適切な協調性 を 身に付けて、
いじめを 克服する方法
小学生の女の子が、いじめられて、不登校になるケースは多くあります。
とはいえ、じっと相手や学校(社会)の体制が変わるのを待っていては、なかなか解決に繋がりません。
そして何より、お子さん と 親御さんの 人生の時間がもったいない!
そこで今回は、いじめ克服法の中の
「適切な協調性を 身に付ける方法」をお伝えします。
目次
1.女の子のいじめと協調性
2.協調性は、トレーニングで身に付く!
3.適切な協調性を身に付けるコツ
4.気持ちを伝える努力を惜しまない
女の子のいじめ と 協調性
「いじめは悪いこと」と誰もが知りながらも、加害者と被害者が入れ替わったり、自分がターゲットになることを恐れて、見て見ぬふりしかできない等、根絶が難しい問題です。
その中でも女の子は、「グループ意識」が強く、お互いが助け合う。
あるいは、リーダーに従い、「同盟」のようなものを組んでいます。
この同盟意識やグループが、良く機能している時は、何かを成し遂げたり、協力し合ったりする「協調性」として、良い効果をもたらします。
ということは、ある程度、「適切な協調性」は、必要ですね。
しかし、この同盟意識が支配的になり、悪く機能し始めると…
いじめに発展するケースは、後を絶ちません。
もちろん、いじめは加害者が悪いのですが…
加害者が変わるのを待っていては、お子さんの人生が台無しです。
加害者のために、人生を棒に振るのではなく、お子さん本来の人生を歩むために、いじめを克服していきましょう!
そのためには、お子さんのコミュニケーションの仕方を、見極める必要があるんです。
なぜなら、いじめが理由で 不登校になるお子さんの場合、「協調性」を、適切に発揮できていない場合があるからなんです。
例えば、班や数人のグループで、学校の宿題や何かの研究をする場合を、想像してみて下さい。
【例1】
「○○な風にしては、どうかな?」
という友達の意見に、
「え~、でも、それって面倒じゃない?」等々、
否定的に答える。
その後も、「私は○○な理由から、こうしたい」や、
「これだとこなってしまうから、
○○しては、どうだろう?」といった提案や意見がない。
すると、本人のいないグループ内では…
「○○ちゃんて、いつもダメ出しばっかだよね~」
「その割に、自分は何の案も出さないで、ズルくない?」
【例2】
あるいは、自分が思いついたアイディアを、
友達に相談せずに、どんどん進めてしまう場合は、どうでしょう?
「○○ちゃんて 勝手に進めて、超~自己中!!」
「なんか、ついていけないよね~」等々
悪口を言われたり、仲間外れにされることもありますね。
このように 、本人が気づかずに行っている「強がり」や「コミュニケーション不足」等の言動が、いじめの要因(きっかけ)となっている場合もあるんです。
お子さんは、いかがでしょうか?
もし思い当たる節があるようでしたら、学校をお休みしている間に、お子さんの協調性を 適切に発揮できるよう、ご家庭で練習することが大切です。
協調性は、トレーニングで身に付く!
さて、 協調性は、お子さんが生き続けるために、ある程度(適切に)必要、 とご理解頂けたと思います。
ただ親御さんの中には、
「確かに、うちの子は、協調性が弱いかもしれない。
だから今まで、色々なアドバイスを受けて試したし、努力もして来た。
…でも、親の私自身、協調性をあまり持ち合わせていないせいか、個性を大切にしたいからか、どう教えていいか分らない」等々
このような不安や、心配のご質問を受けます。
でも、大丈夫!安心して下さい!
なぜなら、協調性は、あるコツを掴んで練習すれば、 誰でも身に付けることができる「技術」だからです!
適切な協調性を 身に付けるコツ
そのコツとは…
相手の感情や意思を 一旦受け入れ、その後、自分の気持ちや意思表示をすること。
例えば、親御さんが、不登校のお子さんを、公園に誘った場合を考えてみましょう。
母:「お天気がいいから、公園に行こうよ」
子:「嫌だ!行きたくない!」
このように断られた場合も…
母:「そっか。今は行きたくないんだね。
お母さんは、○○と一緒に行きたかったから、
ちょっと残念だな。
もちろん、無理にとは思わないし、
ただ、もし知り合いに会うのが嫌なら、
お母さんが付いてるから、大丈夫だよ。
安心してね。
それとも違う理由なら、お母さんは、
○○に嫌な思いをさせたくないから、
教えて欲しいな」等々…
このように優しく聞いて、お子さんなりの理由や意思に、「そうなんだね」と同意してあげる。
その後、家での遊びを提案する等、お子さんの意思を尊重しつつ、楽しんでくれそうな選択肢を出して、選んでもらって下さいね。
気持ちを伝える努力を 惜しまない
ポイントは、親御さん自身が、気持ちを伝える努力を惜しまないこと。
子どもの協調性が弱い場合、本人は自分の発言や行動によって、相手がどんな気持ちになるのか、想像できていないことがあるんです。
ですから、「自分が、大好きなお母さんを 困らせているんだ」と、気付かせてあげることも大切。
加えて、お子さんの多くが、 「言わなくても気づいて欲しい」という、「以心伝心」を、信じている傾向があります。
すると、「どうして、分かってくれないの!」と、イライラしたり、喧嘩になってしまいます。
しかし、「以心伝心」って、実際には存在しませんよね。
そうなると、やはり、言葉で気持ちを伝えない限り、相手に正しく伝わらないんです。
この事実を教えるためにも、イライラから解放されるためにも、親御さんがお手本となって、素直な気持ちを伝えてあげて下さいね。
もちろん最初は上手くいかなくて、親御さん自身も大変かもしれません。
しかし、少しずつ繰り返すことで、お子さんは 相手の気持ちを想像して 理解し、協調性を 身に付けることができますよ。
女の子の いじめを克服するために、まずは、親子のコミュニケーションで、少しずつ練習してみて下さいね。
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
まとめ
1、いじめ克服には、適切な協調性が必要。
2、協調性は技術なので、練習により身に付く。
3、お子さんの感情や意思を一旦受け入れ、
その後、親御さんの気持ちや意思表示をする。
4、気持ちを伝える努力を惜しまない。