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わがままを言っても、
嫌われない 人間関係を構築する方法


不登校 嫌われない 人間関係作り

 
高校生の不登校 原因に多い、人間関係の問題。
 
その中でも、「わがまま」と、周囲に誤解されてしまい、人間関係がこじれてしまうケースがあるんです。
 
そこで今回は、
 
「お子さんに対する 周囲の誤解を解き」、
「わがままを言っても、嫌われない 人間関係を構築する方法」をお伝えします。
 

目次
1.子どものわがままとは?
2.わがままになる心理
3.理解する姿勢を示す、大切さ
4.ご家庭での接し方が、人間関係の土台

 


 子どものわがままとは?


 
突然ですが、あなたは「わがまま」を、どう思いますか?
 
多くの方が、わがままと聞くと、
「甘やかし過ぎ」とか、
「なんだか、いけないことのよう」、と思うかも知れませんね。
 
ただ不思議と、わがままを言っても 嫌われない人って、いませんか?
 
そういう人は、わがままが、むしろ甘え上手な魅力 となっているんですね。
 
でも、どうして、同じわがままなのに、「嫌われるわがまま」と「魅力になるわがまま(甘え上手)」と、感じ方が変わるのでしょうか?
 
この疑問を、世界的に権威ある行動心理学者の恩師に お伺いしたところ…
 

そもそも人間は、感情や「ああしたい」「こうしたい」」という、誰もが持つ欲求(欲望) や 意思があります。
 
ましてや、これが未成年の子どもなら、多感な時期で、感情のままに生きるような頃です。
 
つまり、子どものわがままとは、自分の望み や 感情に 素直なだけなんです。
 
もちろん、万物の法則として、「全ての人に好かれる」ということはありません。
同時にそれは、「全ての人に嫌われる」ということでもないんです。
 
また、話すタイミング、聞き手の状況や体調、捉え方次第、という部分もあります。
 
ただ多くの場合、伝え方を工夫することで、心地よい人間関係を築けます。

 

確かに、そうですね。
子どものわがままは、自分の望み や 感情に 素直です。
 
ということは、本来、自分の気持ちに気づき、意思表示できたことを、喜んであげたい!

ただ そうは言っても、明らかに他人を傷つけたり、嘘をついたり、いつも「ああしてくれ、こうしてくれ」では、周囲は困ってしまいます。
 
また、お子さんによっては 強がったり、自分の思い通りにならないと、すねたり、八つ当たりで攻撃的だったり。すると…
 
「あの子といると、身が持たない」
「なんで、いつも彼女の都合なの?」
「強がってばかりで、なんか疲れる…」
「好意の裏返しだとしても、いじめらている気分になる」等々
 
このような不満が出てしまい、周囲の人は 離れていきます。
 
こうなっては、せっかくの意思表示も、「わがままな子で 面倒な人」と捉えられ、良い人間関係は築けません。
 
また、親御さんとしても、お子さんと接することが大変ですよね。
 
そこで、極力、相手に誤解されないよう、上手に意思(わがまま)を伝える方法を、お子さんに学んで貰っては、いかがでしょうか?
 
伝え方を学ぶことで、お子さんは 良い人間関係が築けたり、親御さんにも、優しく接してくれるようになりますよ。
 


 わがままになる心理


不登校 わがまま になる 心理
 
 
さて、上手に意思(わがまま)を伝える方法の前に、もう少し「わがまま」について、考えていきたいと思います。
 
例えば、大人でも、わがままをする時がありますよね。
それは、一体 どんな時だと思いますか?
 
おそらく、「こうしたい」という、明確な意思がある時。
あるいは、無意識のうちに 相手を試している場合、などではないでしょうか?
 
