自分を世界で一番 大切にすると、不登校は改善します!
お子さんの不登校は、親御さんにとって、一大事。
加えてコロナ禍の今は、先の見えない不安で疲れてしまったり。
そして、そんな自分に自己嫌悪(涙)
でも、このような状況下で、穏やかでいられる親御さんは、そうそういませんよね。
とはいえ、ただ見守るだけでは、もどかしい。
そこで今回は、不登校を少しでも改善し、穏やかな毎日を過ごすために重要な、「親御さんのケア方法」をお伝えします。
目次
1.不登校改善で重要な 親御さんのケア方法
2.中途半端に自分を大切にしている場合
3.自分だけを守っても、ダメな理由
4.自分を世界で一番大切にする方法
不登校改善で重要な 親御さんのケア方法
今回は、まず結論からお伝えしますね。
不登校の改善で、重要な「親御さんのケア方法」は…
◆ 自分を、世界で一番 大切にすること です。
これを聞いて、何となく分かったような気がしている方。
「私は、自分を大切にしているつもりだけどな…?」と思われる方など、さまざまなご感想を持たれるかと思います。
でも実は、不登校の親御さんの多くが、自分よりも他人を優先していたり、中途半端に自分を大切にする方法を取っていて、「本当の自分」を置き去りにしていることが多いんです。
というのも、私達大人は、子どもから大人に成長する過程で、親・兄弟(姉妹)・教師・友人・恋人・社会・本・映画・マスコミ・日々の出来事 等に至るまで、膨大な量の見たもの・触れたもの・感じたもの の影響を受けています。
その中でも、「人に優しくしなさい」「思いやりを持ちなさい」とか、「人に迷惑をかけないように」「目立つことは避けて、みんなと同じがいいよ」「親や教師、年上の言うことには、従いなさい」「親に感謝し、大切にしなさい」などの教育を受けて育ちます。
また、家庭でも、「親は大変な思いをして、あなたを育てている」といったような言動を刷り込まれ、言葉にされなくても、「だから親の期待に応えて、親孝行しなさいよ」と続く、見えないプレッシャーにさらされて来た方も少なくありません。
すると、親が「いい」と言わない物事を、本当の自分は好きなのに、素直に「好き」と言えない。
あるいは、「失敗して、親をがっかりさせたり、悲しませたくない」と思うようになります。
その結果、自分の意見よりも他人の意見を尊重し過ぎたり、常に親が認めてくれそうな選択したり、「いいね」の数 や 世間の評価が得られそうな物事を重視する。
つまり、物事の判断基準を「どうすべきか」や「どう思われるのか」、という自分の外側にある考え方に、頼ってしまいます。
そしてこれを、「他人軸」といい、対極にある「私は、どうしたいのか?」という判断基準を「自分軸」といいます。
中途半端に自分を大切にしている場合
はい、ここまでは、皆さんも一度は、見聞きしたことがあるのではないでしょうか?
では次に、もう一つの「中途半端に自分を大切にしている場合」を、考えていきましょう。
これは、上記でもお伝えしたように、「人に優しく・迷惑をかけないように」と思い過ぎていると、本当に必要な助けを求められなくなります。
でも、これって「凄く困ることだな」と、大人になったあなたなら、理解できると思います。
また、現在のようなコロナ禍では、実感を持って考えられるのではないでしょうか?
