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【高校生の不登校】寝るだけダイエット


高校生 不登校 ダイエット

 
不登校のお子さんの中には、体型によるコンプレックスやストレスを感じて、「ダイエットしたい!」と、悩んでいる場合があります。
 
でも、親御さんは、お子さんの成長 や 健康が心配ですね。
 
そこで今回は、
「不登校生の 寝るだけダイエット」をご紹介します。
 

目次
1.ダイエットと睡眠の関係
2.不登校と睡眠とダイエット
3.ぐっすり眠るための環境作り
4.痩せるための「正しい睡眠」

 


 ダイエット と 睡眠の関係


 
実は、大人でも子どもでも、「朝起きたときに 疲れがとれていない…」や「ボーとして、睡眠不足かな?」と感じる場合、「睡眠」がダイエットの妨げになっている可能性があるんです。
 
30年間で3万人の肥満治療をして来られた 医師の左藤桂子先生によると、
 
「栄養や運動面のダイエットも必要です。
 
 でも、正しく睡眠がとれていない人は、食事やエクササイズをいくら頑張っても、ダイエットに成功することはありませんでした」と述べています。
 
それ故に、「きちんと眠れていない人は 太りやすい」という結論に至ったそうです。

でも、なぜ、毎晩ぐっすり眠るだけで痩せるのでしょうか?
 
この疑問を解くカギとなるのは、私たちが眠っている間に脳から分泌される「成長ホルモン」です。
 
成長ホルモンには、大きく分けて「疲労を回復する」「脂肪を分解する」という二つの働きがあります。

ぐっすり眠ることで、成長ホルモンが十分に分泌されれば、ひと晩に300キロカロリーの脂肪が分解されるのだとか。
 
300キロカロリーといえば、ご飯で換算すると1.5杯分。
つまり、熟眠するだけで毎晩1.5杯分のエネルギー量を消費できる計算になるんですね。
 
また、成長ホルモンが別名「痩せホルモン」と呼ばれます。
理由は、しっかり分泌されることで、私たちの体内にある脂肪を分解する役割を担っているからです。
 


 不登校 と 睡眠 と ダイエット


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先述した内容は、ダイエットをしている不登校のお子さんにも、当てはまることです。
 
というのも 不登校のお子さんの中には、「ぽっちゃり・デブなどと、体型をからかわれた」というきっかけから、コンプレックスやストレスを強く感じていて、良く眠れていない場合がとても多いからなんです。

しかし、親御さんから見るお子さんは、家でゴロゴロして、寝てばかりいるように思うかも知れません。
 
でも、実際は…
 
からかわれた(いじめられた)時の嫌な出来事や会話が、何度も頭の中でぐるぐると繰り返してしまい、良く眠れない状態(眠りが浅く、睡眠不足)が、ずっと続いている。
 
このような嫌な出来事や原因・結果などを、頭の中で何度も繰り返すことを、心理学では「反すう」といいます。
 
例えば、あなたが 夫婦喧嘩をしてしまった時。あるいは、上司に酷く叱られた時。
事故やショッキングな出来事があった日の夜は、なかなか寝つけなくて、睡眠不足になりませんか?
 
これは、 人間が寝ている間に日中の出来事や記憶を整理し、定着させている、と考えられているからです。
 
つまり、起きていることで、嫌な記憶の定着を防いでいるんですね。
 
 
また、過去の出来事を反すう(繰り返し思い出すこと)していると、自分が、今 感じている辛さを感じなくてすむから、とも考えられます。
 
不登校のお子さんは、からかわれた過去の記憶も嫌ですが、 過去よりも、ダイエットが上手くいかない、今の自分の無力さ。不登校になって、家族に迷惑をかけている不甲斐なさや、罪悪感。
 
また、それらを家族に理解してもらえない、今の自分の寂しさ、孤独などを感じたくない、という究極の選択をしてしまいがちです。
 
そのため、反すうしている時間(起きている時間)が長くなり、眠りが浅く、睡眠不足になります。
 
睡眠不足状態は、体や脳の主要なエネルギー源であるグルコース(ブドウ糖)を、効率よく使用することができません。
 
すると、血液中のグルコースが細胞になかなか吸収されないので、エネルギー不足となり、成長ホルモンの分泌量が落ちてしまいます。
 
成長ホルモンの分泌量が落ちると、疲労を強く感じたり、脂肪を分解する働きも落ちるので、脂肪が体にどんどん蓄積してしまい、ダイエットの妨げになっている、と考えられます。

では、このような状態から、どうすれば、ぐっすり眠れるのか?
 

