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不登校 と 反抗期の向き合い方


不登校 反抗期 向き合い方
 

中学生の不登校は 反抗期と重なるため、親御さんは反発を「モンスターになった」「怖い」などと感じるかも知れませんね。
 
そこでここでは、「不登校 と 反抗期の向き合い方」をお伝えします。
 

目次
1.不登校の反抗は、子どもの成長の証
2.反抗期と思春期は、新しい自分との出会い
3.反抗に込められたメッセージとは?
4.反抗期は、親が壁となる

 


 不登校の反抗は、子どもの成長の証


 
不登校の子どもの反抗は、さまざまなパターンがあります。
例えば、今まで明るく元気な子が、急に無口になったり、おとなしかった子が、暴力的になる場合などです。
 
とはいえ、子どもが反抗すること自体は、幼少期のイヤイヤ期と同じで、成長に必要な自立へのステップ。つまり、成長の証なのです。
 
ですので、不登校のお子さんと向き合うには、「反発 = 成長」と捉えることが大切。
 
ただそうは言っても、「反抗される身にもなってよ~(涙)」と思うかもしれませんね。
 
そこで、もう少し詳しく「反抗期」について、考えていきましょう。
 


 反抗期と思春期は、新しい自分との出会い


不登校 反抗期 いい子

 
例えば、今まで 親御さんのいうことを聞き、学校でもなんの問題もなかった いい子の場合。
 
不登校になったとたん、イライラと怒ったり、怠惰になったり、「お母さんは、私のことを分ってくれない!」と反抗的になります。
 
「どうして急に?
 今までは、凄くいい子だったのに…?」
 
こう親御さんは、ショックを受けるかも知れません。
 
しかしこの子は、子どもから大人へと成長する 思春期です。
思春期の反抗は、不登校でなくても、殆どの子どもに表れるので、特別なことではありません。
 
ただ この頃の子どもは、今までと違った「自我」が芽生え、「新しい気持ち」「感情」や「新しいの自分」に気付く時期でもあります。
 
この新しい気持ち・感情 や 新しい自分とは、人間なら誰でも持っている
 
喜怒哀楽・善・悪・愛・憎しみ・無力感・未熟さ・他人との違い・価値観・劣等感・優越感・腹黒い気持ち・性的な欲求 等々…
 
あらゆる気持ち、感情、いい自分や、受け入れたくない自分等を意味します。

しかし、いい子の場合は、親御さんや学校の先生を喜ばせるために、いいつけを守り、「いい子でいることが最善だ」と信じて、今まで生きて来たのです。
 
そんな人生をかけて来た いい子の自分の中に、親や先生のいいつけや価値観と違う現実。また、今までの感覚とは異なる部分や 嫌な自分がいる。
 
そのことに気付きはじめ、新しい自分を知ることが怖くなったり、受け入れたくなかったり…。
 
同時に、「そんな私を、親や他人は 受け入れてくれるの?」
と不安に思い悩んでいるので、イライラしたり、反抗的になるのです。
 

 反抗に込められたメッセージとは?


 
また、いい子の場合は、「完璧さ」や「理想」を追い求めてしまう傾向にあります。
 
完璧や理想を求めれば、当然、自分の欠点 や 他人の嫌な部分が、やたらと気になりますね。
 
すると、お子さんから親御さんに対しても、「完璧さ」や「理想」を切望してしまう。
 
例えば…
「自分の考えを押し付けて、私(子)の気持ちを理解してくれないお母さんは、私の理想の母親じゃない!」
 
「私がこんなに苦しんでいるのに、世間体ばかり気にして、私だけを責めたり、見て見ぬ振りをしたりするなんて酷いよ」
 
「私は お父さんもお母さんも大好きだし、二人とも尊敬している。
 
でも、お互い本音を言わずに、腹の中に何かを溜め込んでる。
そして、溜めてるだけならいいけど…
 
結局、お母さんは お父さんの愚痴を私に言って来るし、お父さんは仕事ばかりだし、二人を取り持つのは、もう疲れた」etc…

このように思ってしまう場合が多いのですが…
それをはっきり言葉にしては、「親が可愛そう」「きっと悲しむ」「申し訳ない」と思うので、伝えられません。
 
すると、愛情表現の裏返しで、「なんかムカつく!」とか、「お母さんなんて、死んじゃえ!」などと、表現する場合もしばしば。

とはいえ、この世に完璧な人間も、理想を全て兼ね備えた人間も、存在しませんよね。
 
当然、子どももこの事実を知っています。
 
ただ頭では知っていても、実感では まだ理解できないし、無条件で受け入れてくれる 親御さんを信じたい。
 
だから、自分では無意識に「反抗」という形で、親御さんの愛を試しているのです。

では、このような場合、どうすればいいのでしょうか?
 


 反抗期は、親が壁となる


反抗期 親が 壁になる

 
親御さんがどっしりと構え、肝を据える。
そして、お子さんの気持ちや感情を 受け止めてあげて下さい。
 

・自分の望み(要求)を聞いてくれるのか?
・本当にダメなことは、止めてくれるのか?
・本気で考え、叱ってくれるのか?etc…

 
お子さんは、さまざまな出来事で、親御さんを試して来ます。
 
お子さんの気持ちを考え、親御さんが壁となり、全力で向き合ってもらえたお子さんは、徐々に落ち着きを取り戻し、自立へと向かいます。
 
また、お子さんが反抗できるのは、親子の「愛」と「信頼関係」があるからこそできる行為。
 
ですので、親御さんが、怖がる必要はありませんし、「『イヤなことを 嫌だ』と素直に言える、大人になる練習なのだ」と思って下さいね。
 
もしこれができないと、「私は親にも相手にされない ダメな人間なんだ」と、自己肯定感が低くなります。
 
すると将来、ブラック企業のような悪条件の環境にいても、「どうせ私はここで我慢するしかない人間なんだ」とか、「異論を唱えて仕事をクビになったら、どこにも雇ってもらえない」と思い込む大人になってしまいます。
 
でも、真実は違いますよね。
自分の選択次第で、環境を良く変えていくことができる。
 
ですので、自己肯定感の低い大人にさせないために、また、不登校を解決するためにも、お子さんの気持ち や 感情を受け入れてあげて下さいね。
 
もちろん、反抗期と向き合うのは、しんどいとは思いますが、親御さんもストレス発散をしながら、今後の成長を信じて、乗り越えていきましょう!
 
 
最期まで お読み下さり、ありがとうございました。
 

まとめ
 
1、「反発=成長」と捉える。
2、反抗は、新しい自分を知る葛藤の証。
3、反抗期は、親の愛が試される。
4、子どもの気持ち や 感情を受け入れる。

 
 

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