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友達の嫉妬の対処法


中学生 不登校 嫉妬

 
女の子の不登校の理由の一つに、「嫉妬されている」、というケースがあります。
 
親御さんから見ると「嫉妬されるなんて、うちの子 優秀ってことじゃない!」と、思われるかも知れませんね。
 
しかし、お子さんご本人にとっては、辛い人間関係です。
 
そこで、「嫉妬」について考えていき、
「友達の嫉妬の対処法」をお伝えしたいと思います。
 

目次
1.「嫉妬」と「いじめ」の関係
2.嫉妬が原因で、不登校になる
3.嫉妬の条件を知る
4.友達の嫉妬の対処法

 


 「嫉妬」と「いじめ」の関係


 
冒頭にもお伝えしましたが、不登校理由(きっかけ)の一つに、「嫉妬されている(妬まれる)」ケースがあります。
 
例えば、美人・可愛い・優しい・勉強ができる・歌が上手い 等、何かと目立つ存在だったり、優れた才能、能力の持ち主ですね。
 
そのため、本人は何もしていないのに、相手の劣等感を刺激してしまい…
 
「あの子がチヤホヤされるのは、面白くない!」
「私も注目を浴びたい。」
「私だって、負けないわよ!」 等々
 
他者(相手)が自分勝手に勝負を挑み、ライバル視して来ます。
 
しかし、不登校になるお子さんの多くは、優しい性格が故に、「そもそも自分が嫉妬される存在だ」、なんて思っていません。
 
そのため、なぜ 相手が自分にだけに、しつこいのか?
いじめとも思えるような厳しい言い方 や 態度をされるのか?、分からないんです。
 
また、相手に何か嫌なことをされたり、言われたりした場合、通常なら言い返したり、誰かに助けを求めたりするのですが…
 
大人しいお子さんや、優し過ぎる場合、ショックで動けなくなったり、「言い返したら、相手も傷つくだろうな…」と考え、黙ってしまいます。
 
すると、相手はここぞとばかりに、攻撃して来る。
 
しかも厄介なことに、相手は自分が嫉妬していることを理解していないので、「ちょっとしたからかい・嫌味」のつもりからエスカレートしていき、「いじめ」に変わっている場合もあるのです。
 
ですので、明らかにしつこい場合や、相手が特定できる場合は、「いじめ問題の解決」が必要となります。

とはいえ、いざ犯人捜しをすると、嫉妬している本人は…
 
・愛情表現(親密さの表れ)と思い込んでいる。
・自分を正当化する。
・そもそも、からかいや嫌味を言った記憶がない。
 
嫉妬で、お子さんを不快にさせた自覚すらありません。
あるいは…
 
・自分がターゲットになることを恐れて、見て見ぬふりをした。
・その場の雰囲気に流されて、一緒にからかってしまった。
 
このような場合が、とても多いのではないでしょうか?
 
すると、結果的に「犯人は、クラス全員」といった結論に至り、犯人の断定が難しい状況もあります。
 
上記のような場合は、学校に協力をお願いして、「からかうこと」や「いじめ」について、「クラスで深く考える授業」や、「具体的な対策と改善」を、求めて下さいね。
 
また、親御さんが犯人捜しに夢中になるあまり、お子さんへの心のケアが疎かになっては、意味がありません。
 
お子さんが学校をお休みしている今は、ご家庭でできる「本人の悩みと、どう向き合うか」を話し合うことが、とても重要です。
 


 嫉妬が原因で、不登校になる


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上記のように、お子さんの悩み(不登校理由)を親御さんが聞ける場合は、その時の状況を詳しく聞いてあげて下さいね。
 
