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言葉の乱れに隠された 子どものメッセージ


不登校 言葉の乱れ 人間関係 メッセージ

 
不登校のお子さんの多くは、自分の気持ちを表現することが苦手です。
 
そのため、つっけんどんな言い方や、ストレート過ぎる言葉で、多くの誤解を招いてしまい、人間関係に悩んでいるケースが、少なくありません。
 
また、それらは「言葉の乱れ」と捉えられ、叱られることも多くなり、不登校のきっかけになっている場合もあるのです。
 
そこで今回は、
「言葉の乱れに隠された 子どものメッセージ」をお伝えします。
 

目次
1.言葉の乱れは、心の乱れ
2.言葉が乱れた 私の理由
3.言葉の乱れに隠された 子どものメッセージ
4.子どもと向き合う時間を作る

 


 言葉の乱れは、心の乱れ


 
昔から「言葉の乱れは、心の乱れ」なんて言われますが、親御さんがこの言葉を意識すると、ドキッとされます。
 
冒頭でもお伝えしましたが、不登校のお子さんは、本音の気持ちを言葉にするのが、苦手な場合が多いので、尚更そう感じるかもしれませんね。
 
ただ、この「言葉の乱れ」の中には、「反抗期」という要素もあります。
 
しかしながら、それだけではない、お子さんからの「メッセージ」も詰まっていますので、私の体験を元に、そのメッセージを読み解いていきたい、と思います。
 


 言葉が乱れた 私の理由


言葉の乱れ 寂しさ 孤独 疎外感

 
何を隠そう 私自身、「言葉遣いが悪い!」と、母親が 学校に呼び出された経験の持ち主。
 
それは、私が小学5年生の頃の話です。
それまでの私は、いわゆる「いい子」でしたが、徐々に 女の子とは思えないほど、汚い言葉を使うようになったのです。
 
当時、私の家族は傍から見ると、真面目な父親 と 世話好きな母親。
大人しく美人な姉 と 活発な妹の私。という、ごくごく一般的な4人家族。
 
しかし実態は…
 
仕事人間の父と、幼少期からいじめや不登校、うつ状態に悩む姉。その姉に手を焼く母。
 
そのため、日常的に何らかの姉の問題が起ることが多く、両親は姉にかかりきり。つまり、家族の中で私は、ほったらかしだったのです。

もちろん 私は子ども心に、「両親は、お姉ちゃんのことで大変なんだ」「だから、私は 親に心配や迷惑をかけないようする」と心に決めていました。
 
でも、やっぱり子どもです。
 
自分に関心を向けてくれない「寂しさ」「孤独感」「疎外感」と、「親への愛情欲求」に耐えきれず、私の心は荒んでいきました。
 
そして、「言葉の乱れは、心の乱れ」の文字通り、汚い言葉ばかり無意識に使うようになってしまい、いつも怒りっぽくなっていたのです。
 
すると、当然、友達とも上手くいかなくなり、教室で孤立していきました。
 
そんなある日、私を見かねた担任教諭に、母親が呼び出されるはめになったのです。
 

 言葉の乱れに隠された 子どものメッセージ


 
学校から呼び出された時点で、両親は、私に過剰な我慢をさせていることに、気付いたのでしょう。
 
あるいは、責任や罪悪感を感じた母に 頼み込まれたのかは、分かりませんが、休日、仕事人間の父が、突然、私だけを遊びに誘って来たのです。
 
父と向き合う中で、親も子育てに悩んでいることや、その大変さは、ひしひしと伝わってきました。
 
また、私の本音としては、「父ではなく、母に甘えたかったし、向き合って欲しかった」という、不完全燃焼の部分は残ったものの、両親の言わんとすることは、直ぐに分かりました。
 
そのため、私は両親に心配をかけたことが申し訳なくて、次の日からは、言葉遣いを改めました。
 
ただ この時ほど、寂しい時に「寂しい」と言えず、「親を困らせないと、自分に関心を向けてくれない 虚しさ、寂しさ、疎外感」を、感じたことはありません。
 
 
いかがでしたか?
ここまで読めば、もうお分かりですね。
 
言葉の乱れに隠された、お子さんからのメッセージとは…
 
「私をちゃんと見て欲しい!」
「私に関心を持って、真剣に 向き合って欲しい」ということです。
 


 子どもと向き合う時間を作る


不登校 子どもとの時間 作る

 
このように、ご家庭の状況はそれぞれに違い、ご兄弟(姉妹)がいれば、親御さんの愛は、ある程度 分散することになります。
 
また、対人関係において、上辺だけの付き合いなら、なんとかやり過ごせるかも知れません。
 
しかし、人と真剣に向き合えば、嬉しさもありますが、傷ついたり、傷つけたりすることもありますよね。
 
そして、親御さんもお子さんも、毎日の仕事や家事、勉強等に追われ、心をすり減らしながら頑張っているのが、当たり前の現代。
 
そんな中で、お子さんが不登校になったり、言葉が乱れたりするのは、誰が悪いわけでもありません。
 
そして、この事実をお子さんは、知っています。
 
ただ、頭では分かっても、心では受け入れられない。

この理不尽さや葛藤が続くため、気持ちの整理が上手くいかないので、言葉が乱れたり、反抗的な態度や不適切な行動(不登校)で、もがいている状態なのです。
 
人は、気持ちの整理をする際に、他者との対話により、気持ちの整理を進めることができる、といわれています。
 
ですので、親御さんも必死かと思いますが、寂しい時に「寂しい」と言える環境作りや、少しでもいいので、お子さんと向き合う時間を作ってあげて下さい。
 
そして、この時間を惜しむか、惜しまないかで、お子さんの未来。
親御さんの老後の苦労が、大きく変わります。
 
今は 大変に思うかも知れませんが、長期的に考え、お子さんとの時間を大切にして下さいね。
 
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、言葉の乱れは 心の乱れ
2、寂しさや孤独感が、子どもの心を荒ませる
3、言葉の乱れは、「向き合って欲しい」サイン。
4、子どもと向き合う時間を作る。

 
 

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