協調性を 身に付けて、友達を作る方法
女の子の 不登校生の多くが、「友達と上手くいかない」「一人ぼっち」等、人間関係に 悩んでいることがあります。
そんなお子さんに、「何とか 友達を作ってあげたい」と、願うのは親心ですね。
とはいえ、親御さんの多くが、「具体的にどうすればいいのか、分からない」と仰います。
そこでここでは、友達を作るために、
「協調性を 身に付ける方法」をお伝えします。
目次
1.子どもの特徴を知る
2.適切な協調性を身に付ける2つのポイント
・家庭内のコミュニケーションを見直す。
・協調性を身に付けることは、個性を活かすこと。
3.家庭でできる、協調性を身に付ける方法
子どもの特徴を知る
女の子の友達作りは、まず、仲良しコンビ や グループから始まります。
しかし、上手くコンビやグループに溶け込めない場合、コミュニケーションが、上手く取れていないことが多いんです。
コミュニケーションが上手く取れない要因は、数多くありますが、その要因の一つとして、「協調性に 欠けていること」が、考えられます。
こんな話をすると、「可愛い我が子の個性が台無しだ!」と、腹を立てる親御さんもおられるかも知れません。
もちろん、個性を尊重することは大切ですから、そんな親御さんの気持ちも分かります。
しかし、人間は、たった一人で生きていくことはできませんから、
社会との調和を取ることも、必要不可欠。
ですので、もしお子さんが友達と接する際に、以下の様子が見られるようなら、適切な協調性を 身に付けることが必要です。
・いつも一人になりたがる。(あるいは、一人になってしまう)
・自分の気持ちを伝えず、誰かが、何か言ってくれるのを待っている。
・自己主張や、わがままを押し通す。
・自分の思い通りにいかないと、すねる。
・ライバル心が強く、友達をライバル視したり、勝ち負けに拘る。
・正義感が強過ぎて、自分の正しさを他人に押し付けてしまう。
・自分が悪くても、素直に謝らない。
・喜びや楽しさを、素直に表現しない。
・ご褒美や褒められる等、自分に得がないと動かない。 etc…
お友達と接している時のお子さんの様子は、いかがでしょうか?
もし当てはまる項目が一つでもあれば、お子さんの個性を尊重しつつ、適切な協調性を 身に付けていきましょう。
適切な協調性を 身に付ける 2つのポイント
適切な協調性を 身に付けるためには、2つのポイントがあります。
1,家庭内のコミュニケーションを見直す。
2,協調性を 身に付けることは、個性を活かすこと。
では、それぞれをご説明しますね。
1.家庭内のコミュニケーションを見直す。
1つ目のポイントは、“ 家庭でのコミュニケーションが「鍵」”となります。
どうして、家庭でのコミュニケーションなのか?、というと…
子どもは、赤ちゃんから現在に至るまでに、親・兄妹・祖父母等、家族の会話・表情・態度や行動を含めたコミュニケーションから、多くを学びます。
そして、それらが、友達・男女関係・社会的な人間関係にまで、反映されるからです。
家庭内のコミュニケーションは、良くも悪くも影響がありますので、まずは、家庭内(親子)のコミュニケーションを見直すことから、始めていきましょう。
2.協調性を 身に付けることは、個性を活かすこと。
2つ目のポイントは…
“適切な「協調性」を身に付けることは、
子どもの「個性(性格)」を活かすことになる”と、捉えることが重要です。
協調性は、コミュニケーションの問題であり、個性や性格だけが、原因ではありません。
また、協調性は、誰でもトレーニングによって身に付けられる「コミュニケーションスキル」です。
もちろん、無理にお子さんの性格を変えようとしたり、「うちの子は、こんな性格だから…」等と、諦めたりしないで下さいね。
また、「うちの子の個性を活かしたいから、ありのままでいい」と思われる親御さんも、おられるかも知れませんね。
もちろん、ありのままのお子さんを 認めることは大切ですし、どんな性格も個性として受け入れ、伸ばしてあげて欲しい、と思います。
ただ、「ありのままでいい = 何もしなくていい(成長しなくていい)」ではありません。
上記でも述べましたが、人間は、一人では生きていけません。
ということは、お子さんが個性を活かしつつ、自立し、社会で生活するためには、必ず誰かの協力や助けが必要となります。
それにも関わらず、コミュニケーション不足のせいで、必要な助けを求められずに、協力も得られない。
あるいは、他者と協力して、何かを成し遂げることができない状態では、結果的に、個性を活かして、生き続けることはできませんよね。
それとも、お子さんが亡くなるまで、ずっと親御さんが面倒をみるおつもりですか?
つまり、適切な協調性を 身に付けることは、個性を殺すことではなく、必要な協力や助けを得るためであり、個性を活かして 生き続けるために、必要な技術なんです。
では、実際に どうすればいいのでしょうか?
家庭でできる、協調性を 身に付ける方法
それは、親御さんが、お子さんを他人と比べないことです。
ここで述べる他人とは、本人以外の全ての人です。
(兄妹、親戚、友達、近所の人等)
例えば、「○○ちゃんは、△△ちゃんより美人」とか、
「○○ちゃんは勉強できるのに、どうしてあなたはできないの?」といった具合です。
お子さんを誰かと比べることは、他人の評価を過剰に気にして、「○○より劣っている私は、ダメな子なんだ」と思い込ませてしまいます。
すると…
「兄妹・友達より、少しでも良く見せたい」とか、
「ダメな自分を知られては困るので、友達との関わりを避けたい」と、一人になりたがる。
あるいは、他人との違いを強調したり、周囲の人を困らせるたりすることで、
「私をもっと見て欲しい」
「私の存在価値を認めて!」等々…
無意識の欲求によって、問題行動するようになり、協調性が弱くなります。
親御さんは、他人と比べるコミュニケーションをやめて、お子さんの良さを認めて褒める、悪いことは具体的に叱る。
そして、お子さん自身が自分でどうすればいいか、を考えられるような、メリハリの効いたコミュニケーションを取ってくださいね。
親御さんに認められ、褒められる喜びや、人と向き合うことを積み重ねることにより、お子さんは、徐々に協調性を 身に付けていくことができます。
すると、本当の意味で 友達を思いやることができる、魅力的な人に成長していきますよ。
お子さんも、親御さんも、よい人間関係を構築するために、まずは、家庭内のコミュニケーションから、見直して下さいね。
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
まとめ
1、友達と接する時のお子さんの様子は、いかがですか?
2、家庭(親子)でのコミュニケーションを見直す。
3、協調性を身に付けることは、個性・性格を活かすことに繋がる。
4、他人と比べる コミュニケーションは やめる。