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先生が理由(きっかけ)の いじめ 解決法


先生 が 理由 の いじめ 解決法

 
小学生の女の子の 不登校 理由に多い、「いじめ」。
 
しかし お子さんは、健気にいじめの事実を隠してしまう場合も多く、親御さんが、気づいてあげられないケースもあるんです。
 
そこで今回は、私の姉の「いじめ体験」を交え、
 
「先生が理由(きっかけ)のいじめケース」と
「その解決法」を、お伝えしたいと思います。
  

目次
1.「いじめ」の発見が遅れる理由とは?
2.先生がきっかけ(理由)のいじめ例
3.まずは、いじめの理由(きっかけ)を知る
4.いじめに立ち向かう姿勢が大事!

 


 「いじめ」の発覚が遅れる理由とは?


 
冒頭でもお伝えしましたが、不登校の原因の一つに、「いじめ」があります。
 
でも、いじめの発覚 や 事実確認には、多くの時間がかかります。
 
そのため、親御さんが いじめに気づいた時には、既に、かなり厳しい状況に追い込まれている場合が多いんです。
 
加えて、不登校になるお子さんの特徴は、親御さん思いで、とても優しい子ども達。
 
すると、お子さんは、次のように考え、健気に我慢する傾向があります。
 

・親御さんの悪口等を言われ、いじめられていることを、お母さん(お父さん)が知ったら、悲しませてしまう。

・友達を裏切りたくない。

・みんなそれぞれ大変で 頑張っているんだから、私さえ我慢すれば、他の子がターゲットにならなくてすむ。 等々…

 
こう考えて過剰な我慢をし、ひた隠しにしていますから、親御さんが気づけないのも、無理はありません。
 
ただお子さんが、「登校渋り・拒否」「不登校」などをしている場合は、お子さんの話をよく聞いたり、友達や学校へ、必ず 事実確認 をして下さい。
 
その際に、気を付けて欲しいことがあります。
それは…
 
いじめ理由(きっかけ)が、「先生」にある場合です。
 
この場合、学校側が隠そうとしたり、先生本人が、その非を認めないこともあり、解決が遅れますので、慎重に話を進める必要があるんです。
 
とはいえ、分かりずらいかも知れませんので、私の姉の例で、お話させて頂きますね。
 


 先生がきっかけ(理由)のいじめ例


小学生 いじめ 体験談 と 解決法
 
 
私の姉は小学4年生の時、担任教師がきっかけで、いじめられていました。
 
当時は、中学受験をする生徒が急増し、進学塾や家庭教師付きで、受験勉強に必死になる傾向にありました。
 
そのため、受験用の勉強や塾の宿題を優先する子ども達がいて、学校の授業はいささか御座なり、という状態でした。
 
すると、この状況を 姉の担任教諭は、疎ましく感じていたようなのです。
 
とはいえ、姉は ピアノと書道を習っていましたが、受験をする予定もないし、塾にも通っていない、ごく一般的で、真面目な子だったのですが…
 
ある日 突然、「塾の前に、私の授業を優先しなさい!」と言わんばかりに
 
 ・漢字書き取りノート50ページ
 ・各教科のドリル30ページずつ 
 ・日記 等々…
 
夏休みの宿題を一日でやるような 大量の宿題を、毎日出すようになったのです!
 
真面目だった姉は、それらの宿題をきっちりやろうと、学校から帰ると直ぐに机に向かい、深夜までかかって、必死に終える日々が続きました。
 
しかし、他の生徒は受験勉強を優先したり、全部の宿題ではなく、一部だけやったり、そもそも、全くやって来ない生徒もいました。

そんな中、担任教諭は…
 
「○○(姉)さんは、宿題を全部できるのですから、
  みんさんも、やればできるはずです。
 
 もちろん、習い事や塾に行っている人もいるかも知れません。
 その場合は、学校の宿題を終えてからにして下さい」と指導。
 
また、宿題をやって来ない生徒が多いと、罰として、更に宿題の量を増やし続けていたのです。

その結果、休み時間などの先生がいない教室で、姉は…
 
「あんたが宿題をやって来るから、私達が怒られるのよ!
 それに、量もどんどん増やされてるし! 
 あんなイヤミな宿題、どうして全部やるかな?

