「いじめを 克服できる親子 」と
「できない親子」の違い
中学生の女の子が、不登校になる きっかけに多い「いじめ」。
しかし、いじめられた経験がある人でも、不登校にならなかったり、不登校から抜け出して、世の中で成功している人は、たくさんいます。
では、このいじめを克服できる人 と できない人の違いは、一体 何なんでしょうか?
そこで今回は、
「いじめを 克服できる親子」と
「できない親子」の違いをお伝えします。
目次
1.いじめと向き合う、本気のサポートとは?
2.いじめと向き合う親子の4パターン
3.もしお子さんの決心を引き出せなかったら…
4.目標は、不登校・いじめを克服する親子
いじめと向き合う、本気のサポートとは?
はじめに、いじめを克服できる人と、できない人の違いの前に、「いじめのサポート」について、少しお話ししたいと思います。
いじめは、不登校の要因 や 自殺の可能性もある問題です。
だからこそ、いじめがあった場合、学校から一時的に遠ざける等、お子さんを守ることが必要とされます。
とはいえ、いじめは加害者と被害者、両者の事情や状況等を、きちんと確認したり、考えたりする必要もあるんです。
こんな話をすると、親御さんは…
「うちの子が、何をしたというの?うちの子は、被害者だ!」
「悪いのは、いじめた子でしょ!」
「学校や担任は、何をしていたんだ!」と思われるかもしれません。
確かに、いじめは、加害者が悪いことは明白です。
また学校側も、配慮にかけた対応だったかもしれません。
しかし、いじめが社会から根絶されることは、地球上から戦争を無くすことと同じように、困難な話です。
ただこれは、だから 被害者は泣き寝入りするしかない、という話ではなく、「いじめに立ち向かう姿勢 や 態度」を、身に付ける必要がある、ということ。
とはいえ、いじめに立ち向かうには、お子さんだけが頑張っても、親御さんだけが頑張っても、克服できない場合があるんです。
故に、いじめと本気で向き合うには、
本人だけでなく、親御さんも一緒に、「親子」で向き合うことが大切です。
そして、具体的な対策としては、下記のように、多面的なサポートが必要となります。
・親御さんが、中学校へ、具体的ないじめ対策 や 協力を求める。
・家庭での心のケアや、コミュニケーションを見直す。
・トラウマ的な嫌な記憶の対処法を学ぶ。
・お子さん自らが、「いじめ克服法」を身に付ける。
・本人の希望により、転校・編入を行う。
・専門家に相談し、手助けしてもらう。 等々…
これらを踏まえた上で、「いじめを克服できる親子」と「できない親子」の違いを、考えていきましょう。
いじめと向き合う 親子の4パターン
さて、私は実体験としても、カウンセラーとしても、いじめが原因で不登校に悩む親子と、数多く向き合って来ました。そして、気付いたことがあるんです。
それは、勇気を出して相談して下さった方々の中にも、いじめを克服し、「克服する親子」と「しない親子」がいることです。
その親子の特徴を 分かり易くお伝えすると、次のようになります。
【▲克服しない親子】
1、学校や加害者等、他人が変わることを、ひたすら待っている親子。
2、「時間が解決する」と考え、ただただ見守る。
(問題を放置したり、先延ばしする)
3、「誰かがやってくれる」「誰かにやって欲しい」と考え、
親御さんの協力が得られない親子。
【○克服する親子】
4、現実を受け入れ、素直に(改善策を)行動する親子。
まずは、この4パターンを参考に、
「親子で、いじめに立ち向かう!」と決心して下さいね。
この覚悟が、いじめ克服の大きな一歩になります!
もしお子さんの決心を 引き出せなかったら…
そうは言っても、心の傷が癒えていないお子さんは、親御さんに反発したり、幼児のように甘えたりと、今すぐ「いじめに立ち向かうぞ!」とは、思えないかもしれません。
また親御さんとしても、現在の状況やすっかり変わってしまった我が子を、受け入れたくないかもしれませんね。
そんな時は、親御さんが、お子さんへの接し方を工夫することで、自然に、いじめに立ち向かう決心を、引き出すこともできるんです!
まずは、親御さん自身が、「いじめ克服に協力する!」と決めて、行動することが大切。
そのために、「この子は、どんな困難も乗り越えていける子なんだ」と、心から信じてあげて下さい。
自分を心から信じているあなた(親御さん)がいることほど、お子さんにとって、「最強の心の支え」に違いありません。
もちろん、親御さんの心のどこかで、
「でも、この子は○○なところがあるから…」等
不安や心配がつのることも多々あるかもしれません。
そんな時は、「大丈夫!この子は、必ず大成する!」
あるいは、「大丈夫!この子は、どんな困難も乗り越えられる」等々…
小さな声でいいですから、何度も口に出して言って下さいね。
不思議に思うかも知れませんが、「言霊(ことだま)」という言葉あるように、こうすることで、親御さんの不安や心配な気持ちを和らげ、本来のお子さんの才能が 発揮されるようになります。
目標は、不登校・いじめを 克服する親子
最後に、「不登校・いじめを克服する親子」を目標に、現実を受け入れ、素直に行動していきましょう。
親御さんが変に反発したり、他力本願になったり、悲観してしまうと…
イライラや不安な気持ちが、お子さんをはじめとするご家族や、あなた(親御さん)の周囲の人達へと、伝わってしてしまうもの。
すると、必要なサポートが得られなかったり、不登校の長期化等、結果的に、ご自身の首を絞めることになり兼ねません。
そんな悪循環にハマらないよう、素直に行動して頂き、「あの時は大変だったけど、今は笑って過ごせるね」と話せる、あなたとお子さんの未来にして下さいね!
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
まとめ
1、いじめに立ち向かうには、多面的なサポートが必要。
2、いじめ・不登校を克服するのは、「現実を受け入れ、素直に行動する 親子」と知る。
3、「大丈夫!この子は、必ず大成する!」と声に出して言い、心から信じる。
4、笑って話せる未来のために、現実を受け入れ、素直に行動する。