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いじめに 勝つために、知っておくこと


引きこもり いじめ 対策

 
女の子の 引きこもり 理由に多い、学校や職場での「いじめ」。
いじめは、自殺を招く危険性もある問題です。
 
子どもの大切な命を守るために、お子さんの様子や話から、少しでもいじめが疑われる場合、親御さんは、必ず「事実確認」と「いじめ対策」をして下さい。
 
ここでは、「いじめ対策」の一つとして、
 
「いじめに勝つために、知っておくこと」をお伝えします。
  

目次
1.なぜ、いじめは起きるの?
2.今、必要ないじめ対策とは?
3.いじめに勝つために、知っておくこと
4.本物のいじめ対策

 


 なぜ、いじめは起きるのか?


 
まず、いじめは、誰もが悪いことと知りながら、いつの時代も 社会から消えることのない問題です。
 
でも、この矛盾する問題は、どうしてなんでしょうか?
なぜ、いじめは無くならないの?
  
世界的に権威ある行動心理学者の私の恩師は、こう教えて下さいました。
 

人間は、自然淘汰や闘争の中に、生きています。
そんな闘争の中にあって、「敵」と「味方」だけの二極化を突き詰めていけば、いずれ、自分以外の全ての人が 敵になってしまうかも知れません。
 
もしそうなってしまえば、自分以外の全ての人を滅ぼすことになる。
 
あるいは、生き延びた人間が ごくわずかになってしまい、人類そのものが 絶滅する危険性も出て来ます。すると、どうでしょう?
 
人間は、たった一人で生き続けることができるでしょうか?
 
当然、できませんよね。
 
これらが、進化の過程や歴史、自身の経験により、本能的に分かっているからこそ、仲間や家族、同盟や組織 といった集団や社会を作り、お互いが助け合い、協力して生活しているんです。
 
しかし、次のような集団 や 社会に適応しない人がいる場合は、どうなるでしょう?
 
・他人を困らせたり、傷つける。
・集団のルールが守れない。
・清潔を保つことができずに、病気を引き起こす。
・人の尊厳や自由を奪い、支配しようとする。etc…
 
このような場合、不満や不安、恐怖や命の危険等、集団自体が、存続の危機にさらされる可能性が出て来ます。
 
すると、恐怖や危険から身を守り、生き続けるために、人間の取る行動は、「闘争」か「逃走」です。
 
そして、「恐怖や危険な者は、同盟や仲間内から 排除したい」という反射的な闘争・逃走反応が表れます。
 
そうなると、「先手必勝で、先に攻撃する」か、
「無視・見て見ぬふり」等の反応によって、いじめが起きる と考えられます。

また、人間が集団になると、その中で「上下関係」や「優劣」が生じ易い。
 
すると、「嫉妬・恨み」「劣等感・優越感」等の感情が生まれ、自分の不満 や 不安の矛先を他人に向けたり、他人の足を引っ張ったりして、いじめに発展するケースも少なくありません。
 
もちろん、いじめは、加害者の脳障害 や 精神疾患、環境等、先述した理由だけでは、説明がつかない場合もあります。
 
しかし、多くのいじめは、人間の自己防衛による 反射的な反応や、感情、(誤った)思考によって生じるものなんです。

では、いじめを無くすために、人間の防衛反応・感情・思考が、邪魔しているなら、それらを全て取り除けばいいのか? というと、そうではありません。
 
なぜなら、人間は、考える生き物だからです。
 
そして、防衛反応 や 感情の全てを、取り除いてしまえば、命の危機から身を守ることも、喜びや楽しさを 感じることもなくなります。
 
すると、人間は死んだように生きるか、生きていけないのです。
 
だからこそ、己の反射的な反応や感情、思考を、上手にコントロールする必要があるんです。
 
ただそれには、日々の鍛錬が欠かせませんし、
自分を上手くコントロールできる人、できない人。
 
相手の事情を知って、理解しようと努力する人等、
さまざまな人が世の中に混在しています。
 
故に私は、いじめを無くす努力は必要ですが、社会から、完全にいじめが無くなることはない、と考えています。

 


 今、必要ないじめ対策とは?


