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いじめに 気づけなかった、
(小5)Aさんの体験談


小学生 いじめ 体験談

 
小学生の女の子の 不登校 理由に多い、「いじめ」。
 
実は、お子さんがいじめられていることに、親御さんが、気づけないケースは多いんです。
 
そこで今回は、不登校相談に来られた Aさんの体験談を交えて、
 
「なぜ、いじめに気づけなかったのか?」という理由と、
「そんな時の いじめ解決法」を お伝えします。
  

目次
1.いじめに気づけなかった Aさんの理由
2.いじめに気づけない、本当の理由
3.気持ちのすれ違いを元に戻す方法
4.気持ちのすれ違いを戻す 注意点

 


 いじめに 気づけなかった Aさんの理由


 
Aさんは、小学5年生の大人しい女の子。
5月の連休明けから体調を崩し、学校へ行けなくなりました。
 
その際、シングルマザーの親御さんは、大事をとって、お休みさせることにしたそうです。
 
しかし、Aさんは体調が回復しても、学校へ行こうとすると、「お腹が痛い」「吐き気がする」「熱が出る」等の症状を訴え、とうとう不登校になりました。
 
心配した親御さんは、Aさんに理由を聞きましたが、「分からない」と言うばかり。
 
そこで、小学校へ 相談したものの、理由は分かりません。
 
そうこうしている間に、学校をお休みして1ヶ月が過ぎたある日、担任の先生から、連絡があったそうです。
 
その内容は、「Aさんが、いじめられていた」というもの。
 
親御さんはその話を聞き、ショックと怒りが込み上げて来たそうです。
 
しかし、そもそも いじめになってしまった出来事(きっかけ)は、「離婚したAさんのお父さんを、同級生にバカにされたこと」でした。
 
そのいきさつを聞き、親御さんは、いじめに 気づけなかった自分を責めたり、離婚の負い目を感じてしまい、Aさんと上手く向き合えなくなったそうです。
 
このようにして 不登校が長期化し、私の所へ相談に来られました。
 


 いじめに気づけない、本当の理由


いじめ に 気づけない 理由
 
 
いかがでしたか?
子どものいじめは、さまざまなことがきっかけで起こります。
 
その中でも、下記のような家族がきっかけの場合、子どもの多くが、親御さんに相談することが、なかなかできません。
 

【家族がいじめの要因になる例】
 
・親御さんの悪口を言われた。
・親御さんの離婚。
・ご家族に、ご病気や介護されている方がいる。
・ご両親や兄弟等、家族との死別。 etc…


というのも、「離婚したお父さん(お母さん)の話は、しちゃいけない」と思い込み、子ども自らが禁止を、自分に課している場合があるんです。
 
また、多くの子ども達が、ご家族をかばっている。
 
あるいは、「親に心配をかけたくない」「親を悲しませたくない」と、健気に我慢をして、本音を隠しているからなんです。

ただこれは、親御さんが悪いわけではありません。
もちろん、子どもが悪いわけでもないんです。
 
子どもは、親を思う優しさから、本音を必死に隠しているので、親御さんが気づけなくても仕方ありません。
 
また親御さんも、厳しい現状を良くしていくための離婚であり、最善の選択だったのですから。
 
今は、親子の間で、「気持ちのすれ違い」が、起っているだけなのです。
 
まずは、この気持ちのすれ違いを、少しずつ元に戻していきましょう。
 
では早速、その方法です。
それは…
 


 気持ちのすれ違いを 元に戻す方法


 
お子さんに、「気づけなくて、ごめん」と、素直な親御さんの気持ちを、伝えてあげることです。
 
もちろん、親御さんは、毎日 仕事や家事、子育てに頑張っていたのですから、ご自身を責める必要はありません。
 
また、ご家族や夫婦の問題は、どうすることもできない事情や状況があり、その時々の「最善の選択」をされて来た、と思います。
 
ただ、どんな事情があるにせよ、
お子さんに、辛い思いや、寂しい思いをさせたのではないでしょうか?
 
ですので、まずは、親御さんの素直な気持ちを、お子さんに伝えてあげて下さい。
 
おそらく、「気付けなくて、ごめん」という、親御さんの言葉は、お子さんの頑なな心を、溶かしていくと思います。
 
もちろん、お子さんによっては

「謝って欲しいわけじゃない!」
「謝ったって、何も変わらない!」等々
 
反発されたり、困った顔をされることもあるかも知れません。
 
でもそれは、慣れていなかったり、照れ隠しの場合が多いので、お子さんの内心は、嬉しさでいっぱいだと思います。
 
許す、許さない等、お子さんの反応に関わらず、必ず親御さんから、伝えてあげて下さいね。
 
但し、一つだけ注意して欲しいことがあります。
 
 


 気持ちのすれ違いを戻す 注意点


気持ち の すれ違い を 戻す 方法
 
 
親御さんは謝った後、今までと同じ言動をするのではなく、 不登校解決に向けた「改善策」を、必ず実践して下さい。
 
例えば、毎日30分~1時間、お子さんの話だけを聞く時間を作る。
(この間、家事やテレビは禁止。話を聞くことに集中します)
 
気持ちのすれ違いは、親子間のコミュニケーション不足から生じるもの。
 
つまり、コミュニケーション不足を解消しない限り、再発してしまいます。
 
いじめを克服し、不登校を解決するためには、お子さんの話に耳を傾け、今以上に、親子の絆を深めることが大切です。
 
もちろん、新しい習慣を取り入れることは、最初、面倒だったり、大変に思うかも知れません。
 
しかし、徐々に慣れていきますから、安心して下さいね。

あ、そうそう!
Aさん親子にも、この方法を含めた「不登校改善メニュー」を実践してもらい、現在のAさんは、元気に学校へ通っていますよ!
 
今は、辛く感じるいじめや不登校を、「成長のチャンス」と捉え、私と一緒に克服していきましょうね!
 
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、家族が、いじめの要因の一つになる。
2、親子間で、気持ちのすれ違いが起きている。
3、親御さんの素直な気持ちを、お子さんに伝えて下さい。
4、お子さんの話だけを聞く時間を、習慣にする。

 
 

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