なぜなら、病気でもなんでも、「あれ、ちょっとおかしいな?」と、少し違和感を感じてすぐに対処していれば、大事に至らずに済むことが、殆どだからですね。
例えば風邪の場合でも、引き始めにその症状を誰かに伝えて、お薬を飲むなり、少し休ませて貰うなどの助けが得られれば、ご自身の風邪も良くなり、ご家族や職場の人など、周囲への影響も少なくなります。
しかし、「迷惑をかけたくない、心配をさせたくない」と、誰にもその症状を伝えず、病院にも行かなければ…、きっと症状が悪化して ご自身も辛いし、周囲の方にも風邪をうつすことになる。
こうなると、家族や周囲に風邪をうつしてしまった後悔と罪悪感に、自分が苦しみますので、「自分を、世界で一番 大切にしている」という観点から見れば、「中途半端」ですよね。
とはいえ、このような状況には、「このくらい大丈夫」と思う正常性バイアス(予期しない事態に直面した時、「ありえない」という先入観や思い込みが働き、起きていることを正常な範囲だと自動的に考えてしまう、心の働き)が働いたり。
「少しの風邪で休みたいとは、言えない」という環境や、経済的な問題もあります。
また、嫉妬や争い、葛藤を避けるために、みんなと同じく目立たないようにして、他人に合わせる。
「大好きなお父さん・お母さんの期待に応えたい」という思いから、「親孝行しなくてはいけない」と、自覚もないままに、他人軸で生きている場合もあります。
もちろん、これらは環境・日本の文化・教育のせいで、あなたが悪いわけではありません。
しかし、インターネットによって、多くの情報がすぐに得られる現代人には、「自分で選んで来たし、そうすることが、正しいことだ」と思って来たことが、簡単に反転する場合があります。
すると、 今までして来たことが、実は、嫌われたくないなどの「(傷つくことから)自分だけを守っていた」と気付くのです。
自分だけ守っても、ダメな理由
さて、ここまで読んで頂いて、お気づきかと思いますが…
「自分だけを守って、何が悪いの?」というご意見です。
もちろん、自分を守ることは、生きていく上で必要な行為です。
しかしここでは、 「世界で一番 大切にすること」をお勧めしてますので、 極論ではありますが、「究極的に、自分を守った場合」を、考えて欲しいと思います。
例えば、あなたの大切な人が、悲しそうに泣いているとします。
あなたは、どうしますか?
おそらく、「どうしたの?」と声をかけるのではないでしょうか?
そして、相手が理由を話してくれなくても、あなたはその人を励ましたり、ただそばにいて、泣き止むのを待つのではないでしょうか?
でも、この行為って、なぜするのでしょう?
多くの場合、自分の大切な人が泣いているのが悲しくて 嫌なので、励ましたり、そばにいて、泣き止んでもらおうとします。
ということは、泣いてる人を見ている自分が不安で辛いから、泣き止んで貰って安心したいし、自分の不安な心を守りたい。
同時に、「大切な人には 幸せ(笑顔)になって欲しい」と思うので、やっているのです。
いかがでしょう?
こう考えると、究極的に自分を守って、大切にしていくと…
「他者も守れて、大切に出来ている」と思いませんか?
一方、もしこれが、ただ単に自分だけを守る行為だったなら…
どうしていいか分からずに、呆然と立ちすくむかも知れません。
また、泣いている人を見て、自分が悲しくなるのが嫌なので、あーでもないこーでーでもなと、色々悩んだ挙句に、その場から立ち去ってしまうかも知れませんよね。
もちろん、これも自己防衛の1つですので、あなたが悪いわけではありません。
ただこれでは、あなたの大切な人が余程察しが良くて、「掛ける言葉が見つからなくて、動けなかったんだよね。それは、仕方ないことだよ」と、寛容に言ってくれない限り
「私が泣いている時に、何もしてくれなかった!」と思うのではないでしょうか?
すると、 大切な人に、そう思わせた後悔、罪悪感、無力さに、打ちのめされるかも知れません。
あるいは、 「どうせ私なんて、何もできない。もう どうにでもなれ!」と、投げやりになるかも知れませんね。
もしこうなれば、あなたの心は荒んでしまいます。
ですので、自分だけを守っても、自分を世界で一番大切にしたこと にはならないのです。
では、どうすれば、自分を世界で一番大切にできるのか?