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確かに、そうですね。
いじめを社会から根絶したいのは、山々ですが…
綺麗事では済まされない、人間の性が立ちはだかる。
 
そうなると、「社会から、いじめが 完全に無くなることはない」。
この考えを前提にした上で、「いじめ対策」を考えなければなりません。
 
すると、いじめ対策には、次の2つの視点が必要ですね。
 

1、身を守るために、一時的な回避や保護をする。
2、いじめに立ち向かう姿勢 や 態度を身に付ける。


いかがでしょうか?
お子さんは、学校や仕事を辞めたり、休学・休職をして、1の「一時的な回避・保護」は、既に行っていると思います。
 
しかし、私が相談を受ける親子の多くが、
2の「いじめに立ち向かう姿勢 や 態度を身に付ける」を行っていません。
 
あるいは、いじめ対策を望みつつも、
「どうしていいか、その方法が分からない」と仰います。
 
そこで、「いじめに立ち向かう姿勢 や 態度を身に付ける方法」をお伝えしますね。
 
ただその方法は、数多くありますので、
全てお伝えしていると、長くなってしまいます。
 
ですので、今回はその中の1つをご紹介しますね。
 


 いじめに 勝つために、知っておくこと


 
親御さんに、まず知って頂きたいことは…
 
お子さんが、いじめられる要素 や 原因は何か、知ることです。

いじめに悩む親御さんに、こんな話をすると叱られてしまいそうですが…
 
いじめられる子は、いじめられる、何らかの要素 や 原因を持っています。
 
例えば、いじめ相談に来られた 高2のAさんは、争いが苦手な子でした。
そのため、友達の聞き役となり、みんなの意見に合わせていたそうです。
 
しかし、徐々に…
 
「Aさんてさぁ、すごく優しいよね!
 だからさ、あれ、やっといてくれないかな?
 
 こう頼むと、Aさんて、なんでもやってくれて、
 めっちゃ 便利!(笑)」 等々…
 
陰口を言われたり、都合よく利用されたそうです。

このような場合、本人は争いを避けるため、献身的に尽くしていたに過ぎません。
 
また、このコミュニケーションの仕方が 当り前なため、本人も親御さんも、原因に気づかないことが多い。
 
でも、この場合、断ることができずに、相手につけ入る隙 を与えてしまい、いじめ要素・原因になっていたんです。
 


 本物のいじめ対策


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いかがでしたか?
親御さんとしては、可愛い我が子を守りたい一心で、「うちの子は被害者だ!」と、思われるかもしれません。
 
しかし、「被害者意識」に囚われ過ぎてしまうと、守る一方です。
 
すると、「立ち向かう姿勢」や「しなやかにかわす技」等を、身に付けることができなくなってしまいます。
 
もしそうなると、結果的に…
 

・子どもの成長、適応力を妨げる。(指示待ち人間になる)
・再び社会に出た時、今以上に悩み苦しみ、精神的な病になる可能性が高い。
・そもそも社会に出ようとしない。 etc…

 
将来、このような事態を招き、「本物のいじめ対策」「克服」にはならないのです。
 
親御さんは、被害者意識に囚われ過ぎずに、お子さんの話をよく聞いたり、観察して、客観的に いじめ要素・原因を分析して下さい。
 

【いじめ要素・原因の特徴例】
 
・おとなしく、殆ど自己主張をしない。
・いつも、おどおどしてる。
・自己主張が強過ぎる。
・正義感が強過ぎる。
・何事も相手に合わせる場合が多い。
・みんなに好かれようとする。
・可愛い・美人が故に妬まれる。
・争いや妬みを避けるために、黙ってしまう。
・嘘をつく。
・清潔感がない。 etc…

 
※いじめ要素・要因は、いくつか複合されている場合もあります。
 
そして、お子さんの要素や原因に合った「いじめ必勝法」を学び、実践して頂いて、いじめに勝っていきましょう!
 
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、いじめは、人間の防衛反応・感情・思考から生じる。
2、親子で「いじめに立ち向かう技」を身に付けることが必要。
3、いじめられる要素・原因は、何だと思いますか?
4、被害者意識に囚われ過ぎず、いじめ必勝法を実践する。

 
 

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