制服・私服を着こなして、いじめを克服する方法
中学生の不登校の要因に多い、いじめ。
いじめは加害者が悪いのですが、制服がヨレっとしている等、「清潔感がない」場合は、ターゲットになり易いものです。
そこで今回は、いじめを克服するために、
「清潔感が必要な理由」と
「清潔感のある制服・私服の着こなし術」をお伝えします。
目次
1.なぜ清潔感がないと、いじめられるの?
2.些細な異質感とは?
3.清潔感のある制服・私服の着こなし術
①洗濯を工夫し、服を清潔に保つ。
②お子さんの良さを認めてあげる。
③私服は、好きな服をお子さんに選んでもらう。
なぜ 清潔感がないと、いじめられるの?
冒頭でもお伝えしましたが、いじめは、加害者が悪いことは明白。
また、一時的に学校をお休みし、お子さんを保護することも必要です。
しかし、「被害者意識」に囚われ過ぎてしまうと、いじめを克服することが、なかなかできません。
すると、ずっと辛い状態が続き、親御さんもお子さんも、疲れ切ってしまいます。
そこで、一時的に意識して、「いじめられる要素とは何か?」を、考えていきましょう。
まず、数多くある「中学生のいじめられる要素」の中で、生理的に避けられたり、攻撃されるのは、「清潔感がない」場合です。
人間は進化の過程で、清潔が保てないと、病気を引き起こす危険性があることを、知っています。
そのため、清潔感が感じられない人を、「受け入れられない」と、生理的に避ける傾向があるんです。
もちろん、現代の女の子で、何ヶ月もお風呂に入っていないような、「もの凄く臭くて、汚い」ということは、ほぼないでしょう。
しかし、思春期である中学生の女の子は、見た目や臭いに とても敏感。
そのため、些細なことでも「異質なもの」と感じて、嫌悪感を抱いたり、排除しようとするんです。
その中でも、弱い人間ほど、異質なものを「恐れる傾向」が強く現れます。
すると、異質なものを知って、認めたり、受け入れるのではなく、「とにかく、怖いから 排除しよう!」と考えるんです。
そして、この「排除しよう!」という行為が、「いじめ」です。
些細な異質感とは?
とはいえ、「うちの子は、清潔感はあるわよ!」と、腹を立てる親御さんも多いのではないでしょうか?
もちろんこれは、お子さんを責める話でも、「潔癖症のように、清潔にしなさい」という意味でもありません。
ただ「人の印象は、見た目で9割 左右される」といわれるように、人間の優れた視覚能力による、「些細な異質感」の話なんです。
例えば、この些細な異質感とは、「服装」。
・いつも制服が、シワだらけ。
・着こなしがどことなく違い、だらしなく見える。
・私服がダサくて、一緒にいると恥ずかしい。等々…
このような些細なことでも、「清潔感がない」と思われてしまうと、いじめのターゲットになりやすい。
加えて、思春期の女の子特有の考え方もあります。
例えば…
・可愛らしくして、目立つと妬まれるから、ズボラでいよう!
・少しでも良く見せたくて、おしゃれをすると、「そんな恰好で出かけるの?」って、親に嫌味を言われるから、服に興味のないふりをしてしまう。
・今まで色々やって来たけど、私 美人じゃないし。
どうせ、私なんて…。もう、どうにでもなれ! 等々…
このように考えて、自己防衛 や 争いを避けるために、自分の魅力を封印してしまいがち。
その結果
・制服がシワだらけでも 気にしない。
・自信がないために姿勢が悪く、だらしなく見える。
・おしゃれの楽しさを捨ててしまい、自分を磨く努力をしない。
・目立たないように演じる癖がつく。
でも実は、これがかえって、「違和感」や「悪目立ち」となり、いじめの対象になっている場合もあるんです!
ですので、服を着こなすことは、いじめ克服に不可欠なんですね。
では、実際にどのようにすればいいのか?
清潔感のある制服・私服の着こなし術
それは、服に「清潔感」を持たせること。
「着こなす」と聞くと、「おしゃれで、似合う服が分からない」等の多くの疑問を持たれるかも知れません。
しかし、服を着こなすのためには、まずは「清潔感」が大切です。
まずは、お手持ちの服から、試していきましょう!
