の気持ちを言わない。
・「どうせ何を言っても分かって貰えないから、ムダだ」と考え、自分の気持ちを言わない。


つまり、「自分の気持ちを表現しない」ということが、相手を怖がらせて攻撃される、最大の要因になっているのです。
 
姉もそうでしたが、このタイプは、
ただ単に、自分の気持ちを表現することが 苦手なのではありません。
 
幼少期から「いじめ」「過干渉」「放任」などの影響を受け、自己肯定感が低かったり、自分の気持ちを過剰に我慢するクセが、無意識に付いてしまっている傾向にあります。
 
そのため、親御さんは、「いじめられる側のあなたも、悪いのよ!」等と、お子さんを追い込まないであげて下さいね。
 

さて、このタイプをここでは、「怖がられタイプ」と呼ぶことにして、いじめ被害者には、この他にも全部で「4タイプ」あると、私は考えています。
 
他の3タイプとの違いは、いじめ被害者が、
「自分の気持ちを表現しているのに、いじめられる」という場合に起ります。
 
その場合、考えられる要因とタイプは、次の通りです。
 

・ただ単に、妬まれている。→ 「妬まれタイプ」
・ウソが多い。→ 「ウソつきタイプ」
・実は、みんなを困らせるような、嫌なことをしている。→ 「困らせタイプ」

 
いかがでしょう?
お子さんのタイプは、どのタイプに当てはまると思いますか?

いじめは、誰もが一度は目にしている問題で、加害者が悪いことは明白。
ですから親御さんは、学校への協力 や 対策をお願いすることも大切です。
 
とはいえ、犯人捜しに力を入れ過ぎると、「クラス全員が犯人」となる場合もありますし、いじめを社会全体から根絶することは、非情に難しい。
 
だからこそ、お子さんのタイプを知って、
「タイプ別 いじめに勝つ方法」を身に付けることが重要なのです。


 いじめに勝つ方法 ~怖がられタイプの極意~


中学生 いじめ 必勝法

 
いじめ4タイプを全て紹介していると、少々長くなりますので、今回は、「怖がられタイプ」の必勝法をご紹介します。

「怖がられタイプ」の必勝法、それは…
 
“ 素直な自分の気持ちを表現すること ”です。

「えっ?!それだけ!」と思われたかもしれません。
 
でも、気持ちや考えが見えないから攻撃されるなら、見えていればいいのです。
 
つまり、「気持ちの見える化」ですね。
 
例えば、自分しかいないはずの部屋で、急に「ドドドドドッ!」と音がしたら、「え、何?怖い」と思いませんか?
 
でも冷静になって、よく見たら、猫が走り回っているだけだとしたら、どうでしょうか?
 
「なんだ猫かぁ~」と、ほっとするのではないでしょうか?
 
このように、「見えない」と人間は怖いと感じる。
だから見えるようにする。
 
人の気持ち や 考えは見えないから、見えるように表現する(伝える)のです。
 
例えば…
・綺麗なものは、「キレイ」
・嫌なことは、「嫌だ」「やめて欲しい」
・「私は、○○が好き」
・「私は、○○がしたい」
・「○○して欲しい」
 
このように、自分の気持ちを表現することが、何より大切です。
 
もちろん、親子や夫婦など、近い関係になればなるほど、「言わなくても、気づいて欲しい」と、思うこともあるかもしれません。
 
また、自分の素直な気持ちを表現したとしても、相手がどう捉えるか、どんな反応をするのかは、分かりません。

聞き手に余裕がない場合 や 体調不良など、タイミングが悪い場合もありますから、受け入れてもらえないこともあります。
 
でも、気にする必要はないんです。
 
なぜなら、自分以外の人間を、100%理解することはできませんし、コントロールすることもできないからです。
 
ただ気持ちを表現する場数を踏んで、試行錯誤していく間に

「このタイミングでは、厳しいんだな」とか、
「この言い方の場合は、こうなるんだな」
「ああこう伝えると、伝わるのか♪」
 
という傾向性や感覚を、身に付けていく必要があるのです。
 
しかし、「そうは言っても、できないよ!」と、思うお子さんは多いもの。
 
なぜなら、気持ちを素直に伝える環境が少なく
 
「何か言うと、もっと酷い目に合うかもしれない」
「こんなこと言ったら、バカにされるかも?」
「相手(友達や親御さん)を傷つけたり、悲しませるのではないか?」
「気持ちを言っても、どうせ 分ってもらえなくて、
 自分が傷つくだけだから、言いたくない」等々…
 
さまざまな理由を考えてしまうからです。

これらは、「相手に自分を どう思われるのか?」という、 他人の評価を 過剰に気にし過ぎてしまうことが原因。
 
もちろん、相手を思いやることや、相手の立場を考えることも必要ですが、「気にし過ぎ」は、自分を押し殺すことになります。
 
すると、いじめは解消されず、お子さんは辛いままですし、不登校の再発や長期化を招きます。
 
そうさせないために 親御さんは、ご家庭内の普段の会話で、「○○は、どう思う?」「どうしたい?」と質問し、否定をせずに 聞いてあげる。
 
このような自分の気持ちを、素直に言える環境作りをお願いします。
 
また、親御さん自身がお手本となり、率先して、
「嬉しい」「ありがとう」「ごめんなさい」等々…
素直な気持ちを伝えてあげて下さいね。
 
こうすることで少しずつお子さんは、コミュニケーション方法を学び、自分自身のものにしていきます。
 
そして、人生をより良く、豊かにするための 素敵な人間関係を、構築することができるのです。
 
お子さんも 親御さんも、素直な気持ちを表現し、
いじめに勝って、親子で素晴らしい人生を手に入れて下さいね!
 

最期まで 読んで下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、女の子のいじめは、コミュニケーションが影響。
2、いじめの根っこは、「同盟意識」。
3、いじめの4タイプを知る。
4、気持ちを素直に表現することが、必勝法!

 
 

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