高校生の不登校
 

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不登校理由が分からない 原因


高校生 不登校 理由 分からない

 
高校生の不登校のご相談を受ける際、「理由が分からない」という場合があります。
 
しかし、お子さんは 健気に我慢することが当たり前となり、言葉にならない想いを、抱えていることが多いものです。
 
そこで今回は、私の姉の経験を例に
「なぜ、不登校の理由が分らないの?」という原因と、
「言葉にならない想いを 言葉にする方法」を、お伝えします。
  

目次
1.不登校理由が分からない 原因
2.理由が分からなかった、姉の不登校
3.「気持ちを押し殺す」考え方の癖
4.考え方の癖は、意識的に変えられる!
 5.話は肯定的に聞き、選択肢を与える

 


 不登校理由が分からない 原因


 
不登校は、「いじめ」「人間関係」「親子関係」「病気や障害」など、何らかの理由(きっかけ)は、あるものです。
 
しかし、お子さんが不登校になって直ぐは、理由を聞いても「分からない」と、答えることが多くあります。
 
なぜなら、お子さんの中で、自分の気持ちを過剰なまでに、抑圧した状態(我慢)にあるからなのです。
 
これは、意識的な場合と、無意識な場合の両方がありますが、どちらも「自己防衛反応(自我防衛)が働いている状態」、といえます。
 
そのため、自分の気持ちや感情の整理がつかないので、上手く言語化できない。
 
また、自分の気持ちを表現すると、経験上 もっと酷い目に合うことが、分かっている場合や、自らに「禁止」をかけているケースも少なくありません。
 
この気持ちを表現できない状態には、いくつもの理由があります。
例えば…
 

・なんでも話せる環境がない。
(周囲の人がすぐに否定する。怒る。そもそも関わりが少ない)
・復讐や虐待される恐れがある。
・親御さんが、一方的に話す。
・子どもの意見や要求を、親御さんの都合ですり替える。
・親御さんや友人が原因の場合は、相手を傷つけたり、悲しませたくないので、言い出せない。(親御さんや友人を、かばっている)
・本人自身が、本当の理由にまだ気付いていない。
(トラウマなどの辛い記憶が無意識の中にあり、意識化されていない)等々