清潔感のある制服・私服の着こなし術は、次の3つ。
① 洗濯を工夫し、服を清潔に保つ。
② お子さんの良さを認めてあげる。
③ 私服は、好きな服をお子さんに選んでもらう。
では、それぞれをご説明いたします。
① 洗濯を工夫し、服を清潔に保つ。
制服・私服共に、洗濯の仕方を工夫し、ホコリや毛玉を取る。
スチームアイロンやドライクリーニングを上手に利用して、シワを伸ばす。
毎日の洗濯やアイロンがけは、親御さんがお子さんと一緒にやったり、慣れて来たら、お子さん自身に任せてみましょう。
不登校の子どもたちの多くは、学校に行っていない分、「自分の役割を果たしていない」と感じていたり、「人の役に立ちたい」と思っています。
ですから親御さんが、家事の何もかもやってあげるのではなく、少しずつ、自分でできることを増やして、お子さんの「自立心」を育ててあげて下さい。
但し、失敗しても、お子さんを責めないこと。
文句や愚痴を言われてしまうと、お手伝いする気を失ってしまいます。
ご注意下さい。
② お子さんの良さを認めてあげる。
これは、「服装と関係ないのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、服のシワやヨレの多くは、普段の姿勢や仕草によって付くものです。
もし親御さんの厳しい躾、文句や愚痴など、否定的な言葉が多いと、お子さんは どんどん萎縮してしまいます。
すると、猫背になったり、どこかにもたれかかることが多くなったりして、服のシワやヨレが多くなり、だらしなく見えるんです。
親御さんは、お子さんの良さを十分に認め、素直に伝えてあげて下さいね。
③ 私服は、好きな服をお子さんに選んでもらう。
私服は、好きな服を お子さんに選んでもらいましょう!
これは、お手持ちの服を整理してもいいですし、新しく購入してもいいです。
どちらにしても、 事前に「どんな自分になりたいか?」を、お子さんと一緒に考え、「なりたい自分」を明確にイメージすることが、大切です。
なりたい自分が分かっていないと、どんな服を選んでも、「ピンと来ない?」という状態に陥ります。
ですので、次の3つを、お子さんに考えて貰って下さい。
1、体型・体色などの身体的特徴から
自分に似合う「色・形・素材」を見つける。
2、言葉で、なりたいイメージを明確にする。
3、憧れの人やモデルさんの写真を集める。
1、体型・体色などの身体的特徴から
自分に似合う「色・形・素材」を見つける。
子どもであっても、今の体型を知ることは大切です。
無料の「骨格診断」「パーソナルカラー診断」等を試してみては?
(ご参考まで)
・骨格診断 https://www.colornavi.net/kokkaku/
・カラー診断 https://allabout.co.jp/gm/gc/190836/
2、言葉で、なりたいイメージを明確にする。
イメージを明確にするためには、言語化することも重要です。
【例】
可愛い・自然体・ピュア・親しみやすい・フレンドリー・リラックス・スポーティー・ガーリー・明るい・元気・活動的・優しい・情熱的・華やか・シンプル・スタイリッシュ・モード・知的・スタンダード
3、憧れの人やモデルさんの写真を集める。
画像があると、イメージはより明確になります。
写真をノートに貼ったり、良く見る場所に貼っておきましょう!
これらを、服の整理・購入前に必ず行って下さいね。
注意点は、お子さんのなりたいイメージを、親御さんの理想 や 趣味にすり替えないこと。
おしゃれに目覚めるお子さんを、親御さんは心配に思うかもしれません。しかし、何事も「試行錯誤」が必要ですので、可愛い子には 旅をさせましょう!
もちろん、よく分からない場合は、なりたいイメージ と 予算を伝えてから、お店の店員さんに相談するのはOK!
必ず、試着をして下さいね。
また、服を整理する場合は、本人が「着る・着ない」を判断し、
「着ない」と決めた服を、「もったいない」と取っておかないこと。
どうしても もったいないなら、ネットやリサイクルショップで売りましょう。
好きな服・似合う服を身に付けることで、本来持っている魅力が増し、傷ついて封印してしまった「自分らしさ」や「自信」を、取り戻すことができます。
もちろん、お子さんだけに限らず、親御さんも、同様の効果が表れますので、親御さんもチャレンジしてみて下さいね。
そして、不登校・いじめを克服していきましょう!
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
まとめ
1、清潔感がない場合、いじめの標的にされやすい。
2、服装を気にしないで、悪目立ちしていませんか?
3、洗濯やアイロンがけを、親子で一緒に行う。
4、お子さんの良さを認めてあげる。
5、私服は、好きな服をお子さんに選んでもらう。