 受験しないし、塾にも行かせて貰えないあんたは、
 そんなにヒマなの?」等々…

事あるごとに八つ当たりをされたり、仲間外れにされ、次第に 悪質ないじめに発展していきました。
 
しかし、我慢強く、優し過ぎた姉は、これらの状況を、誰にも相談しませんでした。
 
そのため両親は、そんな姉の状況を知らずに、
 
「真面目なのは、悪いことじゃないだけど…。
  夜中まで終わらない宿題って…
 
 お姉ちゃん、ちょっと要領が悪いんじゃないの?」と、
 
追い詰めてしまったんです。

こうして姉の真面目さや勤勉さは、担任教諭に利用され、クラスメイトには非難される。
そして、この辛い状況を、家族には理解して貰えない。
 
つまり、「正直者が馬鹿を見る」状態となり、登校拒否をするようになっていたのです。
 

 まずは、いじめの理由(きっかけ)を知る


 
姉の例は、「受験戦争」という時代の流れの中で、 とても極端な話ですから、現在の学校教育 や 不登校理由では、ここまでのケースは少なくなりました。
 
また、真摯に生徒と向き合っている教師も多く、十把一絡げに「教師が悪い」というつもりはありません。
 
そして、人が成長する過程において、自らが「こうなりたい!」と思う、健全な劣等感から、「悔しさをバネに頑張る!」という指導法も 有益ですよね。

ただ、教師による「偏見」「ひいき」「妙なプライド」が、行き過ぎた場合、他者との比較を強調させ過ぎてしまいます。
 
すると、強い劣等感 や 疎外感から、「いじめ」を誘発させたり、子どもの成長を妨げることは、現在でもある問題です。

例えば、大量の宿題は、その量に圧倒され、勉強する意欲(やる気)を失わせてしまいます。
 
また、集中力の側面から見ても、逆効果!
 
というのも、子どもが本当に集中している時間は、「約15分」なんだとか。
 
もちろん、年齢やトレーニングにより、集中時間は伸びるのですが、目安としては下記の通り。
 
・小学生低学年 およそ15~20分
・小学生高学年 およそ30~40分
 
そのため、テレビの子ども番組は 15分ずつで、一話にしてあったりするんですね。

そして何より、
“ 行き過ぎた罰は、子どもの心を深く傷つけます。”
 
もちろん、これは、「全く叱らない」ということではありません。
 
子どもを叱ることについて、
世界的に権威のある心理学者の先生は…
 
「叱られる子どもは、叱る側の態度を、敏感に感じ取っている」といいます。
 
その態度とは?
 

1,善悪の基準によって、行われているのか?
2,成長を導く、愛が伝わってくるか?
(自分を大切にしてくれているか? 逃げ場があるか?等)

 
この2つが満たされているのなら、
子どもは、「私の成長に必要だからなんだ」と、納得するそうです。
 
しかし、この2つが感じられずに、
叱る側の その時の気分や機嫌、明らかな責任転嫁や保身等、曖昧な基準では…

 “ 自分が人として、大切に扱われていない ”
 “ 私の尊厳が、失われた!”
 
と感じるため、傷つくのです。
 


 いじめに立ち向かう 姿勢が大事!


いじめ に 立ち向かう
 
 
最後に、いじめ解決には、
 
 “親御さんも一緒に、いじめに立ち向かう 姿勢が大事です。”
 
いじめがきっかけで、不登校になるお子さんの多くは、相手を思いやる気持ちで、かばったり、健気に我慢しています。
 
また、真実を話すことで、報復を加えられる恐怖から、自分の身を護っている場合もありますよね。
 
そのため、いじめの事実をなかなか話しませんし、
勇気を出して話したとしても…
 
周囲の大人が 真剣に向き合ってくれなくては、お子さん本人が、一番傷つくのです。

もちろん、いじめの事実を知れば、親御さんもショックを受けたり、学校とのやり取りが、ストレスに感じるかも知れません。

しかし、ここは、大切なお子さんを護るためです!
 
「モンスターペアレント」と言われようとも、学校やクラスメイトに、事実確認を行い、具体的ないじめ対策や、改善要求をして下さいね。
 
もしこの対応が遅れると、時間と共に 人の記憶は曖昧となります。
 
すると、自己防衛や保身により、その人にとって都合のいい記憶に書き換えられてしまい、解決が難しくなってしまいます。
 
そうなる前に、早めの行動(事実確認)を、お願い致しますね。

また、当事者の先生との話し合いでは、解決が進まない場合もあります。
その場合は、学年主任、教頭、校長先生等、上司の方を交えて、話し合いを進めて下さい。
 
但し、順序を飛び越えて、いきなり教育委員会に掛け合ってしまうと、学校側の反感を買い、協力が得られない可能性がありますので、注意して下さいね。
 
※詳しくは、こちらをご参照下さい。 いじめによる不登校、「学校への対応の仕方」
 
 
ともあれ、いじめと向き合う姿勢を、親御さんが見せることは、表面上 嫌がっているお子さんでも、内心は 凄く嬉しいんです!
 
だって、「親は、私の味方でいてくれる!」と感じるからですね。
 
この「安心」を感じて貰い、
お子さんの傷ついた心を、癒してあげて下さいね。
 
そして、いじめと不登校を、解決していきましょう!
 
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、いじめは、先生がきっかけの場合がある。
2、お子さんに話を聞く。
3、同級生にも話を聞き、学校へ事実確認をする。
4、学校へ具体的ないじめ対策や、改善の話し合いを行う。

 
 

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