不登校をチャンスに変える 日々のコツ
現在、新型コロナウイルス感染症対策として、多くの子ども達が、ご自宅で過ごしています。そのため、多くの親子がさまざまな対策に追われている状態です。
でもこの状態は、既に多くの不安やストレスと戦って来た 不登校のお子さんにとっては、「今更感」があったり、「臨時休校でみんなお休みだから、ほっとする」かも知れませんね。
ただ少しの安堵を感じていても、「いつかは必ず 休みが明ける」という未来への不安は消えません。
そこで、学校がお休みの間に、
「不登校をチャンスに変える 日々のコツ」をお伝えします。
目次
1.不登校をチャンスと捉える!
2.好きを大切にする!
3.少し頑張ればできることをやってみる!
4.親御さんも 好きなことをする
不登校をチャンスと捉える!
冒頭でも少しお伝えしましたが、不登校のお子さんの毎日は、大人でいうところの「在宅仕事」をしている状態です。
今まで当たり前のように、学校や会社に出勤していた人が、「工夫をすれば、自宅でできることもある」ということに、多くの人達がお気づきだと思います。
すると、コロナウイルス終息後も、在宅での勉強 や 仕事は増える、と思われます。
もちろん、全ての勉強や仕事が、自宅でできるわけではありません。
また、人には向き不向きがあり、適材適所で能力が発揮されますよね。
しかし、ただ学校に来ている状態で、授業は寝てばかりいる生徒。
あるいは、今までの仕事の仕方に あぐらをかいていた人は、自分の本質、資質、能力(スキル)と、向き合わざる負えない。
つまり、これからの多様化した社会では、柔軟性と共に、自分の本質や資質に合ったスキルがより多く求められる。
そして、それを持っている人は生き延びる可能性が高い、と考えられるのではないでしょうか?
ということは…
不登校の毎日を 少し工夫することで、むしろこれからの社会に合った「学び」や「働き方」を 身につけることができる時間を得た、と捉えることができる。
つまり、不登校をチャンスに変えることが可能なのです!
ここでは、そのために必要なコツを、お伝えします。
好きを大切にする!
まずは、お子さんの「好き」を大切にしてあげて下さい。
ここでいう「好き」は、親御さんや、誰に言われるでもなくやっていることです。それを、思いっきりやらせてあげて下さい。
好きなものは、特殊スキルになる可能性が高いですし、ストレス解消にもなります。
ですので、ただ遊んでいるように見えることでも、まずは、やらせてあげて下さい。
また、将来、好きなものを仕事にできれば、お子さんにとって、一番いいことですよね。
でも、親御さんの多くは、「(音楽や芸術等)好きなものの才能が開花し、仕事にできる人は、ほんの一握りの人だけ」と、思ってしまいます。
すると、どうしても お子さんの好きを否定したり、小言が増えて、親子でストレスを抱えてしまいます。これでは、お互いに良くありません。
もし親御さんがイライラてしまったら…
・未来のことは、誰にも分らない。
今は、ストレス解消のためにやらせてあげる。
・将来、好きを仕事にできるかは、本人次第!
このように割り切って、考えてみて下さい。
こうすることで、親御さんのイライラは、減っていきます。
「とはいえ、毎日 遊んでばかりでは困る!」という時に効果的な行動も、お伝えしますね。それは…
少し頑張ればできることをやってみる!
オリジナルの「時間割表」を作って、少し頑張ればできることをやる。
不登校の毎日は、在宅業務と似ていて、「自制心との闘い」といっても過言ではありません。
自制心とは、自分自身の感情や欲望などをうまく抑えたり、コントロールしたりする気持ちや精神力のことをいいます。
ただこの自制心、不登校のお子さんの場合は、既にかなり頑張って自制して来た場合が多いので、親御さんが「お休みしててもいいけど、勉強だけはしなさい!」と、口うるさく言うのは、逆効果!
お子さんと親御さんで話し合いながら、オリジナルの「時間割表」を作ってみて下さい。こうすることで、生活のリズムを作ることができます。
この時、ポイントとなるのは、下記の2つです。
1、お子さん自身が、「何をする時間か」を決めること。
2、少し頑張ればできることをやってみる。
これは、親や教師という大人が、勉強や何かをする時間を与えるのではなく、自らの意思で決める「主体性」と「意思決定」の練習になります。
というのも、人は 誰かに与えられた課題よりも、自分で決めた課題の方が、やる気が出ますし、実行力も高くなるからです。
但し、不登校のお子さんは、心身ともに傷ついた状態で、それらを癒すことも必要です。
ですので、目標を高くし過ぎず、「少し頑張ればできること」を、まずやってみることが大切です。
▼例えば、こんな感じです。
■ PM 14:00~14:45 国語の勉強時間。
国語の練習問題を、まずは3問だけ、やってみる。
やってみて、もう少しできそうなら、あと2問チャレンジ!
そして、前日5問できたなら、今日は5問から始める。
やってみて、もう少しできそうなら、あと1問チャレンジ!
できなければ、できるところまででOK!
こうして、少しずつやってみて下さいね。
親御さんも 好きなことをする
最後に、不登校のお子さんの毎日は、調子もいい日もあれば、そうでない日もあります。
そのため、いくら自分で決めたことでも、コンスタントにできるわけではありません。
親御さんは、そんなお子さんの様子に、一喜一憂しないよう 注意して下さいね。
また、「娘は好きなことばかりやって!」と、イライラした時の対処法も、上記でお伝えしましたが、対処法をやっても、効果が出ない時もあります。
その時は、親御さん自身も、好きなことをする時間を作って、ご自身を労わってあげて下さいね。
どんな親も人間です。
お子さんと同じで、不調を感じる日も、イライラする日もあります。
ただ、その不調やイライラに気づかないふりをすると…
「私は 仕事に家事に子育てに、こんなに頑張ってるのに、誰も褒めてくれないし、感謝もしてもらえない!
それに比べて、娘は 毎日遊んでばかりいるのに許されてて、ズルイ!」
このように事態をこじらせて、お子さんに嫉妬してしまう。
すると、そんな大人げない自分に自己嫌悪。
これでは、悪循環から抜け出せなくなってしまいます。
ですので、このような事態を防ぐために、親御さん自身も好きなことをする時間を作ってみて下さいね。
そして、親子で不登校をチャンスに変える日々を、過ごしていきましょう!
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
まとめ
1、お休みの間に、本人に合ったスキルを身につける。
2、お子さんの好きを、やらせてあげる。
3、少し頑張ればできることを、目標にする。
4、親御さんも好きを大切にする。