 
このような場合、まずは、なんでも話せる環境作りから始めることが大切です。
 


 理由が分からなかった、姉の不登校


不登校 原因 理由 分からない

 
これは、私の姉が 高校1年生の時の話です。
 
姉は、小中学校で 登校渋りや不登校を繰り返していたものの、なんとか進学を果たし、勉強も部活も頑張っていたのですが…、3学期になると、不登校になったのです。
 
当初、「高校では、友達も少しできたし、自分でも理由が分からない。」
「ただ学校へ行こうとすると、お腹が痛くなって、動けない」と、両親に話していました。
 
理由が分からないまま、体調を戻すことを優先し、しばらく学校をお休みしていると…、姉は、徐々に学校の話をするようになりました。
 
「Bちゃんが同じクラスにいるから、学校へ行かない」
「Bちゃんが嫌いだ。あの子は、絵が上手くてムカつく!」などと、話すのです。
 
そこで私が、「どうして、Bちゃんの絵が上手いとムカつくの?」と尋ねると…
 
「私はスポーツ推薦で高校に入ったから、部活を辞められない。
 それに…絵を描くことを、お父さんはバカにするし、認めてくれない。」
 
元々姉は、絵が得意で 大好きでした。
 
しかし、父は幼少期から、「絵で食っていけるほど、世の中は甘くない!」というのが口癖で、母は、父のその意見にただ同調するのみ。
 
また、高校受験の時も、姉はいじめにあって 不登校を繰り返していたため、出席日数もギリギリ。
 
そのため、学校の先生や両親は、「受験のプレッシャーを減らしてあげたい」と考え、「救済措置」ともいえる「スポーツ推薦の話」を、どんどん進めていきました。
 
もちろん姉も、「これは、私のためであり、私を受験で失敗させないための 優しさなんだ」と、理解していました。
 
ただ、だからこそ、「本当は、絵の勉強がしたい!」という本心を、言い出せなかったのです。
 
それ以来姉は、絵を描くこと自体を封印し、部活動を頑張っていました。
 
しかし、その部活動も、体育会系の父に認められたくて、父の好きな競技を選び、打ち込んで来たことに、本人が 徐々に気づいたようでした。
そして…
 
「本当は運動部を辞めて、絵を描きたい。
 将来は、美術大学か、美術の専門学校へ進みたい!」という、意思や希望が湧き上がっていたのです。
 
つまり、姉の理由は、両親に自分を認めて欲しかったし、自分の本当にやりたいことをして、生きていきたかった。
 
また、自立のするためにも、進路や自分の人生は、両親に操作されるのではなく、自分で選択したかった。
 
でも、それが上手く表現できなかったので、強い葛藤が生まれ、「不登校」という現象で 表現するしかなったのです。
 

 「気持ちを押し殺す」考え方の癖


 
このように、親御さんが「良かれ」と思ってしたことが、お子さんをコントロールしてしまうケースは、少なくありません。
 
もちろん、これは、お子さんを心配する親心であり、愛でしょう。
 
しかし、お子さんは、親御さんが思う以上に
 
・進学で、周囲や親御さんの期待に応えたかった。
・経済的負担をしてくれるのは、親である。
・もし留年した場合の世間体。等々
 
これらの状況や立場を、十分 理解しています。
 
だからこそ、「失敗して 親に恥をかかせたり、迷惑をかけては、申し訳ない」と思います。
 
しかし、この思いが結果的に、本人の意思を抑圧させて、「自分の気持ちや考えを、押し殺す癖」になるのです。
 
そして、この「考え方の癖」は、
 
・自分の気持ちを話した時の 相手の反応が怖い。
・自分で言い出して、失敗したら、どうしよう。
          ▼
 ・この気持ちを言っても、きっと分かって貰えないので、言っても無駄だ。
          ▼
・だから、何も話さないでいよう。

このような「ネガティブ思考」や「消極的な態度」に繋がります。
 
すると、自分で考え、選択、決断することや、現実的な計画 や 対策を立てることまで考えが及ばない、「指示待ち人間」という「未成熟な人」にしてしまうのです。
 
こうなっては、何かに挑戦したり、社会で自立して 生きていくことが、難しくなります。
 
ですので、お子さんをコントロールすることなく、自分の気持ちを素直に表現できる環境と、自らの意思で行動してもらえるようなコミュニケーションを、親御さんが、ご家庭内で 取る必要があるのです。
 


 考え方の癖は、意識的に変えられる!


考え方の癖 変えられる

 
とはいえ、お子さん自身にも、気持ちを押し殺したりする「考え方の癖」を自覚して貰い、変えていく努力は必要です。
 
考え方の癖は 癖なので、日常生活の中で無自覚(自動的)に行われています。
 
ですので、 本人がそのことを自覚し、意識的に変えていくことで、新しい考え方の癖をつけることは、可能なのです!
 
但し、お子さんは、今まで人生で「気持ちを表現しない生き方」をして来たので、今日自覚して、パッと 魔法のように変わることはありません。
 
「生き方を変える」といのは、それなりの練習と、時間がかかります。
 
親御さんの焦る気持ちは分かりますが、 「都合のいい魔法はない」と肝に銘じて、少しずつご家庭内での練習に、協力してあげて下さいね。
 
そして、お子さんの気持ちや意思を、最大限に尊重してあげることが大切です。

もちろん、命に関わるような危険なことや、犯罪行為 等、自分の可能性を自ら潰すようなことなどは、止める必要があります。
 
しかし、お子さんの本当にやりたいことや、得意なことは、例え失敗して転んでも、自分で立ち上がることや、可能性を信じて伸ばしてあげて欲しい、と思います。
 
では、実際に、どんな練習をすればいいのでしょうか?
 

 話は肯定的に聞き、選択肢を与える


会話 肯定的に聞く 選択肢

 
それは、日常会話の中で、お子さんが「どう思っているのか?」を、否定せずに、肯定的に聞いてあげることです。
 
例えば、テレビや映画を観て、「○○は、今のどう思う?」などの、何気ない会話から始めていくといいでしょう。
 
親御さんが、お子さんの話を肯定的に聞いてあげることで、「自分の気持ちを表現しても、大丈夫なんだ」と思って貰ったり、「気持ちをどう表現するのか?」という練習になります。

また親御さんは、お子さんに対して、「○○させよう」と思うのではなく、「○○してもらうには、どうすればいいのかな?」と考えて下さいね。
 
お子さん自身が、自分で考え、選択できるような対話にしていくことが、とても重要です。
 
例えば、食事でメニューを選ぶ時。
親御さんが、「○○は、××が好きだから、Aにしたら?」等と、無意識に誘導してしまう場合が多く見られます。
 
親御さんとしては、「良かれと思って」かも知れませんが、メニュー等の小さい選択から、自分で決める練習が、今のお子さんには必要です。

このように 親御さんは、ご家庭内の日常会話から 少しずつ練習し、自分の気持ちを表現できるよう、サポートしてあげて下さいね。
 
大丈夫!
あなたのお子さんは、「成長する力」を持っていますから、その力を信じて、私と一緒に 不登校を解決していきましょうね!
 
 
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、理由が話せないのは、防衛反応の働き。
2、お子さんの選択を 操作していませんか?
3、お子さんは、言葉を飲むような癖はありませんか?
4、考え方の癖を自覚してもらい、意識的に変えてもらう。
5、お子さんの話を肯定的に聞き、選択肢を与える。

 
 

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