不登校と向き合う 親御様のケア
 

HOME | 親御様のケア | 親の自己肯定感を高める方法2

親の自己肯定感を高める方法2


不登校 親 自己肯定感 高める方法

 
お子さんが不登校になると、親御さんは「自分を責められているように感じたり」「親失格…(涙)」なんて思ってしまいます。
 
すると、どうしても 親御さんの自己肯定感は低くなりがちです。
これでは、親子で共倒れしてしまいます。
 
そこでまずは、お子さんを支える親御さんの
「自己肯定感を高める方法」をお伝えします。
 

目次
1.前回のおさらい
2.無意識レベルで信じられない
3.「恒常性」の働き
4.親御さんの自己肯定感を高める方法

 


 前回のおさらい


 
前回の「自己肯定感を高める方法1」では、「自己肯定感の大前提」を、下記の3つお伝えしました。
※前回の「自己肯定感を高める方法1」はこちら
 

1、自己肯定感とは、自分が自分であることに満足し、価値ある存在として受け入れられる感情のことです。
2、自己肯定感は、環境や状況によって、高くなったり低くなったり、揺れ動くもの。
3、自己肯定感が高いと気持ちが安定し、低いと消極的になる。


また、自己肯定感を高めるために、2つの方法もご紹介しました。

1、今の自分の状態に気づくこと。
2、「大丈夫。私は 認められている」と唱える。
 
この2つの方法は、とても効果があるのですが…
 
実は、2の「大丈夫。私は 認められている、と唱える」には、2つの「落とし穴」があるんです(汗)!
 
そこで今回では、「より効果的に 自己肯定感を高める方法」をお伝えします。
 


 落とし穴1. 無意識レベルで信じられない


不登校 自己肯定感 低い

 
人は、自己肯定感が低くなると、さまざまな出来事をネガティブに捉えてしまいます。
 
例えば…
・他人と比べて 嫉妬する。
・嫉妬している自分に 自己嫌悪。
・自己嫌悪した自分が、また嫌で、人に八つ当たり。
・八つ当たりした自分も更に嫌で、そんな自分を認めたくない。
 
こうして悪循環にハマってしまい、「こんな私は、誰にも認めて貰えず、価値がない」と、思い込んでいきます。
 
そこで、この悪循環から抜け出すために、 「逆の発想」が必要になるのです。
 
それが、「大丈夫。私は、認められている」と、毎日 暇さえあれば、唱えること。

しかし、これには落とし穴(抵抗や反発)があって…
 
誰でもはじめのうちは、「大丈夫!私は、認められている」と、唱えてられるのですが、しばらくすると…
 
「そんなことない! 
 私、全然 認めてもらえてない!」
 
「だって私、こんなに頑張ってるのに、
 娘の不登校は治らないし、誰にも褒められないし…」等々…
 
このような「ダメ出し」が入って、毎日唱えることが、とても億劫になるのです。
 
理由は、今までの意識(顕在意識)や 他者(親・教師・マスコミ等)に作り上げられた思い込みが働き過ぎていて、無意識レベル(潜在意識)で信じられないため、と考えられます。
 
これが、1つ目の落とし穴。
 
なぜなら、私達人間は、潜在意識(無意識)で作り上げている自分 や 現実のイメージが、実際に あなたの目の前の現実に具現化しているからです。
 

「私は お金持ち! 」と、毎日唱えても…
「実際は、貧乏じゃん」と、心のどこかで無意識に思い込んでいたら、「貧乏」という現実が現れる。

また、他人の評価を過剰に気にし過ぎるため、誰かから、自分を褒めて貰ったり、感謝される等、評価してもらえないと 信じられない。
 
もちろん、他人の評価は、誰でも気にするもので、「全く気にするな!」というのは、無理ですよね。
 
ただ、子どもと違い大人の場合は、「常に 誰かに褒めてもらわないと、やりたくないし、信じられない」状態なら、方向性が違います。
 
というのも、この方向に進んでしまうと、「褒めてくれる誰かがいないと、自己肯定感がどんどん下がる」。そして、自己肯定感の高低のふり幅が大きくなり、情緒不安定になるからです。
 