例えば、恋愛。
「大好きな人と、一緒にいたい」という気持ちは、自然なものです。
 
しかし、現実のお付き合いは、四六時中 一緒にいられるわけではありません。
 
お互いに 仕事や勉強、付き合い等、それぞれの役割や事情があります。
 
ですからつい、「もっと一緒にいたい」と言えば、
「相手に迷惑がかかるのではないか?」と遠慮したり。
 
「嫌われて、他の人へ気持ちが移ってしまうのではないか?」と、不安や失う恐怖を、感じてしまうかもしれません。
 
すると、最初にあった「一緒にいたい」という素直な欲求(気持ち)は、「そう思っちゃいけないんだ」「願わなかったことにしよう」等と考えて、抑え込んでしまうんです。
 
でも、一度出て来た欲求 や 気持ちは、消えてなくなったわけではありません。
 
それらは、次第に「過剰な我慢」へと変わります。
 
そして、この過剰な我慢が一気に爆発した時
 
「なんで、分ってくれないの!」
「私のことなんて、どうでもいいの?」
「私と仕事、どっちが大事なの?!」
 
などといった、相手を困らせるわがままに、変わってしまうのです。

こう考えると、お子さんのわがままは…
 
「友達や親に、心配や迷惑をかけたくない」
「友達や親に、嫌われたくない」
「いつも そばにいて欲しい」等々…
 
このような「愛情の欲求」ではないでしょうか?
 

 理解する姿勢を示す、大切さ


 
では、このような場合、どうすれば上手に意思(わがまま)を、伝えられるでしょうか?
 
実は、不登校のお子さんの多くが、
 
「言わなくても、私を分って欲しい」
「もっと、私と真剣に向き合って欲しい」
 
と思っています。
 
でも、それが上手く伝えられないために、先程のような、「私と仕事、どっちが大事なの?!」と、相手を困らせるような言動になっているんですね。
 
これでは、喧嘩になってしまったり、相手に誤解を招きます。
 
ですので親御さんは、お子さんが学校で
 
・孤立をしていないか?
・友達とのトラブルはないか?
・何かを挑戦したことで、壁にぶつかっていないか? 等々

本音を優しく聞き出してみて下さいね。
 
この時、親御さんは、恥ずかしさ や プライドは、捨てて下さい。

お子さんを心配していること、助けになりたいことを、本気で伝えることが大切です。
 
人間とは不思議なもので、本気で何かを伝えられると、その情熱や必死さは、相手の心に届くものです。すると…
 
「私のことを、ちゃんと見ていてくれたんだ」
「親は、私の味方なんだ」
 
そう理解したお子さんは、心が満たされる、と思いますよ。
 
もちろん、頑なに話さない。
あるいは、親御さんを悲しませたくなくて、親御さんには、言えない事情もあるかも知れません。
 
その場合は、学校やお友達に、刑事のように聞き込みをする。
 
または、「どんなに思っていても、自分以外の人間を100%理解することは不可能だから、教えて欲しい」と、お願いしてみて下さいね。
 


 家庭での接し方が、人間関係の土台となる


不登校 嫌われない 人間関係作り

 
子どものわがまま や 強がりは、親御さんに理解されたり、親御さんが壁となって、真剣に向き合うことで、次第に減っていきます。
 
なぜなら、人と本気で向き合い、素直な気持ちを伝える 親御さんの接し方が、上手に意思(わがまま)を伝える 見本であり、練習になるからです。
 
この練習を日々繰り返すことで、子どもは人間関係の土台を築き、上手にわがまま(意思)を伝えられるようになります。
 
すると、わがままを言っても、嫌われない 心地よい人間関係を構築することができるんです。

もちろん、お手本や壁となる親御さんは、最初、大変に感じたり、「そんなことできない」と思われるかもしれません。
 
しかし、お子さんに 良い人間関係が出来なければ、
今後、誰かに騙されたり、引きこもりになる等の可能性が高くなります。
 
お子さんの将来は、あなたの将来 や 老後に、直接 関わることです。
 
今は、ご自身のためにも、少しだけ頑張って頂きたい と思います。
 
そして、上手にわがまま(意思)を伝えられるようになり、心地よい人間関係の構築と、素晴らしい人生を、親子で手に入れて下さいね。
 
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、子どものわがままとは、自分の望み・感情に 素直なだけ。
2、わがままは、愛情の欲求かも知れません。
3、理解する姿勢を、親御さんが示す。
4、ご家庭での接し方が、人間関係の土台となる。

 
 

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