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ゲーム・ネットのルール作り


不登校 ゲーム ネット ルール作り

 
不登校になると、多くのお子さんが、ゲーム や インターネットに夢中になります。
 
そして、その他の時間は 家でゴロゴロしていることが多くなり、昼夜逆転の生活になってしまうのです。
 
このような生活は、ご家族から見れば、イライラするかも知れません。
 
しかし、情報化社会の現代では、ゲームやネットを完全に排除することは、現実的な解決策とは言えませんよね。
 
そこで、お子さんのゲームやネットへの向き合い方と、
「ゲーム・ネットのルール作り」を、お伝えします。
 

目次
1.不登校生がゲームやネットに夢中になる理由
2.お子さんのゲームやネットと向き合うには
3.ゲーム・ネットのルール作り
4.親御さんの見守り方

 


 不登校生が ゲームやネットに夢中になる理由


 
はじめに冒頭でもお伝えしましたが、お子さんが不登校になると、ゲームやインターネットに夢中になる場合があります。
 
そして、それ以外の時間は、ぐったりしていたり、ゴロゴロ寝てばかりということも少なくありません。
 
でも実は、この家でゴロゴロしている時間も、ゲームやネットの時間も、今のお子さんにとっては、必要なことなのです。
 
なぜならお子さんは、「自分が学校に行けなくて、親御さん や クラスメイトに迷惑をかけていること」を、しっかり自覚しているからです。
 
でも、いざ学校へ行こうとすると、身体が動かない。
 
お子さん本人も、
「どうして?なんで? 足に力が入らない。
 学校へ行かなきゃいけないのに、行けない(涙)」
 
このように苦しみ、この葛藤と不安で、心が押しつぶされそうな状態。
 
そして、この心の痛みや不安が強いので、それを打ち消すために、ゲームやネット等で、無意識に「心のバランス」を取っているのです。
 
ですので、親御さんは、ゲーム や インターネットを完全に禁止したり、取り上げることは、しないであげて下さいね。
 


 お子さんの ゲームやネットと向き合うには


不登校 ゲーム インターネット
 
 
次に、親御さんが、お子さんのゲームやネットに向き合うには、親御さんも一緒にできるものは、やってみることです。
 
理由は、主に3つあります。 
 

1,一人でも楽しいが、誰かと一緒にやると、もっと楽しい。
2,新しい視点や、新たな思考回路ができる。
3,相手への配慮や 思いやりが身につく。

 
1,一人でも楽しいが、誰かと一緒にやると、もっと楽しい。


 
面白いものや楽しいことは、「誰かと共感したり、共有したい」と思うのは、自然なことです。親御さんも一緒に、楽しんでみて下さいね。

2,新しい視点や、新たな思考回路ができる。


 
物事を自分一人で考えていると、固定概念に囚われがちです。
それらを打破するためにも、ゲーム・ネットを利用して、新しい視点や、新たな思考回路を作る練習ができるのです。
 
もちろん、ネット情報の場合は、情報を鵜呑みにするのではなく、本質を見抜く勉強も必要です。

3,相手への配慮 や 思いやりが身につく。


 
例えば、恋人とのデートで、一緒に映画を観に行ったとします。
映画の後は、食事をしたり 買い物をしたりと、一日中 映画を観ていること(同じ行為)はない、と思いませんか?
 
一人でやっていると、同じ行動をずっとしてしまうことでも、誰かがいれば、「相手は飽きてないかな?」と、他者への配慮を考えるようになります。
 

このように、ゲーム・ネットを通して、お子さんが体験していることを、親子で共有することにより、親子の信頼関係は深まります。
 
また、親御さんは、お子さんの興味を知ることで、自分とは違う一面を持った 一人の人間として、捉えることもできるのです。
 
そのために まずは、お子さんの「○○したい!」を大切にしてあげて下さいね。
 


 ゲーム・ネットのルール作り


 
そうはいっても、ゲームやネットに夢中になるあまり、目を傷めたり、「エコノミークラス症候群」のような身体的症状が出たり、運動不足になっては、困りますよね。
 
そこで、ゲーム・ネットの時間について、親子で「ルール」を話し合ってみてはいかがでしょうか?
 
ルール作りに必要な項目は、主に次の3つです。
 

①ゲームやネットを使っていい「時間帯」を決める。
 例)13:00~16:00 ・ 20:00~22:00
 
②1日の「総使用時間」を決めておく。
 例)ゲーム・ネットを合わせて、1日 3時間まで
 
③30分に一度は、身体を動かす。
 例)座っていたら、立ち上がって肩を回す(軽い体操等)

 
ここでのポイントは…
 
お子さん本人に、時間を決めてもらうこと。
実践し、1週間後に無理がないか、必ず見直すこと。
 


 親御さんの見守り方


不登校 ゲーム・ネット 見守り

 
最後に、 親御さんの「見守り方」は、下記の通りです。
 

・ルールが守れたら、お子さんを褒めてあげる。
・守れなくても、お子さんを責めない。

 
いかがですか? 親御さんからすれば…
 
「そこまでしないといけないのか?」
「どうして 守れないんだ!」
 
などと、イライラしたり、怒鳴りたくなることもあるかも知れません。
 
でも、そこはグッと我慢!
 
不登校を改善するために、親御さんも 忍耐や寛容さを、更に磨いていきましょう。

また、実践してみて、どうしても時間が守れないようなら、「ルールの見直し」を、繰り返し行って下さいね。
 
この時も、親御さんが一方的に決めるのではなく、お子さんと親御さんが一緒に考える。そして、お互いの意見を交換し、それらの意見を尊重する。
 
こうすることで、「自分達の作ったルールを守ろう」と、思えるようになりますよ。
 
もちろん、最初から上手くいかなくても、心配はいりません。
 
修正を繰り返しながら、少しずつ改善していけば、大丈夫!
この積み重ねが、人を成長させるのですから。
 
ゲーム・ネットのルールを親子で話し合い、生活のリズムを取り戻して、不登校を改善して行きましょう!
 
 
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、ゲーム・ネットで、心のバランスを取っている。
2、ゲーム・ネットを、親御さんも一緒に楽しむ。
3、親子でルールを話し合う。
4、ルールを守れたら褒め、守れなくても責めない。

 

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