正義感が強い 性格を生かして、
人間関係を 良くする方法
女の子の不登校の お子さんの多くは、人間関係に悩みを持っています。
その中でも、「正義感が強い 性格」の場合、いじめられているお友達を助けたことで、今度は、自分がいじめられてしまったりと…。
周囲に、なかなか理解されないことが、多いものです。
そこでここでは、
「正義感が強い 性格の生かし方」と、
「人間関係を 良くする方法」を お伝えします。
目次
1.正義感が強い性格の「メリット」と「デメリット」
2.正義感の強い子は、憧れのヒロイン
3.正義感の強いお子さんに伝える 3つのこと
4.「自分の気持ち」と「相手の気持ち」を知る練習
正義感が強い 性格の「メリット」と「デメリット」
まずは、メリット!
「正義感が強い」という性格は、とても素晴らしいことです。
なぜなら、友達を助けたり、自分がされて、嫌なことは人にはしない、友達を大切にする、不正を暴き、現状を良くする 等々…
「人のために尽くせる勇気」と「優しさの才能」があるからです。
とはいえ、どんな性格にも、デメリットはあります。
例えば…
「みんなと同じにしていれば、争いや面倒な事に巻き込まれない」と考える人から見ると…
「あぁ、本当のこと言って、波風立てないないでよ~」
「せっかく、グループのバランス取れてたのに…」
「こっちにまで、とばっちりが来るじゃない!!」等々…
正義感を 発揮することで、仲間に疎まれることです。
そして、これが女の子の人間関係になると、「魔女狩り」のように、グループから排除しようとします。
冒頭でお伝えしたような、いじめられている友達を助けた場合、「今度は、助けられた子が、正義感の強い子を守ってくれるのでは?」
と、思われるかも知れません。
しかし現実は、そう簡単にはいきません。
なぜなら、いじめは、ターゲットが次々と変わるため、いつ自分の番が回って来るか、みんなヒヤヒヤしているからです。
そのため、再びいじめられることを恐れて、動けないこともあるんです。
すると、正義感の強い子は、友達に裏切られたショックで、人間不信になったり、自分を否定された気持ちになって、不登校になるケースも少なくありません。
正義感の強い子は、憧れのヒロイン
こんな話をすると、親御さんは、「酷い!うちの子がかわいそう!」と、腹を立てたり、心配されるかも知れませんね。
でも本当は、周りの「いじめっ子」や「事なかれ主義」から見れば、「勇気があって、優しい、憧れの存在」なんです。
だからこそ、妬みを買い、出る杭は打たれるのですが…
お子さんには、まだ 誰もが持つ「人間の弱さ」や「汚さ」等、嫌な部分があることを、上手く受け入れられずにいるんです。
そのため、友達に裏切られたショックや、気づかないふりをしている人への憤り。
でも、それも仕方ない、と納得するしかない理不尽さ等、さまざまな感情が、頭の中をグルグルと渦巻いてしまいます。
こんなグルグル思考の時は、「では、どう修正すればいいかな?」といった、考え方の切り替えは、なかなかできません。
そこで、このグルグル思考を止めて、この経験を次に活かすために、正義感の強いお子さんには、親御さんから、次のことを伝えてあげて欲しいのです。
これを知っていれば、お子さんの「正義感の強い性格」を上手に生かし、更に、友達に慕われる 良い人間関係が構築できます!
