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学校再開に向けた 親御さんの対応


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新型コロナウイルス感染症対策として、多くの学校で休校措置が行われていました。
 
しかし緊急事態宣言の解除により、3密の対策を取りつつ、学校再開に向けた取り組みが、ニュース等で連日報じられています。
 
この状況は、いつもの日常が少しずつ戻る状態なのですが…
不登校のお子さんにとっては、「焦りと不安を煽る状態」ともいえます。
 
そこで今回は、
「学校再開に向けた 親御さんの対応」をお伝えします。
 

目次
1.安堵感の大きかった 休校措置
2.再登校への不安 と 苛立ち
3.「先生からの連絡」という地雷
4.本人の意思を尊重した見守り方をする

 


 安堵感の大きかった 休校措置


 
不登校のお子さんにとって、新型コロナウイルス対策による臨時休校は、「みんなお休みだから、ほっとする」という状態だったのではないでしょうか?
 
そのため、ニュース等で「学校再開」のキーワードを聞くと、「地雷」を踏んだかのように そわそわしたり、イライラしたりするお子さんも少なくありません。
 
また、親御さんも同様に、「これから、どうしたらいいの?」と、頭を悩ませているかも知れませんね。
 
このように、不登校のお子さんにとって、学校側から「登校しなくてもいいよ」というお達しは、「安心して、休んでね」と捉えることのできる、有難い対応でした。
 
ただ、安堵感の大きかった分、お休みが終わる現実が、お子さんには不安で、辛いのです。
 


 再登校への不安 と 苛立ち


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現在、日々の状況は、変化しつつあります。
もちろん、お子さんも「いつかは、学校が始まる」と分かっていたはずです。
 
しかし、いざ学校が再開されれば、「学校へ行かなければならない」という焦りや不安で、お子さんの頭はいっぱいに…。
 
すると、 今まで「落ち着いて来て、良くなっている」と、感じていたお子さんも、不登校が始まった頃のように 動けなくなったり、イライラしたりと、言動が逆戻りしたようになります。
 
なぜならこれは、自ら「学校へ行きたい」と思うのではなく、「学校へ行かなきゃいけない!」と、無理に思っているからです。
 
このような場合、お子さんの中では、「まだ再登校に向けた準備が整っていない可能性が高い」と、考えられます。
 
ですので親御さんは、「まだ、ダメなんだ~(涙)」と、あからさまにガッカリしたり、嫌味を言ったりしないように、注意して下さいね。
 
これをやってしまうと、余計にお子さんを怒らせたり、追い詰める結果になってしまいます。
 
すると、不登校期間が 更に長くなっていきますので、 お子さんの態度に「一喜一憂しないこと」が大切です。
 

 「先生からの連絡」という地雷


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また、学校再開に向けた対応には、担任教諭からの連絡があります。
 
これは、新型コロナ対策でなくても、不登校のお子さんへ連絡することが、先生の仕事の一部なので、何らかの連絡や様子伺いは、あると思います。
 
ただ、この「先生からの連絡」が、不登校のお子さんにとっては、「地雷」になることも多くあります。
 
なぜなら、せっかく学校での嫌な出来事を忘れて、心身を休めていたのに、(先生からの連絡により)学校へ行くことへの不安を 思い出させてしまうからです。
 
すると、お子さんの様子は一変し、不安や焦りで苛立ちを隠せなかったり、体調を崩すこともあります。

加えて、不登校のお子さんは、先生からの連絡に対しての親御さんの受け答えに、とても敏感です。
 
例えば、「しばらく お休みしていいよ」と親御さんに言われ、落ち着いていたお子さんの場合。
 
親御さんは、「最近、体調もいいし落ち着いて来たから、もう大丈夫かも」等と、思ってしまいます。
 
こんな時、たまたま先生からの電話連絡が来ると…
 
親御さんは「最近は落ち着いて来たので、お休み明けからは 行けそうです!」、なんて軽く答えてしまうかも知れません。
 
すると、その会話をお子さんは、耳をそばだてて聞いていて…
 
「私の心の準備は、まだできたいないのに、なんで勝手に行くなんて言うの!」と、お子さんは 激怒!
 
あるいは、「また嫌な学校へ行かされる~(涙)」と、塞ぎ込んでしまったりします。
 
このように、お子さん本人の「OK」が出ていない状態では、再登校は叶わないのです。
 
では、このような場合、親御さんは、どうすればいいのでしょうか?
 

 本人の意思を尊重した見守り方をする


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まずは、お子さんの意思を尊重してあげて下さい。
 
そして、下記のように伝えてあげて下さいね。
 
「学校へ行くのが不安なら、まだお休みしてても いいからね」
「大丈夫、お母さん(お父さん)が、○○を守るから」等々

お子さんの多くは、「心身のケア」や「考え方の癖」「行動方法」等を学び、改善することによって、十分な心と体の充電ができます。
 
そして心身の充電が整うと、自らの意思で「学校へ行こう」という意欲 と 行動力が湧いて来るのです。
 
もちろん、準備が整いつつあるお子さんでも、再登校には、かなりの勇気 と エネルギーを必要としますので、不安や苛立ちはあるものです。
 
しかし、そのような場合でも、 親御さんが「お子さんの一番の味方」になってあげることで、お子さんは動き出せます。

また、お子さんの中には、新しい将来の目標や目的ができて、それをやるためには、今まで通っていた学校ではない場合もあります。
 
その場合は、転校や編入をしたり、独自の道を歩むかも知れませんね。
 
いずれにしても、親御さんは、お子さんの意思を尊重した見守り方をしてあげて下さいね。
 
もちろん、親御さんから見れば、「充電が終わるのは、何時なの?」と、心配に思うかも知れません。
 
しかし、上記でもお伝えしたように、 お子さん本人の「OK」が出ない状態では、直ぐに「やらされている」に変わってしまい、再び不登校になる可能性が高くなります。
 
ですので、親御さんは焦らずに、適切な見守りをしていきましょう。
 
 
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、安堵感の大きかった分、学校再開が辛く感じる。
2、お子さんの態度に、一喜一憂しない。
3、先生の連絡は、お子さんの地雷。
4、親御さんが、お子さんの一番の味方になる。

 
 

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