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聞き上手が、友達とトラブルになる理由


中学生 不登校 聞き上手 と 人間関係

 
女の子の 不登校 理由に多い、友達とのトラブル。
 
女の子は コミュニケーションを重視する 傾向が強く、聞き上手が故に、トラブルに巻き込まれてしまいがちです。
 
そこで今回は、
 
「聞き上手が、友達とトラブルになる理由」と、
「家庭でできる 対処法」をお伝えします。
 

目次
1.聞き上手が、友達とトラブルになる理由
2.聞き上手の2つの落とし穴
3.聞き上手の重たい荷物
4.好きなことで、ストレス発散!

 


 聞き上手が、友達とトラブルになる理由


 
はじめに、「聞き上手なために、友達とトラブルになる」と聞いて、親御さんの中には、「聞き上手は いいことなのに、なぜ?」と思われるかもしれません。
 
というのも、元々早くから女の子は、男の子よりも口が達者です。
その分、会話量も多く、コミュニケーションを 重視する傾向にあります。
 
また、一般的に女性の会話は、「何らかの結論」「一定の合意」「解決」「アドバイス」等を求めて話すのではなく、ただただ話したい。
 
そして お喋りによって、「ストレスの発散」や「共感」、お互いの「仲間意識」「同盟意識」を、構築しているんです。
 
そのため、お互いに話しをしているように見えても、それぞれが、「私の話を聞いて欲しい!」という状態があるのも、女性特有のコミュニケーションの一つです。
 
このような場合、聞き上手の子は 話を聞いてくれるので、グループ内で、とても重宝されます。
 
しかし、そんな聞き上手の子には、「大きな落とし穴」が、主に2つあるんです。
 


 聞き上手 の 2つの落とし穴


不登校 女子 コミュニケーション 聞く一方
 
 
では、早速 2つの落とし穴を見ていきましょう。
 

1、聞き上手が故に、聞く一方。
2、グループから抜け出せず、便利に利用される。

 


 聞き上手が故に、聞く一方。


 
聞き上手の子は、友達グループの会話で、「やっと私の番が回って来た!」と、いざ話そうとすると…
 
・もう次の話題に移っている。
・自分のストレス発散をし終わった人は、他の話は聞いてない。
・休み時間が終わってしまう等の、時間切れ。etc…
 
このように、話を聞く一方なんです。
 
しかも、その内容によっては、愚痴や悪口等、聞くに堪えないものの場合、ストレスが溜まり易い。
 
その上、愚痴や悪口が多い人は、相手の話は聞きませんが、「スゴイね!」等と言われたいので、自分の話を聞き流されると、機嫌が悪くなったり、八つ当たりをするため、聞き流しづらいんです。
 


グループから抜け出せず、便利に利用される。


 
女の子の 人間関係は、一度 グループが出来てしまうと、なかなか抜け出せない、という特徴もあります。
 
なぜなら、話す側は、聞き役がいてくれないと つまらないので、聞き上手の子を、手離さないからです。
 
そして、自分の都合のいいように、利用しようとします。
 
これに気づいた 聞き上手の子は、波風立てぬよう、そっとグループを抜けようとするのですが…
 
グループのリーダー格の子が、
「あの時、あなたを助けたのは、私達だよね!」等と 脅して来ます。
 
これは、結局のところ…
 
「だから、感謝しなさいよ。
 それに、私達が困っている時は、助けなさいよ!」等々
 
見返りを要求し、足抜けを許さないんですね。
 
すると、人のいい聞き上手の子は…
 
「確かに、助けてくれて 嬉しかったし、感謝してる。
 だから、恩返ししなきゃいけない」と、過剰に思い込んでしまいます。
 
こうして、聞き上手の子だけが、友達のストレスの「はけ口」となり、「いくつもの重たい荷物」を背負わされてしまうんです。
 


 聞き上手 の 重たい荷物


 
上記のように、友達の重たい荷物(ストレス)を背負わされた 聞き上手の子は、その重たい荷物を 降ろす必要が出て来ます。
 
そのため、家で 自分なりの荷物を降ろす行為(ストレス発散)をしようとするのですが…
 
不登校生のご家庭では、
それらを、親御さんが取り上げてしまうケースが 多く見られます。
 
というのも、重い荷物を降ろす行為(ストレス発散)は、好きなことや、スポーツ、芸術、学問 等、何かに没頭することにより、昇華させる行為だからです。
 
【例】ゲーム・音楽・絵を描く・詩を作る・小説を書く・お風呂 等々…

ところが、それらは、親御さんから見ると、「将来の役に立ちそうもないこと」に思えてなりません。
 
そのため、「ゲームばかりしてないで、勉強しなさい!」と、ゲーム機や、スマホの使用を禁止してしまう。
 
 
あるいは、「絵や小説で食べていける程、世の中は甘くない!」」と、お子さんの夢や希望を否定する。
 
 
こうなると、お子さんは 仕方なくお風呂で、なんとか心のバランスを 保とうとするのですが…
 
「いつまで入ってるの!
 もう少し、家族のことも考えて入ってよ!」等々…
 
 
親御さんから、小言や愚痴を言われ、家でも、更に 重い荷物(ストレス)を背負わされているんです。
 
これでは、荷物を降ろすどころではなく、聞き上手の子が潰れてしまい、不登校になるのも、無理はありませんよね。

では、このような場合、どうすればいいのでしょうか?
 


 好きなことで、ストレス発散!


女子 の コミュニケーションには、ストレス発散 が 必要
 
 
まずは、お子さんに「好きなこと」をしてもらうことです。

お子さんが 背負い込んでしまった荷物は、降ろす必要があります。
 
そのために理想的なのは、お子さん自身が、誰かに話を聞いてもらうか、日記などに吐き出して、癒すこと。
 
しかし、「友達や家族を、裏切りたくない(チクリたくない)」と思ったり、「聞かされる人も嫌だろうな…」と心配したり。
 
また、辛い経験は、上手く言葉に出来ない場合も多いもの。
 
そんな時は、重い荷物を背負って、疲労した筋肉をほぐすように、好きなことをして、リラックスすることが大切です。
 
つまり、ストレス発散の場を 積極的に設けて、親御さんが、それを認めてあげること。

また、もし親御さんの愚痴を、お子さんに聞かせている場合は、直ぐに止めて下さい。
 
特に、父親など家族の愚痴は、ストレスを与える行為です。
親御さんは、気を付けて下さいね。
 

いかがでしたか? 
こんな話をすると、親御さんから、
「じゃあ、私の愚痴は、誰が聞いてくれるの?」とご質問を受けます。
 
もちろん、親御さんも、家族の会話に慎重になり過ぎたり、ストレスになっては、良くありません。
 
ですので、そのために、私達 カウンセラーがいます。
 
また、ご自身で行う場合は、日記に書き出す、スポーツ、趣味に没頭する。
 等々…
 
親御さん自身も、自分なりのストレス発散法を見つけ、実践することが必要です。

ともあれ、まずは、それぞれが 好きなことをして、リラックスしていきましょう!
 
こうすることで 心身のバランスが保たれ、親御さんも、お子さんも、少しずつ前向きになっていきますよ!
 
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、女の子のおしゃべりは、主に「ストレス発散」と「同盟作り」。
2、便利に利用され、重い荷物を背負わされる。
3、お子さんのストレス発散法、認めていますか?
4、好きなことをしてもらい、リラックスする。

 
 

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