自己肯定感とは、自分で自分の価値を認めることです。
 
つまり、自分の価値を 他人に全て委ねてしまえば、当然、真逆の結果が訪れます。
 
ですので、 他人の評価に価値を置くのではなく、私が私であることに価値を置く。そして、「私の価値は、自らが決定すること」が大切です。
 

 落とし穴2.「恒常性」の働き


 
2つ目に、人間の身体には「恒常性」(真ん中に戻す)という機能が備わっています。
 
この機能は、例えば ものすごく怒っても、時間がたつと「まぁいいか」と思えるようになることで、プラスマイナス ゼロに戻す力の働きです。
 
そのため、「頑張っても、認めてもらえない」「どうせ私は…」等、今までマイナスの言葉を自分に掛けていた人は、プラスの言葉掛けに変えたことで、元に戻す力が働きます。
 
すると、今までの意識から、マイナスの突っ込みを入れられるのです。
 
そして、今までの意識が邪魔をして、「ダメな自分」や「努力しても変われない自分」が、あたかも現実であるかのように 思い込ませてしまいます。

でも、真実は違います。
あなたは 認められているし、人は変われるのです!
 
だって、もし誰にも認めて貰えていなかったら…
就職・結婚・出産 等、これらの経験は、無かったのではないですか?
 
それに、あなたの良さに気づけない人達に認められたとしても、そこに価値はあるのでしょうか?

また、今まで知らなかったことを知ったり、「少しでも今の状態を良くしていこう!」と、この記事を読んでいるあなたは、既に、数分前のあなたとは、変わっています。
 
ですので、今までの意識に「そんなことない!」と突っ込まれ、足を引っ張られても、「あ、過去の意識に突っ込まれたな」と、客観視していきましょう!
 
そして、自分の中に抵抗がある方は、次の2つの方法を試して下さいね。
 


 親御さんの自己肯定感を高める方法


不登校 親の自己肯定感 高める

 

1,自分で自分に許可を出す言葉を使う。
2,損得勘定ではなく、「どうしたいのか?」を選ぶ。


1,自分で自分に許可を出す言葉を使う。


 
自己肯定感を高める言葉は、肯定的な言葉です。
そのため、否定的な言葉が多かった方は、なかなか馴染めません。
 
すると抵抗が強くなり、違和感を感じてしまうので、少し緩和するといいでしょう。そのために、自分で自分に許可を出す言葉を使うのです。
 

・私は、認められていい。
・私は、幸せになっていい。
 
また、それでも抵抗がある方は…
・私は、認められしつつある。
・私は、よい方向に向かっている! 等々…
 
また、今までの意識があまり働かない
・目覚めた直後
・眠りにつく直前
・何かに集中してボーっとしている時
 
上記のタイミングで、小さい声でもいいので、何度も唱えると効果的です。
 


2,損得勘定ではなく、「どうしたいのか?」を選ぶ。


 
自己肯定感を高めようと努力していると、自分だけが変わる努力をして、相手が変わってくれない理不尽さ を感じたりします。
 
すると、損した気分になってしまい、「なんで私ばっかり頑張らなきゃいけないの?」と、今までの努力を投げ出したくなるのです。
 
でも、他人は、コントロールできません。
(自分以外の人間は、夫婦や親子であっても 他人です)
 
従って、コントロールできないことに集中して、自己肯定感の低い自分で居続ける方が、あなたにとって大損なんです!
 
ですので、損した気分になっても、その感情を認めて、一度 フラットに戻す。
そして、「自己肯定感を高めたい!」という「自分は、どうしたいのか?」を、選んで下さいね。
 
こうすることで、親御さんの自己肯定感は、少しずつ高まっていきますよ。
 
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、自己肯定感とは、自分を価値ある存在として受け入れること。
2、自分の価値は、自らが決める。
3、今までの意識に、引っ張られない。
4、自分で自分に許可を出す言葉を使ってみる。

 
 

この記事の後によく読まれています
Ranking
最近の投稿