不登校と向き合う 親御様のケア
 

HOME | 親御様のケア | 親御さんの心が楽になる方法

親御さんの心が楽になる方法


不登校 親 心が 楽になる

 
不登校と向き合っている親御さんは、大変です。
 
そのため、さまざまな不安、苛立ち等、心の疲れを感じることもあると思います。
 
そこで今回は、不登校と向き合っている親御さんのストレスが、少しでも軽減できるよう、「親御さんの心が楽になる方法」をお伝えします。
 

目次
1.心配・不安・苛立ちのない親はいない
2.「正しい子育て」が、不安を生み出す
3.「楽しい or 楽しくない」で判断する
4.一人でも理解者がいれば、心が楽になる

 


 心配・不安・苛立ちのない 親はいない


 
はじめに、お伝えしたいことがあります。
それは…
 
不登校と向き合う親御さん方に、「全く心配・不安・苛立ちを感じない、という方はいない」、ということです。

それもそのはず!
 
なぜなら、不登校は、子育ての問題だからですね。
 
不登校を、改めて「子育て」という視点で考えると…
 
・子育てに、心配や不安がない親はいない。
・子育てに 絶対的な自信のある親はいない。
 
ということを、思い出して頂けるのではないでしょうか?

現在、不登校は全国で、10万8,999人。
(病気や経済的理由を除く 平成29年度 文科省)
 
また、保健室登校や、遅刻・早退が多い等の 隠れ不登校は、約33万人、ともいわれています。
 
このような状況の中で、多くの親御さんが、心配や不安、苛立ちを抱えながら、不登校と向き合っていますので、あなたは、一人ではありません。
 
ですから、ご自身を責めたり、辛さを誤魔化すのではなく、悩みを一人で抱え込まないことが、大切です。
 


 「正しい子育て」が、不安を生み出す



 
また、不登校の改善は、十人十色。
そのため、さまざまな情報、改善策があるため、
 
「どれが我が子に合ってるの?」
「本当に、これが正しいの?」
「正しい子育てって?
 正しい教育って、何?」
 
などと悩んだり、不安に思うことは、当然だと思います。

人は、選択肢が多いほど 迷います。
 
また、「正しい or 間違っている」の判断をすると、その意識が働き過ぎて、プレッシャーに変わり、不安をどんどん生み出してしまいます。

なぜなら、人が「正しい or 間違っている」と考える時、多くの場合 その判断基準は、「自分の経験 や 知識を拠所とし、自分で作り上げた」と考えているからです。
 
自分で作ったものや習慣には、愛着がありますよね。
 
でも、自分で作ったからこそ、「その確信の弱点も、その判断基準にある」という自覚があるので、そこを自らがわざわざ疑って、「確信を揺らがせたくない」。
 
あるいは、「間違いを認めたくない」という気持ちもある。
 
そのため、自分で作り上げたものや習慣を、手放したくなかったり、そんな自分を、素直に認めたくなかったり。
 
すると、「私の正しさを 誰も分かってくれない」や、他者からのアドバイスが、責められているように感じます。
 
そして、頭の中では ぐるぐると…
 
「どれが正しい正解なの?」
「でも、子育てに 絶対的な正解なんてない と聞くし…」
「一体、私どうすればいいの~!!」となって、しんどい。
 
つまり、「正しい 子育て」を考えれば考えるほど、不安を生み出してしまい、心が疲れてしまうのです。

では、このような場合、どうすればいいのか?
 

 「楽しい or 楽しくない」で判断する


 
それは、「正しさ」を判断基準にするのではなく、「楽しい or 楽しくない」を判断基準にすることです。
 
もちろん、今までの子育てで、
 
「子どもに、良かれと思って」
「私の経験上、挫折や失敗をさせたくない」等
 
こう思って、判断して来たことは、親御さんの愛情だと思います。
 
ですから 今までのことは、「その時にできる最善だった」と捉えて頂き、新しい判断基準を、取り入れてみて下さいね。

すると、ご自身の辛さを、誰にも話さず 一人で抱え込むことは、「寂しい思いをして 楽しくない」、と思いませんか?
 
そして、そんな気持ちは、学校へ行けないお子さんの気持ちと、同じかもしれませんね。
 


 一人でも 理解者がいれば、心が楽になる


不登校 親 理解者 心が楽になる

 
大切なことなので、繰り返しになりますが、 親御さんの心を楽にするためには、悩みを一人で抱え込まないことです。

とはいえ、不登校という現状を、単なるママ友に話す気には なれないかも知れません。
 
また、親御さん(祖父母様)に相談しても、古い考え方や価値観の違いにより、理解が得られなかったり、「辛い話は、聞きたくない」と断られることもあります。
 
すると、娘さんや息子さん等、不登校になっていない子ども達に、話を聞いて貰おうとする場合もあると思います。
 
しかし、これも得策とはいえません。
 
なぜなら、不登校ではないにしても、同じ立場の子どもが、親御さんの辛さや家族の愚痴を聞かされるのは、いい気はしないからです。
 
そして、この手の方法は、ストレスを癒すのではなく、ただ移しているだけだからです。
 
ストレスを移された子どもは、その重さに耐えられなくなり、いずれ、その子も不登校になります。
 
すると、兄弟・姉妹で不登校という、更なるストレスが増えるのです。

こんな話をすると、「だから専門家に話して、となって、カウンセリング漬けにしたいの?」と、よく思われます。
 
もちろん、お金儲けを主体としている 医師やカウンセラーさんがいるのも事実です。
 
しかし、私がここでお伝えしたいのは、
「一人でも 信頼できる理解者がいれば、心が楽になる」ということです。

今は、大変に思うかもしれませんが、お子さんのためにも、あなた自身のためにも、信頼できる相談者や理解者を、諦めずに探し出して欲しいと、切に願います。
 
 
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、あなたは、一人ではありません。
2、正しい子育てを考えると、心は疲れる。
3、「楽しい or 楽しくない」を判断基準にする。
4、一人でも信頼できる理解者がいれば、心が楽になる。

 
 

この記事の後によく読まれています
Ranking
最近の投稿