正義感の強い お子さんに伝える 3つのこと
親御さんから、お子さんに伝えることは、沢山あるのですが…
お子さんが混乱するといけませんので、今回は3つです。
1、正義感があるのは、勇気と優しさのある 素晴らしい才能。
2、自分の正しさだけを、他人に押し付けてはいけない。
3、嫌われることも勇気の一つ。
では、一つずつご説明しますね。
1、正義感があるのは、勇気と優しさのある 素晴らしい才能。
まずは、お子さんの性格や才能を素直に認め、勇気ある行動を 褒めてあげて下さいね。
多くの親御さんは、つい心配が先に立ってしまい
「優し過ぎると、身が持たないよ」とか、
「そんなことまで、しなくていいよ。心配だから、普通にしてて」等々、小言をいってしまいがちです。
すると、お子さんは、
「心配してしてくれるのは、嬉しいけど、せっかく良い事したのに…」
と、自分を否定された気持ちになってしまいます。
お子さんに、自己否定をさせないために、まずは、お子さんの「勇気」や「優しさ」を褒めてあげて下さい。
2、自分の正しさだけを、他人に押し付けてはいけない。
人間関係のトラブルは、本来なら「相手が悪い」、「相手の未熟さ、弱さ」等、さまざまな捉え方や、原因が考えられるものです。
しかし、正義感が強過ぎてしまうと…
他者のいい加減さや、不真面目な態度を、許すことができません。
すると、つい怒りっぽくなったり、支配的になって、自分の正しさだけを、人に押し付けてしまいがちです。
しかし、相手にも、さまざまな事情があるため、ウンザリされたり、嫌がられ、ふと気づくと、クラスで孤立していることも、しばしば。
ただ本人は、自分は間違ったことをしていないのだから、どうして、相手が理解してくれないのか、分からないんです。
これは、「白と黒」「善と悪」「正しいと間違ってる」等、対極である二つを比較することで、物事を判断しようとするからです。
ところが、世の中には、人間の理解を超える不可思議なことや、グレーなもの。
複雑な事情や感情等も入り混じり、色々な角度から考える必要も出て来ます。
それらを理解するために、お子さんは、今、学校や家族、友人、本やアニメ等、見るもの触れるもの全てから、勉強している途中なのですが…
これをマスターするには、時間が必要ですね。
ですので、今の時点で、親御さんから伝えて欲しいのは、次のことです。
「自分の正しさを、自分が貫き通すことはいい。
ただ自分が正しいと思っても、相手には都合が悪いこともある。
だから、自分の正しさだけを、他人に無理やり押し付けてはいけないよ」
これを伝えることで、お子さんは、お子さんなりに、今までよりもっといいやり方を、考えてくれるはずですよ。
3、嫌われることも勇気の一つ。
2でも少し触れましたが、自分の正義を貫くには、「嫌われることも勇気の一つだよ」と、教えてあげて下さいね。
人間には、相性や向き不向きがあるように、クラスの全員に 100%好かれることは、ありません。「好き・嫌い」のバランスがあっていいのです。
これは、「宇宙の法則」とも言えることで、もしお子さんを嫌いな人がいない場合、お子さんを、大好きな人もいなくなってしまいます。
「嫌いな人もいるけど、大好きな人がいる世界 」と、
「嫌いな人はいないけど…、大好きな人もいない世界」、どっちがいい?
と問いかけ、お子さんに選んでもらって下さいね。
「自分の気持ち」と「相手の気持ち」を知る練習
最後に、お子さんの性格を生かして、良い人間関係を作るために、「自分の気持ち」と「相手の気持ち」を考えて欲しいと思います。
方法は、とっても簡単♪
映画やドラマ、アニメ等を、親御さんがお子さんと一緒に観て、感想を話し合うこと。
また、親御さん自身も、お子さんと同じ年齢の時に悩んだことや、失敗談を話してあげて下さいね。
完璧な人間はいませんし、人には、それぞれの背景や事情があり、「こうしたいけど、できない」といった葛藤もあります。
自分だけの狭い視野ではなく、世界には色々な考えや価値観が存在することを、受け入れる「寛容さ」「柔軟性」も必要です。
しかし、現実世界では、お子さんが他人の人生を垣間見ることは、難しいですよね。
そこで、映画やドラマ、アニメ等、映像の力を借りて、「自分の気持ち」や「相手の気持ち」を知る練習をしてはいかがでしょうか?
疑似体験ではありますが、この経験を通して、「相手を理解した上での正義」や「思いやり」について、親子で話し合うチャンスにして下さいね。
そして、お子さんの性格を生かしつつ、良い人間関係を構築していきましょう!
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
まとめ
1、正義感が強いのは、勇気と優しさのある 素晴らしい才能。
2、どんな性格にも、デメリットは存在する。
3、性格を活かす考え方を、親御さんから伝えてあげる。
4、映画やドラマを観て、自分や相手の気持ちを知る練習をする。