 ぐっすり眠るための環境作り


 
不登校のお子さんの場合は、まず、「安心して眠れる環境作り」が大切です。
 
この安心して眠れる環境には、主に次の3つがありますので、親御さんはご協力をお願いします。

1,親御さんは、お子さんの話を肯定的に聞く。


ストレスを発散させないまま抱えて眠ると、そのストレスが定着してしまったり、悪夢を見る可能性が高くなります。
 
それらを防ぐために、日中にお子さんの話を肯定的に聞き、嫌なことを 吐き出させてあげて下さい。

2,「寝る時間」と「起きる時間」を、お子さんに決めてもらう。


睡眠時間を整えるには、本人の意思が必要です。親御さんが時間を決めるのではなく、親子で話し合って、お子さん本人が、時間を決めること。
 
親御さんは、時間を守れたら、褒めてあげる。
守れなくても、小言や嫌味を言ったり 嫌な顔をせずに、責めない。
まずは、ゆっくり眠ることが目標です。

3,お風呂は湯舟にゆっくり浸かり、リラックスする。


38〜41℃程度のお湯に15分ほどじっくりつかると、体の内側までしっかり温まり、深部体温が上がります。

その後、手や足先から熱が放出され、深部体温が自然と下がっていくことで体は休息状態になり眠気が訪れるのです。

この体温変化は季節にもよりますが、寝る1時間~1時間30分前には、お風呂を済ませておくのがベスト。
 


 痩せるための「正しい睡眠」


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環境作りが整ったら、 ぐっすり眠って痩せるための「正しい睡眠」方法をご紹介します。
これは、大人にも効果がありますので、親御さんも一緒に実践してみて下さいね。
 
痩せるための睡眠とは、佐藤先生が考案した 「3・3・7睡眠法」という眠り方で、「3・3・7」とは次の通りです。

【3】眠り始めの「3時間」は中断せずにまとめて眠る

成長ホルモンは、寝はじめの3時間に多く分泌されるためです。
しっかり成長ホルモンを出すためには、途中で目覚めず、深い眠りに入っていることが重要。
 

【3】夜中の「3時」には眠っていること


不登校は、昼夜逆転になりやすいですが、夜の10時から夜中の3時くらいまでの時間帯に成長ホルモンが分泌されやすいので、遅くても夜中の3時までには、寝ているよう心がけましょう。
 

【7】1日のトータル睡眠時間は「7時間」を目指すこと


コロンビア大学の研究で、睡眠時間が7時間の人に比べ、5時間では52%、4時間だと73%も肥満率が高くなることが明らかになりました。
 
また、シカゴ大学の実験では、睡眠時間が短いと食欲を抑える「レプチン」の分泌が減ることもわかっています。
 
但し、これには、個人差や年齢差がありますので、おおよその目安にして頂き、お子さんに合わせて睡眠時間をとって下さい。
 

不登校のお子さんは、昼夜逆転の不規則な生活になりがちです。
 
でも、親御さんが思っている以上に、ストレスや罪悪感を抱えている状態ですので、まずは、ぐっすり眠ることを目標にしてみて下さいね。
 
そして、元気で痩せやすい体を手に入れて、ダイエットも不登校も、攻略していきましょう!
 
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、きちんと眠れていない人は 太りやすい
2、起きて嫌な記憶の定着を防いでいるので、睡眠不足。
3、ぐっすり眠れる環境作りをする。
4、「3・3・7睡眠法」を実践する。

 
 

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