また、「理由は話せない」や「分からない」場合も、多いと思います。
 
これらの場合は、学校での様子を 担任教諭やクラスメイトから聞いたり、親御さんが想像力を働かせてみて下さいね。
 
理由(きっかけ)が、話せない・分からない不登校の原因は、複数あるのですが、その中の1つに 「嫉妬を受けて、動けなくなっている」というケースがあるからです。

嫉妬は、他人が自分よりも評価されていて 羨ましかったり、自分の好きな人が他の人に気持ちが向くのを恨み、憎む 感情のことです。
 
それ故に、 嫉妬の感情は、あまりにも醜くて、なかなか直視しにくい。
 
ですので、自分の嫉妬を認めたくなかったり、「あの子は、私の欲しいものを、簡単に手に入れているのに、私は…」と、「劣等感」を抱くようになります。
 
そして、そんな劣等感まみれの自分も嫌で、嫌に思う感情(気持ち)の矛先を、他者にぶつけて発散しようとしたり。
 
あるいは、劣等感を埋めるために、優越感を感じられる自慢をして、相手を見下して来るのです。
 
すると、その嫉妬攻撃を受けた人は、道を歩いていて、突然、ライオンに睨まれたように 動けなくなる、ということなのです。

ただ、相手がライオンなら、すぐに「ライオンが原因」と分かります。
 
しかし、原因となっている相手が友達の場合は、 「友達の方が優れているから、私に嫉妬するわけない」と思い込んでいたり。
 
「友達に彼氏ができた時は、私、自分のことのように嬉しかった。
 …でも最近、私に彼氏ができたら、凄く冷たい。友達なのに、なんで?」
 
このように 「友達を信じたい気持ち」も働いて、「友達の嫉妬攻撃が原因」とは、なかなか気づけません。
 
ですので、「なぜ 学校へ行けないのか、分からない」。
「理由が分からないから、話せない。(話しようがない)」となるのですが…
 
このような場合、友達からの嫉妬攻撃を受けてしまい 動けないので、不登校になっているのです。
 

 嫉妬の条件を知る


 
さて、「嫉妬」という感情は、誰でも持っている感情です。
 
しかし、自分より優れた人がいる、賞賛されている人がいるとしても、いつでも嫉妬するわけではありません。嫉妬するにも「条件」があります。
 
その条件とは、「相手が自分よりも格下のはずなのに、自分よりも優れたものを持っている。または賞賛を得る」という時です。
 
この「自分よりも相手が下のはずなのに!」という場合に、嫉妬の感情が発作的に現れます。
 
その一番分かりやすい例が、「親が子どもに対して、嫉妬する」場合です。
 
なぜなら、親は「自分は親なのだから、子どもより上」と、気づかないうちに思っています。
 
そのため、「親の知らないことを知っている」「親より、○○の才能がある」「親の私よりも、若くてキレイ」等という時に…
 
「親の威厳を子どもに奪われる!」「夫の愛情が娘に奪われる」ということで、発作的に嫉妬の感情が刺激されてしまうのです。

例えば、あるご家庭では、父親が娘に対して、いつも優しく接しているのを見て、母親が「私に対する態度と違い過ぎる!」と嫉妬し、無意識に娘に厳しく当たっていたり。
 
娘とばかり仲良くする母親に、父親が「娘にばかり注目がいき、妻の愛を奪われた!」と無意識に思い、嫉妬している場合もありました。
 
いずれにしても、ご家庭で嫉妬攻撃を受けているお子さんは、これまた「動けない」という現象が現れ、不登校の原因になってしまうのです。

では、嫉妬を、どう対処すればいいのでしょうか?
 


 友達の嫉妬の対処法


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嫉妬の対処法は数多くあるのですが、全てを書くと長くなりますので、ここでは、「友達の嫉妬の対処法」を ご紹介します。

友達の嫉妬の対処法
 
親御さんが、お子さんの話をよく聞いて、「友達に嫉妬されているな」と思った場合の対処法です。
 
まずは、「相手(友達)は、嫉妬しているだけ」と、本人に気づかせてあげて下さい。
 
その上で、「お子さんの良さ」と「嫉妬の対処法」を伝えましょう。

例えば… 

「嫉妬」という感情は誰にでもあるので、「仲の良い○○ちゃんなら、私に嫉妬なんてしない」という思い込みは、しない方がいいよ。
 
だって、あなた(娘)は、嫉妬されるくらい 魅力的で素敵なんだから。
 
それにね、実は、嫉妬を避けようとして、目立たないようにしたり、謙虚に「そんなことないよ」と言っても、相手は、あなたの本当の魅力に気づいてる。
 
だから、「そんなことない」と否定したり、謙虚にすればするほど、演技だと見透かされて、余計に嫉妬されちゃう。
 
なので嫉妬を恐れて、目立たないように自分を抑え込んだり、必要以上に謙虚に振舞うことは、しなくていい。いつも通り、堂々としていれば大丈夫!
 
そして、「相手が嫉妬してるな」と気づいたら、「またね」と言って、その場を離れればいいよ。
 
くれぐれも、相手の嫉妬を止めようとしないこと!
 
あなたが止めようとしなくても、相手は自分の力で、嫉妬を止められるから、お友達のその力を信じてあげて、一旦 距離を取ろうね。


このように、「お子さんの良さ」と一緒に、「嫉妬への対処法」も伝えてあげて下さいね。ここでのポイントは、3つ。
 
1つ目は、お子さんの良さを 認めてあげること。


 こうすることで、お子さんの自己肯定感が高まり、少しくらいの嫉妬なら、かわせるようになります。

2つ目は、「格下の人を演じること」を、やめさせる。


 必要以上に謙虚に振舞ったり、目立たないようにすることで、「格下の人」を演じることになります。
 
すると、「嫉妬の条件」に当てはまる状況を、自ら作り出してしまいますので、これはやめさせて下さい。

3つ目は、相手の嫉妬を止めようとしないこと。


 嫉妬をしている本人は、その自覚がありません。
また、暴言を吐いても、「その記憶が飛んでしまう」という特徴もあり、「脳の発作」と考えて下さい。
 
脳の発作を止めるのは、本人にしかできません。
ですので、止めようとしないこと(何もしない)が最善策となります。
 
但し、「無視」や「黙る」は、やめましょう。
これをやってしまうと、相手は「見捨てられた!」と思って、事態を悪化させてしまいます。
 
厳しいようですが、相手に嫌味を言われても、「そうだね。またね」と言ってから、その場を離れるよう、伝えて下さい。
 
】「キモイ」と言われたら、「そうだね、キモイね。じゃ、また」と言って離れる。
※直ぐには 反応できないと思いますので、受け答えのセリフを用意しておき、ご家庭で練習することを、おすすめします。

いかがでしたか?
親御さんは、お子さんとの対話を大切にしつつ、お子さんの悩みに向き合ってあげて下さいね。
 
そして、不登校をお子さんと一緒に、乗り越えていきましょう!
 
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、不登校のきっかけを知り、悩みと向き合う。
2、きっかけは、友達の嫉妬ではありませんか?
3、嫉妬の条件を知る。
4、嫉妬に気づいたら、止めようとしないで、一旦離れる。

 
 

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