それには、沢山の方法があるのですが…、今回は、ご自宅でできる方法をお伝えします。
自分を 世界で一番 大切にする方法
自分を世界で一番大切にするためには、まず、自分を知る必要があります。
その中でも重要なのが…
◆ あなたにとって、「大事なこと」を5つ明確にすることです。
この「大事なこと」とは、あなたの「価値観」です。
あなたにとって、無くてはならない物事や、それがあると想像するだけで、嬉しかったり、ワクワクするようなことです。
自分の大事なこと(価値観)がハッキリしていれば、それらを守るために頑張れたり、自分のしたいことが分かるようになります。
また、あなたの価値観に合わないことは、そもそも必要ないこと(どうでもいいこと)なので、あれこれ迷ったり、他人と比べて凹んだりすることも、ほぼ無くなりますよ!
ですので、まずは、あなたにとって大事なこと(価値観)を、キーワードで探ってみて下さいね。
但し、これには、注意して欲しいポイントもあります。
それは、 「自分でコントロールできないことは、入れない」ということ。
例えば、「人から感謝されたい」「お金を稼いで、裕福になりたい」などの欲求があると思います。
もちろん、これらの欲求を否定する必要はありませんし、「そんなのやめなよ」という気もありません。
ただ、 このままの状態では不十分で、自分を大切にすることが難しくなります。
なぜなら、コントロールできるのは、自分だけだからです。
例えば、上記の例でしたら、「人に感謝されるかどうか?」は、相手(他者)が決めることなので、自分ではコントロールできませんよね。
同様に「お金」も、支払うかどうかを決めるのは、お客さんなので、コントロールできません。
つまり、自分ではコントロールできないことを、コントロールしようとしても、ストレスになるので、不幸になるだけなんです。
ですので、もし「人から感謝されたい」という欲求がある場合は、 「感謝されたいのは、何のため?」と、自問自答してみて下さい。
そして、更に「それを手に入れて、何がしたいか?」を、自分に聞いてみる。
こうすることで、 自分ではコントロールできないものが、自分でコントロールできることへ、転換することができますよ!
【例1】
・人に感謝されたいのは、何のため?
→ 人からチヤホヤされたい。
・チヤホヤされたいのは、何のため?
→承認欲求を満たして、自分の存在を認めるため。
・存在が認められたら、何がしたいの?
→世間体や親の目を気にせずに、自由に生きたい。
・それは感謝されないと、できないの?
→できる
●この場合の大事なこと(価値観)は、「自由に生きること」で、キーワードは「自由」です。
【例2】
・裕福になりたいのは、何のため?
→家族で旅行をしたり、外食に行ったりしたいため。
・旅行や外食をしたいのは、何のため?
→家族の時間を楽しみたいから。
・家族の時間を楽しんで、何がしたいの?
→愛に満ちた家族を作りたい。
・それは、裕福にならないとできないの?
→全くお金がないとできないけど…、今の経済状態でも、できる。
●この場合の大事なこと(価値観)は、「愛に満ちた家族を作ること」で、キーワードは「家族」と「愛」です。
【大事なこと(価値観)のキーワード例】
家族・友人・仲間・発見・気付き・平穏・希望・柔軟・信頼・稼ぐ・お金・学び・達成・挑戦・健康・成長・進化・ユーモア・知識・愛・喜び・安心・受容・寛容・許し・夢中・情熱・安定・真理・責任・美意識・自由・感謝・貢献・名声・裕福・シンプル・精神性・秩序 …etc
いかがでしょう?
あなたの大事なこと(価値観)は、分かりましたか?
もし分かった方は、大事なことを忘れないように、紙に書き出して、手帳や見える所に貼って置いて下さいね。
そして、ご自身の価値観を大事にしながら、ご自身にとってもご家族にとっても、大事なあなたを 世界で一番 大切にして下さいね。
また、もし「自分の大事なことが分からない」という方は、もう少し詳しいアプローチがございますので、「価値観リストで 価値観を知る方法」をご参考にして頂ければ、幸いです。「価値観リスト」で 価値観を知る方法
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
まとめ
1、自分を 世界で一番大切にする。
2、中途半端に自分を大切にしては、余計に傷つく。
3、究極的に自分を守って大切にしていくと、他者も守れて大切にできる。
4、あなたにとって「大事なこと」を5つ明確にする。